GitHub使い目指して

前置き

 自分で自分の仕事が把握しきれなくなってる感があるので,自分のタスクを可視化するためのツールを探していたのだが,なかなかピンとくるものがなかった.書き出したタスクとスケジュールをうまくリンクさせることが大事だが,不本意な飛込案件なども多く,スケジュール帳などでの管理には挫折している.以前はExcelなどでスケジュール帳を作っての時間管理も試みたが,どうも続かない.

 どうしたらいいかなと思っていたところ,多くの研究者が共同研究などで使っているGitHubが目についた.これはもともとプログラムの共同開発などで使われているものだが,コードの共有,バージョン管理などに強いようである.自分は今さほど共同研究をしているわけではないけれど,記憶をなくした自分など他人みたいなものであるからして,これで自分のタスクを可視化して,ボーンヘッドを減らせないかと思うように至った.

 GitHubをよく目にするようになったのはここ数年だろうか.例えば統計ソフトRを用いたデータ可視化の教科書Kieran Healy のData Visualizationなどは,GitHub上にそのソースコードがおかれている.この本は最近和訳も出たので,多くの読者をえていることだろう.このようなGitHubの使い方は近年の政治学におけるDA-RT (Data Accesss and Research Transparancy) のムーヴメントにもかなっている.

 というわけで五十路も半ばを越えた老体ながらGitHubなるものになじんでみよう,自分の研究や教育,そしてそれにかかわるもろもろのタスク管理に使ってみようかと思ったわけである.

導入

 私の場合新しいことを始めるときは,入門書を書店などで立ち見して選ぶところから始めることが多い.今回もご多分に漏れずそうしてみた.その中でもっとも初心者にやさしいと思われる入門書『わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門〈GitHub、Bitbucket、SourceTree〉』を入手し,GitHubのアカウントを作り,BitbucketやSourceTreeをインストールしてみた.しかしそこからどう進めていいかよくわからない状態となる.本には用語がいろいろ書いてあるものの,その機能が自分のプロジェクトやタスク管理にどうつなげられるのかがなかなかピンとこないのである.よってここでしばらくGitHubの利用を放置することとなった.

 その状態を脱するために今度はYouTubeでGitHub利用についての講習動画を検索してみた.これまたいろいろあるのだが,自分として最も助けになったのは「たにぐち まことのともすたチャンネル」にある,「GitHubプロジェクト管理入門」の#01, #02, #03である.これでGitHubにおけるProjects,Issuesをどう使ったらいいかのイメージがつかめた.よってインストールしたSourceTreeやBitBucketには見向きもせず,直接github.comにサインインしてここで作業するようになってしまった.本いらんかったか.

基本的な使い方の現状

 上記に書いたようにgithub.comにサインインして,Projectsで自分のプロジェクトを作成し,関連ファイルをリポジトリにあげるという形になっている.ProjectsとIssuesの使い分けについてはまだいまいちピンときていない.上の動画(#02)によると,もともとはIssuesが先にあってProjectsは後から追加された機能で,基本はIssuesに作業を入れそれをProjectsにリンクさせることができる.

 これら個々のProjectやリポジトリはそれぞれ公開(open)と非公開(private)を使い分けることができる.私の場合は現在5つのプロジェクトを登録しているがいずれも非公開状態にしてある.データの公開を行う際には公開したリポジトリにデータをアップロードすればいい.

 プロジェクト内の個々の作業をいつやるかについては,Google カレンダーのToDoリストに書き込んでいく.これで時間管理も可能となる(はず).

 このようなやり方でしばらくは仕事を進めてみることにする.うまく使えるようなら仕事相手や学生にも勧めて,共同作業やファイル管理などを行うことになるだろう.もっともまたもっと別の便利なサービスが現れたらとっとと乗り換えるかもしれないけれど.

 

  


 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?