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幸せが巡る生前整理

母が施設に入る前、
母は大切にしてきたアクセサリーや着物などを私達娘に
譲ってくれていました。
きちんとした生前整理ではなかったかも知れませんが身の回りの物を整理してきていたのです。
しかしその頃の私はあまり向き合おうとしていませんでした。

まだ先の話だし、こんな時に母とどんな風に話をしたら良いか分からなかったからです。

今日は生前整理について調べた事を書いています。



1,生前整理は何故行うのか

まず生前整理とは何か
生きているうちに自分の財産や持ち物などを整理して、不要な物や遺族が処分に困る物をあらかじめ処分しておくことです。

相続会議

私達は断捨離世代ですが、親世代は物を大切にする傾向にあり衣類や日用品など沢山所持されているのではないでしょうか?
不要な物を整理することで家の中も片付き、生活が送りやすくなるメリットもあると思います。
私の母も物を大切する人でした。なぜか同じ物が違う引き出しから出てきたって事はないですか?
また母は物忘れが目立つようになったので、何が何処にあるか引き出しに書いて整理していました。
昨日 母の衣類を整理しましたが色んな所から衣類が出ていきました。
もう少し整理整頓を手伝ってあげたら良かったなと反省しています。

定期的に整理しておくと親の生活もしやすくなりますね。

生前整理を行う理由
①あなたの希望を死後にも確実に叶えるため
日本の民法上、15歳以上の人は有効に遺言をする事が出来るとされている。
生前整理することで不要な物を減らし財産を把握し、あなたの希望を死後に叶えるため
②残される家族などの負担を減らすため
亡くなった後は自分で処分することが出来ません。
全く手つかずで亡くなるよりは少しでもしておいた方が、残される家族などの負担が小さくなる。

相続弁護士ナビ

ここでは金銭などを中心とする財産について書かれています。
金銭管理については施設に入る前まで兄が管理することに抵抗していました。
この辺りは事前に家族と相談しておいた方が良いと思います。
また、私達が高齢者になったとき、難しい手続きなどが自分では出来なくなることが予測されます。
私の場合シングルですので誰を後見人にするかが課題です。

成年後見と任意後見
 年を重ねて心身ともに衰えてくると、自分の大切な財産を誰かに任せざるを得なくなる時が訪れます。高齢者の財産管理の制度には、大きく分けて「法定成年後見」と「任意後見」の2つがあります。
このうち、「法定成年後見」は、認知症が進んで判断能力が低下してしまった後、家庭裁判所が財産管理を代理する「成年後見人等」を選任するもので、本人の意思とは関係なく、半ば強制的に財産管理人が付けられる制度といえます。
一方、「任意後見」は、認知症になる前の元気な時に、将来自分の財産管理を任せたい人(任意後見受任者といいます)をあらかじめ指定しておき、実際に認知症になってしまった後、自分が指定したその人に「任意後見人」として、財産を管理してもらう制度です。従って、任意後見の場合は、自分が元気なうちは自分自身で財産管理を継続することになります。将来の財産管理を任された「任意後見受任者」は、本人の様子を定期的に見守る責務があり、本人が認知症となった場合には、正式に任意後見人として業務を行うために必要な「任意後見監督人選任」手続きを家庭裁判所で速やかに行う義務があります。
いずれにしても、何も対策していないと、「法定成年後見」により、自分の知らない人に財産を管理されるおそれがありますので、ぜひ任意後見制度を活用して、自分が納得して選んだ人に、将来の財産管理を任せられるよう、今から準備しておきましょう。


2,心の余裕を生む生前整理

ーーーーーー日経Womanの記事に生前整理を親と出来れば親が若かった頃の話や、現在の不安、自分の死後にどうして欲しいかなど聞き出すなど
この時間がかけがえのない時間となる。

と書かれています。

母のお気に入りの大島紬の着物は私が譲り受けました。
着物との出会いや大島紬の好きなところや
どんな所に着物を着て出かけたのかとか
色んな話が聞けたのにと振り返っています。

また形見分けの話だ・・・
なんてちょっと面倒な気もしていました。

もっと向き合って話をしたら良かったな。


3,おわりに


親が死を意識するとき、生前整理をするとき
家族に迷惑をかけたくないという気持ちもあると思います。
しかしその裏側の気持ちは今までの人生で味わった幸福感や
老いることで味わう喪失感
その相反する気持ちを物を通して分かち合いたい
人生で選択してきたことを家族に伝え、この先をより良く生きて欲しい
そして自分も最期の時まで人生をより良く生きたい
そんな気持ちがあるのではないでしょうか。

家族が出来ることはほんの少し時間を作って話に耳を傾ける・・・
それで充分なんです。

全ては家族の幸せが巡るためだと感じています。



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