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【HSPの生態】話しかけるのは苦手だけど、沈黙にも耐えられない

人に話しかけるのは苦手なので、できれば話しかけてほしい。話しかけてくれれば、普通に話せる。あぁ、この人、私に話しかけてくれた!ということは、少しは興味を持ってくれたのかな?少なくとも、嫌がられているわけではないってことだよね?とプラスに考えられる。で、ガッカリさせたくないし、少しでも良い印象を残したいので、できるだけ頑張る。どんなに緊張していようとも、ごく自然に会話を楽しんでいる風に装うのは、お手の物!とまでは行かなくても、まぁ、できていると思えるくらいにはなれたはず。私も大人になった!
…ただ、いつでも話しかけてもらえるわけではない。それが現実。

先日のことだった。息子の部活の送迎で、初めて会う保護者の方がいた。知っているお母さんと2人で一緒にいたので、そちらに向かって「こんにちは。お疲れ様です」と声を掛けたら、初対面のお母さんは私に目を合わせることなく、そっと違うほうに体を向けて、少しその場から離れた。“あれ?どうしよう?私、2人に言ったつもりだったんだけどな…”と思ったけれど、仕方ない。とりあえず、知っている方のお母さんにご挨拶。そうしている間に、他の保護者の方もやってきて、私とその方との会話は終了。子どもたちは荷物の片付けで誰もいない。私は絶妙に広い中学校の駐車場という空間に一人放り出された。そして、2メートルくらい先には、私と同じようにどこを見るともなしにポツンと佇むさっきの方が…。
私はどうすればいいんだ?

「今日、車出しをしてくれてお世話になった」「息子たちは同級生だし、仲良くしてもらっている」「この次、いつご挨拶できる機会があるか分からない」「こんなに近くにいるのに、ご挨拶しなかったら失礼?次に会ったときに気まずい?」「いや、でも、最初のタイミングで挨拶を返してくれなかったということは、その気がない?」「それまでに、何か失礼があった?いや、会っていないのにそんなことはあるわけないか…」などなど、状況整理と自問自答が頭の中で矢継ぎ早。嗚呼…助けて…。
でも、誰も来ない。そしてやっぱり、2メートルくらい先には、私と同じようにどこを見るともなしにポツンと佇むさっきの方が…。

この、気づいているのにスルーの沈黙状態に私は耐えられない。
「えっ?なんでこっちを向いてくれないの?」「どうしてさっき、ペコリともしてくれなかったの?」「誰かが分からなくても、子供の部活のお母さんであることは想像ついたと思うんですが…」「なんだかモヤモヤするんですが…」としばし悩む。でも、何度も言うけれど、私は気づいているのにスルーの沈黙状態に耐えられないのだよー!

勇気を出して、近づいて、なるべくにこやかに。穏やかに。
「初めまして。こんにちは。○○の母です。送迎ありがとうございました」
「あ、こんにちは」
普通に、感じのよい小綺麗なお母さんだった。良かったー!と思うと同時に緊張がほぐれた瞬間、肩に入っていた力が一気に抜けた感覚があった。家に帰ったらしばし横になろう…と思いつつ、子供たちの様子、天気の話などでしばし歓談(=打ち解けて楽しく話し合う)風。あー、疲れた!でも、やっぱり話しかけて良かった。だって、気づいているのにスルーの沈黙状態に、結局、私は耐えられないのだから。でも、やっぱり疲れたのよ…。

私が話しかけたあの方も、きっと悪気はなかったと思う。「あ、私は知り合いじゃないし…」と気遣いから咄嗟にその場から離れたのかもしれない。というか、そう思いたい。コミュニケーションは難しい。HSPだと、いちいち傷ついて、そりゃあ、もう傷だらけ。でも、人は好き。こうやって生きていくしかできない自分を改めて確認したので、これからも頑張ろうと思う(T_T)

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