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なぜ日本人は英語ができないのか②

前回、日本人にとって英語の習得が難しい理由として言語の距離をあげました。オランダ語などの多くのヨーロッパ系の言語と比べ日本語は英語との距離が大きいため違いも大きく習得が難しいというものでした。今回はもう1つの要因と考える「動機付け」について書きたいと思います。

動機付けとは

動機付けと聞くと学習意欲のようなものを思い浮かべますが、今回は学習する必要性まで含めた意味での「動機付け」であることを前もって伝えさせていただきます。

最近では日本においても就活や転職でTOEICを使うことや高校入試や大学入試のために英検やGTECを使うなど英語への必要性が重視されてきている一方、塾での生徒に聞いたところ日本にいれば英語はいらないと多くの人が考えるようです。日本は隣国と国境を共有していないためある意味隔離されているようなものであり、これは英語学習の観点からすると必要性を低下させ、ポジティブに働くことはあまりなさそうです。

英語の入試も動機付け低下の要因の1つです。最近ではコミュニケーションが重視されている一方で入試ではリーディングやリスニングなど受動的な知識が求められます。(もちろんライティングで能動的な知識を求めるものもありますが…)
このような矛盾は学習者にとって混乱するものであり英語の毛嫌いの促進につながるでしょう。

まとめ


つまり、日本は英語を使わなくても生きていけるある意味幸せな場所である一方英語学習の観点からすると最悪なのです。また入試も現在の状況では学校で求められるものと入試で求められることが違うため良い環境であるとは言えません。しかしこのような環境であっても英語学習に成功している人たちが多くいることも事実です。次回はコミュニケーションだけや文法だけという学習ではなく総括的に英語力を向上させるために必要であると私が考えることについて書きたいと思います。(2〜3ヶ月という短期間ではなく1年〜数年という長期間での観点から書きます。)




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