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#218(Re) Making of 指導案(6年体育マット運動)

2024.7.17.
校内研では、指導案検討で話し合った内容や授業者の悩みを、同じ島の人に事前に伝えようと意識している。

授業者・当該学年だけが大変な研究ではなく(そりゃあもちろん大変なんだけど)、みんなが参加して、少しでも自分に生かせるような研究がいい。
そのためには、やっぱりみんなをいかに巻き込むかって大事。

今年度の研推だよりの題名、「明日に生かそう」
これは推せる。




ということで今回は、自分が研究授業の指導案を作るときの過程についての過去記事を。

みんな、どんな風に指導案を作るのかしら…。


◆◇◆◇◆◇

2022.11.30.
電通総研のサイトに「アクティブラーニングこんなのどうだろう」という企画があり、その中のコンテンツに「指導案B面」というものがあった。

ちなみに、私がこの企画の中で一番好きだったのは「ナージャの6カ国教育比較コラム」である。



普段いろんな人に見せる指導案をA面だとすると、そこには書かれない「勉強やりたくなーい」と思う子たちへの施策などを書いたものをB面としているようだ。A面B面というカセットテープ的な言葉のチョイスも面白い。

その考え方とは違うのだが、私にとっては指導案というのはかなりかしこまった、完成された文書で、そこにまとめられるまでの考え方や思い(もっとくだけたざっくばらんなもの)があるよね…と思っているので、今回は「Making of 指導案」として、指導案を作るまでに自分が考えていたことについて書きたいと思う。

書くというより…そんな時間ないので…
残していたノートの写真である!ありがとう過去の自分!





学年は6年生。教科は体育、単元はマット運動…というところまでは決まっていた。マット運動といえばもちろん技の習得…課題解決型の単元だ。

★類似単元の成果と課題

とりあえず、7月にやった跳び箱の成果と課題を振り返ってみた。

11月が校内研究授業、1月が研究発表会。


★目指す児童像

それを踏まえて「子供のこんな姿が見られたら」「こんなつぶやきが聞かれたら」という像を書き出してみる。

右上に「楽しくて力のつく授業にしたーい」って。笑。思ったこともどんどんメモ。


★目指す児童像に迫る手立て

で、そんな姿が見られるようにするためには、主体的、対話的で深い学びの観点でどんなことをすべきかを考えてみる。

右上「ここもやもや」って書いてある。笑


★指導要領の確認①:技能面

ここで、指導要領解説で単元について確認してみる。自分なりに分かったことを整理する。系統なども確認。

指導要領、書いてあることが膨大なんよ

技だけでなく、その技を組み合わせて繋がった演技にすることについても技能のところに記されていた。

必要なサポートについても書いてる


★指導要領の確認②:思考判断表現

同様に、思考判断表現についても。この単元だとどんなことがそれに当たりそうか確認。

後に指導案に使える…か?


★指導要領の確認③:学びに向かう力

同様に、学びに向かう力について。

いろんなこと考えてるなあ…


★観点別・児童の実態

児童の実態について、3つの観点で現状や課題を書き出した。それは、マット運動についてだけでなく、普段の様子についても。

打てば響くって書いてある。笑


★技の系統図

自分がまとめた技の系統を、子供たちが理解できるような形でワークシートに入れたいと思って考えてみた。
「○○は△△の発展技だ」などと分かると、できなければ前に戻り、できたら次に進めるのでは…という想いから。

こういうのは、見やすさ・分かりやすさが大事


★単元指導計画

よく見る横型のやつ。どうやら練習は前半後半で分けようとしているようだ。

最終的にデータで作るけれど、こういうのがパパッと書けるのが手書きの良さ


★毎時の授業計画

最終的に、授業前に考えていたもの(本時ではなく毎回の)。
どの技をする人が何人で…どんな場にすれば良いか。

頭がおかしくなりそうよ




…以上、指導案になる前の頭の中整理用ノートより。

これを指導案の形にするのがまた大変…。だが、この辺りまで考えがまとまっていれば、あとはどんどん作るだけ。

私の周りには大抵いつも「指導案突っ込み役の先輩」がいるので、「これどういうこと?」「伝わらない!」「面白くない!」などと1000本ノックみたいなことをしてようやく完成するのだ。
(初任校のS先生やH先生、2校目のN先生…お世話になりました。)

一体皆さんはどんな順序で指導案を作っているのだろう…。


何を隠そう私は、2年目くらいまではネットでその単元のいろんな指導案を探し、その中から子供たちに合いそうなものを見つけて主軸とし、他のものを組み合わせてまとめるような、悲惨なことをしていた。

そしてこの写真を見ながら反省しているのは、「課題やこうしたいという想い」まで出した段階で一緒に授業を作っていくメンバーと相談した方がいい、ということだ。あまりに手立てまで自分で作り込むと…個人研究になっちゃうからー!(ありがちな展開)



こういう頭の中丸出しの「ざっくばらん版指導案」があっても面白いのになあ…!!!




#教員エッセイ
#指導案
#メイキング
#マット運動
#いろんな要素があるけれど最終的に楽しい授業にするのが難しいと思う

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