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相談室の先生からの伝言。SOSは信頼できる大人につなぐことが大事

最近、ずっと気になっていたことがある。それは、息子がクラスメイトの女の子から聞いてきた話。仮に、一子ちゃんとしよう。

あのさぁ…ちょっと聞いちゃったんだけど、一子ちゃん、親に毎日のように「バカ」とか「死ね」とか、言われてるんだって。

想定外の話題に言葉が詰まる。瞬時に、その子とそのご両親の顔を思い出す。一子ちゃんはとても明るい元気な子。お母さんとは、ほとんどしゃべったことはないけれど、お互いに顔は認識していて、すれ違ったらニコッと笑って会釈を交わすくらいの仲。お父さんも普通の優しそうなお父さんだったはず。

一子ちゃんには、妹もいるんだけど、お父さんもお母さんも、妹には全くそういうことを言わないんだって。一子ちゃんだけなんて、余計に可哀想だよね。なんでそんなこと言うんだろう?

息子は話を聞いて、どうしたらいいのか、何といえばいいのか分からなくて、でも何とかしたくて私にこの話をしたのだと思う。でも、私にも分からない。一緒に驚いて、うーん…と唸った。どうしよう…。
とりあえず、あなたに話したということは、「あなたなら聞いてくれる」と思ってくれているのだと思うから、ちゃんと聞いてあげて。そして、一子ちゃんの様子とかで、これはマズいな…と思ったら、また教えて。と息子に伝えた。

そして今日、学校の相談室の先生をしている友人に会えたので、こういう場合の対応を訊いてみた。
・まずは話を聞いてあげる
・当事者に、先生や相談室など、信頼できる大人に話をするように勧める
・その子が躊躇しているなら、一緒に言いに行こうと言ってあげる
・その子が言えないなら、代わりに信頼できる大人の耳に入れておく
要は、もしもの時にすぐに介入できる立場の大人=学校関係者に、そういう状況があることが伝わっていることが大事らしい。確かに、私がこの話を聞いても、結局何もできない。息子が言うには、その子は「先生に相談する」とも言っていたらしい。そういうことができる子で良かった。本当に相談できたかは確認が必要だけど。

傍から見たら、なんの問題もない幸せな家庭も、実際のところは分からない。中学生は難しい年ごろだし、家庭の事情はそれぞれ。とはいえ、久々にズドーンと気持ちが重くなる話だった。彼女は時々学校を休む。大丈夫だろうか?思いを馳せながら、そっと、ちゃんと見守ろうと思う。


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