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未来の為に介護に音楽を活用する

介護中の音楽というとデイサービスで行われるレクレーションに活用する音楽やカラオケなどを想像します。
皆さんは在宅介護中に音楽を利用されたりしていますか?
今日は耳から入る情報で、私が介護中に自分を整えていた方法をお伝えします。


音楽療法とは

介護現場では脳を活性化する為に音楽を利用すると良いと言われています。
これを音楽療法と言います。

音楽療法とは「音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の軽減回復、機能の維持改善、生活の質の向上、問題となる行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」  
                        音楽療法学会より引用

親はデイサービスなどで音楽に触れることは多いと思います。
では、介護者はどのように活用したら良いのでしょうか。

介護していると不安や不満などがあると思うのですが、音楽の力を借りてリラックスすることをお勧めします。
自分が心地よいと思う音楽や好きなアーティストの歌、自分でも歌を歌うなどして自律神経を整えることを優先しても良いと思います。
 
自分優先で音楽を活用し、親も興味があるようでしたら決まった時間に一緒に音楽を楽しむのも良いかもしれません。
どうしても、介護は辛いとか思い通りにならなくてお互いにギクシャクしてしまいがちですが音楽を活用することで、会話も弾むのではないでしょうか。
 
 

自分のための音楽

私は介護中に親の為ではなく、自分の為に音楽を利用しました。
その理由は3つあります。
①在宅看取りをする際に自分の心が穏やかになるようにするため
②母が亡くなっても母を思い出せるようにするため
③看取りを悲しいだけのものにしたくなかったため
私の場合は介護は看取りの段階だったので上記の3つになります。
 
亡くなって数日間ずっとその音楽を聴いていました。涙が出てくるのですが、一緒にいた時間を思いだして、母の優しさや愛を受け取るようなつもりで聴いていました。
 
今も時々聴いています。元気が出ない時、看取りの時間で感じた温かなものに触れたい時、自分の原点に戻りたい時などです。
 
介護や看取りの時間は大切な人を失うわけですから人生において悲しくて辛いものです。だから、その時間が終わってしまったら記憶から消し去ろうとしてしまいがちです。
私は記憶から消したくなかったので、音楽の力も借りました。

皆さんも介護が終わった時のことも考え、自分に優しさとリラックスする時間を作って頂きたいです。


耳から入る情報

現代人が1日に触れる情報量は江戸時代の一年分、平安時代の一生分とも言われています。今は視覚、聴覚などから様々な情報を受け取れるようになっています。

また、私達はコミュニケーションを取る際、セルフコミュニケーションが100%を占めていると言われています。内的対話とも言います。
心の中のつぶやきがほとんどを占めているのです。
ネガティブな言葉が心の中を占めていませんか?

常にイヤホンを耳に入れ、心地よい音楽を聴いて自分を整えることも大切です。
私は朝起きて、出勤する時、休憩時間、家に帰る時、パソコンで作業する時、寝る前にも音楽を聴いています。

それを忘れてしまうとツイツイ考え事が多くなり、ネガティブ思考になってしまいます。


まとめ

音楽はリラックスする為に有効だと分かっていても、介護している日常ではついつい存在を忘れてしまいがちです。
耳から入る情報で自分を整え、介護を良き時間に変えていくことも可能ではないかと思うのです。
それは親を失ったあと、自分の人生が良き方向へ向かう為のものでもあります。



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