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第12話:ヨーグルトメーカーがいい感じ。パッケージの脱プラ&買い物が楽に。…本当に?

わが家では毎朝ヨーグルトを食べる。
バナナやキウイを切ってヨーグルトをかけて、それにマヌカハニーを添えるのが定番だしお気に入りだし、子どもたちの朝のお楽しみのひとつだ。


ヨーグルトのブランドにこだわりはなくて、その時安いのを買う。
でも子どもたちが大きくなってくると、ひとパックで3日もっていたのが、2.5日→2日となり、どんどん減るのが早くなって買い物がめちゃくちゃ大変になった。重いのだ。
さらに、ひとパック400gのあの形状はエコバッグの中でなかなかおさまりが悪い。冷蔵庫内でも妙に幅を取る。
そして毎回プラスチックごみを出すことに罪悪感があった。

だからヨーグルトメーカーを買うことにした。
牛乳パックでそのまま作れるというもの。
コロナの自粛期間中にふんだんにあった時間を駆使して、さまざまなメーカーからコストパフォーマンスがよく、かつキッチンで出しっぱなしにしても美しいデザインのヨーグルトメーカーを選んだ。
それがこちら。

Vitantonio。なかなか気に入っている。

機能としては、「一定温度で長時間温め続ける」というものなので、甘酒を作ったり肉の低温調理にも使えるらしい。

牛乳は1リットルだから、ヨーグルトを作るのも1週間に1回程度。作るのに7時間かかって、そのあと冷やさないとイマイチだから、無くなる前日の午前中に作って夕方には冷蔵庫にしまって…とやらなければならなくて、なかなかの段取り力が必要だけれど、冷蔵庫内のおさまりも実にいい。
牛乳パックはリサイクルできるから、罪悪感も減った。

でも実は、怪しんでいる。
本当にこれが環境にやさしい選択だったのか?

週にヨーグルト4~5パックを購入することと、週に1〜2本の牛乳からヨーグルトを作ること、どちらが環境負荷が少ないのか。
ヨーグルトに使われる牛乳の産地はわからないけれど、牛乳の産地は北海道だから、たぶん輸送にかかるコストは牛乳の方が少ない(わたしは北海道在住)。
でもヨーグルトを一斉に工場で作るのと、うちでじわじわ長時間熱を加えてヨーグルトにするのと、1つあたりにかかる電気代とかのコストはどうなんだろう?
そもそもこのヨーグルトメーカーを製造するのに、どれくらい環境負荷がかかっているんだろう?きっと中国で誰かががんばってくれたに違いない。その労働環境は、きちんと担保されていただろうか…?

こんなことを考えながらヨーグルトを食べたら腸内環境がかえって悪くなりそうだから、深くつっこんで探ったりはしないことにしている。
しないのだけど、少しでも環境負荷を少なくして生きてみたいと思ったとき、「個人で悶々としたあと、よくわからないから忘れることにする」っていう非生産的なモヤつき無しにはそれが達成できないのが、なんだかちょっとイヤだなと思う。

何でもそうだと思う。
プラスチック製のレジ袋はダメだけど、紙袋ならいいって、それ本当?
使い捨てずに繰り返し洗って使える容器。でもそれを洗うことで水が汚れるのとプラ容器を使い捨てるのと、どっちが本当に負荷が大きいの?
こういう視点があっていいはずなのだけど、声高に言うのもちょっとわたしは気がひける。

ただ、こういうことがみんなにとってわかるようにならないと、みんな「はやり」にのって行動するだけで根本的には解決しないと思う。
プラスチックでも、例えば生分解性なら紙より実は負荷が少ないといったことがあるはず。
みんなが事実を理解していないと、レジ袋を持っているだけで意識低いやつ、みたいな「魔女狩り」が起こる。
ならば、どうしたらいいんだろう?やっぱり腸内環境が悪くなりそうだ。

子どもの頃は、大人ばっかりいろんなことを知っていてずるいと思っていた。
だから早く大人になって、世の中のことを全部知りたいと思っていた。
でも、大人になったら別のわからないことがたくさんで、正直びっくりしている。

一生学び続けることが必要みたい。
がんばります。

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