見出し画像

高齢者の災害時の3つの心構え

先日、地域のケアマネジャーさんが災害時の備えについて話されるということで、講演会に参加してきました。
高齢者いきいきポイント事業のひとつだったので、ほとんどが高齢者さんでした。皆さん、熱心にお話を聞かれていました。
私も災害時の備えを少しずつしているところなので非常に勉強になりました。

⑴災害弱者と言われる高齢者

皆さんは災害と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
地震、火事、豪雨、土砂災害などが思い浮かんだでしょうか。

私が住む地域は災害にあった場所から一駅という場所に住んでいます。まだ、災害後の復旧工事中のところもあります。

大きな地震が起きるのではないかとか、ここ数年予期せぬ天候不良などもあり、いつどこで何が起こるか分かりません。

高齢者の方、特に介護を受けている方は自力で非難することが難しく災害に巻き込まれる危険性が高い状況にあります。
「災害弱者」というそうです。

2018年7月の西日本豪雨で最大の死者を出した岡山県倉敷市真備町では、犠牲者51人のうち45人が、65歳以上の高齢者の方だったそうです。

皆さんは災害時の心構えまたは備えを何かされていますか?
また、離れて暮らすご両親が災害にあった時を想定し何かお話されていますか?
 

⑵災害時の豆知識

突然ですがここでクイズです。

Q1、地震が起きた時は絶対に火を止めることを優先にする。
〇でしょうか×でしょうか

Q2、火災が発生しました。煙が充満する中でどうやって逃げる?
①濡れタオルを口を多い四つ這いで非難
②ポリ袋を頭からかぶって避難

Q3、海岸付近での津波の伝わる速さは時速20㎞ぐらいである。
〇でしょうか×でしょうか
 

答え
Q1、まずは机の下などに入り、頭を守ることを優先する。


Q2は②が正解です。
煙が充満している部屋で二呼吸すると意識消失するそうです。
煙を吸うことは一酸化炭素中毒になってしまい、死に至る状況なのです。
大きなポリ袋をかぶり、結んで煙が入らないようにするそうです。
ハンカチで口を覆う手段は、完全に煙を遮断できないのでビニール袋の使用が良いとされています。手元にあればこの方法が良いと思います。
煙がビニール袋に入らないようにすることがポイントです。

縦80㎝×横65㎝ぐらいのビニール袋が良いそうです。45Lのビニール袋が丁度良いサイズです。


Q3、時速40㎞ぐらいだと言われています。自転車が走るスピードだそうです。
海の水深が深いほど速くなるそうです。 水深の深いところでは、津波はジェット機なみの速さと言われています。 海岸付近の水深が浅いところ、例えば水深が10m程度であれば時速約40km速さで進むのだそうです。

皆さんはこのクイズに答えることは出来たでしょうか。
私はというと、一門目から不正解でした。


⑶日頃備えておく3つの大切なこと

家内の環境を整えたり、非常用のグッズを準備したりの他に大切なことがあります。

①お住まいの地域の方と出来る範囲で交流をする。
ご近所の方と交流はされているでしょうか。
特にお一人暮らしの高齢者の方は、町内会の会長や民生委員さんなど把握されているでしょうか。
離れて暮らしているご家族は、ご両親がどのくらい交流されているかご存知ですか?
町内会会長や民生委員さん、ケアマネジャーさんとも情報共有しておくと良いと思います。

②地域の防災情報を確認する。
被災時の避難場所、地域の防災情報や行政の災害対策を把握しておく。
ハザードマップを確認しておく。
①と同様にご両親が理解されているか確認されることをお勧めします。

③必ず持っておくもの
高齢者の方はお薬手帳がカルテ代わりになります。
既往歴・薬の内容・担当ケアマネジャー・利用している介護・福祉サービス・連絡したいことがこの一冊で分かります。
逃げる際は必ず持っていくように、常にカバンに入れておくことをお勧めします。

私達世代は携帯電話の中にいろんな情報があると思いますが、充電が切れると意味がないので、充電器や携帯電話が使えなくなった時の為に、紙ベースで準備しておくことも大切です。

⑷まとめ

私達世代はインターネットでいろんな情報を得て、自分で備えることが出来ます。高齢者の方はこちらから声をかけて、日頃の様子や、災害時の心構えや備えが出来ているか確認していく必要があります。

「大丈夫、出来ている。そんなこと知っているよ」
そんな風に言われるかもしれませんが、ご両親を大切に想っている気持ちを伝え、出来る範囲で情報収集し備えをしておきましょう。
何事もないことを祈りますが、心配を安心に変えておくことで自分自身の心の安息に繋がります。
それは目の前の大切な人を安心させることにも繋がるので、災害時の心構えとして万全な準備をしておきましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?