何もない私の休日

仕事柄、2連休はほとんどない。
週1,2日の、平日休み。

体力はあるほうだし、土日の人混みは嫌いだからこの働き方は好きだ。

私の休日。


特に予定がなければ、起きるのは大体昼過ぎ。

昼前に一度目を覚ますが、スマホをいじったり、2度寝したりで結局14時をまわる。


寝過ぎて頭が痛くなるので、頭痛薬を飲み、好きなアロマキャンドルに火をつける。
ベッドを直し、洗濯機を回して、シャワーを浴びる。メイクをして、洗濯物を干す。

全ての行動に時間をかける。そうすると、もう夕方。さっきカーテンを開けたばかりの部屋は、もう薄暗くなる。


このなんともいえない薄暗い時間が、いちばん好きだ。

部屋全体を眺めると、そこには自分の好きなものだけが溢れていて、自分の好きな匂いが充満している空間で。
いつか来る死の瞬間は、ここで眠るように迎えたいといつも思う。


そんな空間で考えに耽ってから、やっと外に出る。
洋服を見に駅ビルに行ったり、ただ食料品や生活必需品を買うためにスーパーやドラッグストアに行ったり、あるいは夜のお友達(察してください)に会いに行ったり…

帰る頃には外はもう真っ暗。
この季節だと、身を切るような寒さに震える。
休日にひとりで過ごす孤独さと自由を噛み締め、イヤホンの音量を上げて、真っ黒なコンクリートの道をゆっくりと歩く。



私だけの、休日。

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