[日記] 梅ヶ枝餅の感動

九州物産展で梅ヶ枝餅を買った
美味しいのはわかってるんだけど、毎度毎度想像を超える美味しさに驚いてしまう

はじめて梅ヶ枝餅を食べたのは大学4年の冬だった
九州1週間旅を敢行した時だ
「福岡に行くなら太宰府で梅ヶ枝餅を食べてみて」
行く前に唯一母から勧められたんだよな
それまで旅らしい旅をしたことはなかったけど、行きと帰りの夜行バスだけ予約して出発した

最初の目的地は山口県
のっけから九州じゃない
下関から関門海峡を徒歩で渡ってみたくて
県境を跨いだ時は感動したな
旅慣れていない私のリュックには詰められるだけ全てのものが詰まっていて、門司港に到着する頃には気持ちが悪くなるほど、肩が凝っていた
門司港でひとまずランチ&休憩
焼きカレーを食べながら、その日の宿を予約

そして太宰府天満宮へ
着いたらもう夕方で人もほとんどいなかったし、お店も閉まりかけていた
実際すでに閉まっているお店もあった
これじゃあ、せっかく母が唯一おすすめしてくれた梅ヶ枝餅が食べられない
焦った気持ちで参道を歩き、1番最初にあいていた梅ヶ枝餅のお店に入って購入した
それまで見たこともない形状のお餅
どんな味かすごくワクワクしたのを覚えている
そして、口に入れた途端に広がる美味しさと驚き
食べてる間にお店は閉まってしまった
ギリギリセーフ
焦った気持ちで入ったお店だから、なんていうお店だったかもわからない

と、旅はまだまだあと6日間続く
今より携帯電話のコンテンツも充実してないし、私自身口コミもSNSも使いこなせなかった
その日その時の自分の嗅覚で行きたい場所に行き、食べたいものを食べた
行き当たりばったりの旅だった
でもなんだかんだ言いながら、辿り着いて食べることができた、あの時の梅ヶ枝餅の感動は宝物だ

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