#455 子供との距離感
2023.10.21.
私が子供たちに指導しているときの、口癖ランキングー!(当社調べ)
1位/あり得ない!
2位/距離感!
3位/頑張りすぎ〜!
1位の「あり得ない!」は確実に叱っている。笑。こんなことはしないだろうという一線を超えてしまった場合に繰り出される。私の一線が比較的低いレベルに設定されているため、よく繰り出す羽目になる。言い方にもバリエーションがいろいろあり、雷を落とすタイプや、ただ静かに「あり得ないんですけど…?」と見つめるものまで。
3位の「頑張りすぎ〜!」は、以前一緒に学年を組んでいたW先生の口癖がうつった…というより、いいなと思って使わせていただいている。これは、そのW先生の最高レベルの褒め言葉なのだ。頑張ったね、よりもこちらの想像を超えた頑張りのように伝わるのが好き。
今回のテーマは2位の「距離感!」である。この言葉だけだと良い意味なのか悪い意味なのか分かりかねるが、使うときに伝えたいことは大抵「距離が近すぎるよ」ということである。
先日、姪2の保育園の運動会を見に行き、保育士さんが子供に金メダルを渡しながらナチュラルにハグする(しかも全員というわけではなく)姿を見かけ、そういう距離感なのかあと色々発見があった。
幼児の距離感はめちゃくちゃ近い。姪2に抱っこを要求され、してあげていたら急にほっぺにほっぺをくっつけてこられた時とか、母をやっていない身からすると「すごいな、こいつ」と思ってしまう。
小学校の先生となると、そうはいかない。
低学年の担任をしていて、子供から、抱っこして〜と言われた記憶はあまりないのだが、座って何かしているときに何気なく膝の上に座ってくる子、ギュッと抱きついてくる子…。そういう子をサラッとかわして、「先生にはしないよ〜」と伝える。
あまりにも要求が強いようであれば、お家の人にも様子を伝える。
同僚で子供との距離が近すぎるのを見かけて、「それはアウトかも〜」と言いながら通り過ぎたこともある。
子供たちにそうやって伝えていくと、中学年になるころにはだいたいみんな適切な距離感で接することができるようになってくる。
が、時折いるのだ。
高学年になっても何も言わず急に手を触ってきたりする子が。
そういう子には、本当に真剣指導。この距離感でみんなに接してしまったらまずい。
これを一度話したら、次同じことをしてきた時には「はい、距離感!どのくらいだっけ?」で通じる。
★蛇足①/別タイプの「距離感」
ちなみに、身体接触以外で「距離感」を使うこともある。高学年などで、やたらと親しげに話してきて礼儀をわきまえないような言動をされた場合も、
「距離感!私は友達ではありません。」
が繰り出される。
★蛇足②/挨拶としての身体接触
クラスの担任になると、私は大抵、新年度の始業式で全員と握手し、最後の修了式の日にもう一度全員と握手をすることにしている。
6年生を担任したときも、卒業式後の最後の学級指導で「始業式の日にしたことを覚えてる人いる?」と聞くと、1人くらいは握手したことを覚えているものだ。最後も握手でお別れしようと言うと、満面の笑みで強く手を握ってくれる子や、恥ずかしそうに軽く握る子、謎にめちゃくちゃ力強く握る子など、様々である。
1年生や3年生を担任したとき、最初はみんなと握手するのだが、最後の挨拶を選択制にしたこともあった。
①お辞儀 ②握手 ③ハイタッチ ④ハグ
1年生のハグ率は高かった。そこから3年生くらいになると、男子に葛藤の様子が見られるという…。「おれは最後に先生とハグしたいけど、恥ずかしい。みんなどうするんだ。」みたいなね。
★蛇足③/担任と担任以外の立ち位置の違い
今は担任外(サポーター)という立場なので、距離感はまた違って、そこが難しい。2年生の子供たちは何となしに距離感を分かっているようで、担任の先生にはしないのだが、私を見ると登ってくる子がいたり、腕にしがみついてくる子がいたり…。さて、どう対応すべきか。
TPOがおかしい時は止めるようにしている。
→「授業中だから、手は握りません。」
また、危険だったり、胸やお尻に触られたりした時ももちろん。毅然と、その場で伝える。
→「急に突撃されたら痛いので、止めてください。あと、謝ってほしいです。」
→「胸に触るのは嫌なのでやめてください。謝ってほしいし、これからもうしないでほしいです。」
子供同士のけんか指導ワードを、自分も使っている。そして、担任の先生にも報告しておく。
先生って、常に人と接する仕事だからこそ、大変だしやりがいもある。
呼び方についても然り。
常に人と接する仕事だからこそ、距離感って大事だなあといつも考えさせられるのだ。
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