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#142(Re) ニュージーランドで学校見学③ 教員の仕事はどう違う?

2024.7.3.
!!!
一昨日、昨日とニュージーランドでの学校見学のリプレイ記事を投稿していたのだが…今気付いてしまった。私これ既に一度リプレイしとるやん!何度振り返れば気が済むんだ。そしてもうそろそろ、新しいインプットが欲しい。



◆◇◆◇◆◇

2022.9.15.
さて、ニュージーランド学校見学報告第3弾!

今回の切り口は「教員の働き方」について。
教員が楽しく働くことによって子供たちの成長も変わってくるよね、という話を以前記事で書いたが、ニュージーランドの先生たちはどんな働き方をしているのか聞いてみた。

もちろん、ニュージーランドのいち私立中学校のことである(全てというわけではない)ということと、私のリスニング力により間違って理解している部分があるかもしれないということはご了承いただきたい。


★勤務時間はだいたい9時〜15時

わぉ、素晴らしい。このくらいがいいよねぇ。。。
ちなみに基本は1日に3時間授業で、1時間が長い。1時間目→ブレイクタイム→2時間目→ランチタイム→3時間目、というような感じ。

ここから校庭の様子はよく見える

実際のブレイクタイムは写真に残していなかったが、ブレイクタイムにここでたくさんの教員がコーヒーやクラッカーを手にして30分以上談笑していた。生徒がいる間にこんな時間があるなんて!


★教員が行きたい学校を選ぶ

日本だと正規の職員は、自治体の教員採用試験を受ける→受かったら自治体が勤務校を決める、という流れだが、ニュージーランドでは教員が「ここで働きたいです!」をするらしい。
人員が足りなかったり余ったりしたらどうするんだろうか?



★教科書がない?

指定の教科書はどうやらないらしい。だから、日本の学校のように中学生は教室のロッカーにたくさんの教科書を入れている…とかそういうのがおそらくない。自分の授業に必要であれば何か薄いテキストのようなものを購入するもよし、自作ワークシートもよし、使わないもよし。
教えるべきことがきちんと身につけば、どんな方法を使ってもよいということだろうか。自由度高い。

そう考えると、日本の教科書やら赤本(教師用教科書)はかなり丁寧である。若手教員にはかなり親切。それでも、やっぱり根本は同じで、学習指導要領に書いてある教えるべきことが身につけば、どんな方法を使ってもよい。まぁ、教科書はあるから基本は教科書で進めるけれど。



★部活の顧問とかってあるの?

ある。
ちなみにこの学校、2学年しかいないのにクラスが30もあり、全校生徒は900人という規模!なので、部活もたくさんの種類がある。

チア部のトロフィー。強いんだって。

ただ、担当はマストではなく教員側から「私これ好きだからやりたい!」というものを担当するそうだ。…元校長の意見だから現場の感覚が本当にそうかはちょっと怪しいな。
少なくとも、日本の中学校のように学校側から「バスケ部の副顧問を!」とか勝手にやったこともないような部活の担当に任命されたりすることはないらしい。

ちなみに水球クラブの担当をやりたい教員がなかなかいなかったそうで、最終的にこんな感じで「私やります」って言ってくれた人がいたとロバートさんが真似をしていたけれど…

渋々

それ明らかに嫌がってるでしょ!笑
と、みんなで爆笑した。頑張って水球担当さん!

ちなみに、生徒はすごくやりたいのに担当教員でできる人がいない場合は…もうそれは校外の活動として保護者などにお任せして学校の活動にはしないと言っていた。素晴らしい。



★教員の評価制度や給料はどうなってるの?

これ、結構半分くらい日本と同じシステムだった。
本人の能力も評価され多少は給料に影響しはするが、基本的には「経験年数によって給料が決まっている」とのこと。そして、1年目から10年目までは基本の給料が決まっている。つまり、3年目の教員同士はだいたい同じくらいの給料をもらっているということだ。

そうすると、10年目になると給料が頭打ちになってしまう。が、学校側からleader teacher(多分学年主任的なもの)や主要な役職(日本でいう生活指導主任とか?)に任命されると給料がプラスされたり、逆に「この分掌やってくれる人ー?」と学校側から言われたものに「やりたいです!」と自分から手を挙げて採用されればそれも給料のプラスにできる。
そうかと言えば、給料のプラスはなくていいからそういう仕事は受けずゆったり働きたいという人もいる。

つまり、ガツガツ働いてたくさん稼ぐか、ゆったり働いてそれなりの給料をもらうかを選べるということ。それっていいね!



★担任する学年やクラスの決め方は…?

日本だと基本は校長が全員の配置を決めると思うが、この学校は違った。大まかな人員は管理職などのトップ4人が決める。大まかな、というのは、leader teacherのレベル。学年主任まで決めたら、その主任が「○○先生、うちのチームでやらない?」と声をかけたり、自分から「△△先生のところのチームでやりたいです!」と逆に言ってみたりして、細かい配置を決めていくそうだ。

つまり、結構いろんな教員間で相談して担当する学年やクラスを決めるそうだ。へぇ〜!




ちょっと今回も文字ばかりで申し訳ないが、様々な違いを聞いて、とっても面白かった!!!

全体の印象として、「学校を選ぶ」「部活を選ぶ」「自分に合った働き方を選ぶ」「担当クラスを選ぶ」などなど、自分で選ぶような仕組みが多いと思う。

教員も…主体性なのよね。
こういうところに、教員が楽しく働くヒントが色々とある!



#教員エッセイ
#ニュージーランド旅行記
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