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#383 読書記録「成瀬は天下を取りにいく」
2023.7.7.
連日のプールと体育で多分ちょっと疲れている。今日はいつもより早く帰れる日だったので、作業進めるぜ〜!と思っていたのに、ちょっと横になったつもりが3時間昼寝してた!
今年全然本を読めていないのだが、ずーっと気になっていた本を購入し、一気読みの欲を抑えて通勤や作業の合間に少しずつ読むぞと心に決めたいたのだが、結局それでも2日で読み終わった本の紹介。
「成瀬は天下を取りにいく」
新潮社さん、特設サイト作ってた。宣伝に力が入ってるなあ。
明るくて、やる気が出るような本が読みたかった。誰かが少し前にこの本をお勧めしていて、とても爽快な小説だというようなレビューだったので、ずっと気になっていたのだ。いろんな本屋に行ってもランキングで上位に入っているし、今年の3月に出たばかりのようで図書館でも貸出中だし、ブックオフで探してみても見当たらない。(毎日のカフェを我慢して本屋で買いなさいな。)読みたい欲が優って、結局普通に本屋で勝った。
中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。
自分で読書記録を書く前に他の方のレビューもちょこちょこ読んだのだが、やはりみんな口を揃えて言うのは、主人公成瀬のキャラクターの素晴らしさである。私はそれに加えて、その活躍に協力し横で見守る、友人の島崎も同じくらい大好きである。
なんでも人一倍できてしまう成瀬。園児の頃から走るのは誰より速く、絵を描くのも歌を歌うのも上手で、ひらがなもカタカナも正確に書ける。なんでもできてしまうため年齢が上がるにつれて孤立していくが、そんなことは気にもかけず我が道を突き進む成瀬…面白すぎる。
・小学校の卒業文集に書いた将来の夢は「二百歳まで生きる」だった。素のおばあちゃんとして二百歳まで生きるつもりだと言う。
・期末テストで五百点満点を取ると宣言し、結果は四百九十点だった。
・シャボン玉を極めてテレビ出演。
・坊主頭で高校の入学式に出席し、新入生代表の言葉を読む。
・かるた部に入るべく、「ちはやふる」一気読み。我流で頭角を現す。
・友人の島崎とコンビを組み、M-1に挑む。
・市民憲章を暗記し、忠実に実行しようとする。
いろいろ書きたいことがたくさんある(もう書いてるけど!)けれど、書けば書くほどネタバレ。もう読んでくださいと言うしかない。
どれもこれもエピソードが突飛で笑ってしまう。が、その生き方からは学ばされることが多い。
成瀬が言うには、大きなことを百個言って、ひとつでも叶えたら、「あの人すごい」になるという。だから日頃から口に出して種をまいておくことが重要なのだそうだ。それはほら吹きとどう違うのかと尋ねたら、成瀬はしばらく考えた後「同じだな」と認めた。
やりたい、頑張りたい、挑戦したいということに向けて真っ直ぐで全力で。そんな成瀬の生き方は、周りの人たちに少しずつ影響を与えていく。
物語の中でもそうなのだが、
↑この方は食品衛生責任者講習の受講申し込みをしてみたり。
↑なんでもやってみようと思える元気がもらえる…この方の感想は私の言いたいことをとても分かりやすく書いてくれているように思う。
↑この方は、奥さんに花を買おうかと!
スポーツ選手の活躍を見たり、絵や歌に感動したり…すごすぎるパフォーマンスには人の背中を押す力があるが、この小説もまたそういう存在だと思う!
ぜひとも夏休みに向けて読んでほしい一冊である。
そういえば以前、姪2から
「おばちゃんは何で天下を取るの?」
と聞かれたことがあったな。
聞かれたときには何を言っとるんじゃいと思ったけれど、これ読み終わった今なら、天下取れるような気がするのよ。
何で取ろうかな!楽しみだな!
#教員エッセイではない
#成瀬は天下を取りにいく
#読書記録
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