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Dead Stockは死んでない

こんにちは。ゆうきです。

今回は、自己紹介の意味も込めて、大好きな古着の話をしようと思います。ただの服バカが好きなものについて好きなように紹介している記事です。暖かい目で見てあげてください。(笑)

私が古着に出会うまで

私が服を好きになったのは、中学2年生のとき。理由は転校生の私服がめちゃくちゃおしゃれだったから。それまではサッカーのジャージしか着ていなかったので、お母さんと地元のユニクロに行き、THE 中学生みたいな赤のチェックのパーカーとジーンズを買ってもらったのは今でも覚えています。そこから少しずつおしゃれに気をつかうようになりました。

古着に出会ったのは大学1年生のとき。東京の大学に通っていた友達に下北沢に連れていかれ、そこでまんまとハマってしまいました。かわいいし、かっこいい。他にはないデザインのものもある。私はそういう人と被らなそうな服が好きです。大学に派手な柄シャツを着て行ったときには「なにそれww」と笑われたこともありましたが、「似合ってるよ」と言ってくれる友達もいて、その時は心底嬉しかったです。

ミリタリー古着の魅力

そんな私が最近ハマっているのがミリタリー系の古着です。これもおしゃれな友達から教わりました。ミリタリー古着とは軍での使用を目的としていた服で、米軍や英軍をはじめ、スウェーデン軍やオランダ軍など出所は様々です。ミリタリー系と聞くと少し武骨で着にくいという印象があるかもしれません。私もそう思っていました。でも実際は、シンプルで、日常生活に取り入れやすいものも多いです。

ミリタリー古着の魅力はデザインだけではありません。その種類の多さと、作られた目的がそれぞれはっきりしているという点にあると思っています。パイロットが着ていたフライトジャケットのMA-1なんかは代表的ですが、他にも軍のコックさんが来ていたコックジャケットや、軍医たちが着ていたサージカルガウンなんかもあります。私は先日、ロシア軍のスリーピングシャツというものを古着屋さんの通販で購入しました。こんな感じのシャツです。

スリーピングシャツとはその名の通り、パジャマとして使われていたシャツです。でもパジャマっぽさは全くなく、洗練されたシンプルで上品なデザイン。生地が厚めでゴワゴワしているところも、ミリタリー感があって好きです。こんな跡もありました。

読めはしませんが、ロシア語でなにかが書いてあります。198という数字は読めるので、推測ですが80年代のものなんじゃないかなと思っています。比較的新しいですね。こういうものが読めるようになったらさらに楽しいと思うので、もっと勉強したいと思います。ちなみに私の友達の中には、タグを見ただけでどこの軍のものか分かっちゃう人がいます。すごい。

私はこういう歴史を感じることができる服が大好きです。何十年も前に、その当時の目的に合わせて作られた服を、現代の私が、私服として(違う目的で)日常的に使っているわけです。いつどこで誰が作ったのか分からなくても、服を通じてその誰かと、その誰かが生きていた時代と、心が通じ合えている気がして、めちゃくちゃロマンを感じます。

ミリタリー古着は作られた目的がそれぞれはっきりしているので、歴史を感じやすいのだと思います。その点に私は魅了されているのです。

ミリタリー古着が好きになってからは、古着屋さんが私にとって博物館のような場所になりました。買うつもりがなくても、フレンドリーな店員さんが「これは〜年代の〜軍で使われていた〜」って感じで、色々説明してくれます。それだけで勉強になるし、とてもおもしろいです。

そんな私が特にグッときてしまうのが、Dead Stockのもの。

Dead Stockとは

ここでやっとタイトルに触れます。前置きが長くてすいません。

Dead Stockという言葉は、古着界ではよく聞く言葉で、生産されたけど売れ残ってしまったり、使用されることがなかったりして長期間保管されていた服のことを指します。多少の型落ちなどはあったりしますが、ほぼ新品同様ということです。

ミリタリー古着には、1940年代~60年代のものもあるんですが、Dead Stockだとそんな古いものでも新品同様の状態です。希少価値が高く、状態も良いので、値段はけっこーしますが、気になっていた服がDead Stockだったら、私は迷わず買ってしまうレベルで好きです。

何十年という間、誰にも着られなかった服の最初の主人になれるわけです。この特別感は、Dead Stockの古着でしか味わうことができないと思っています。ちなみにさっき載せたスリーピングシャツもDead Stockでした。

Dead Stock は死んでいる?

Dead Stockという言葉をそのまま訳すと死んでいる在庫、となりますが、私は少しこの言葉に違和感を感じています。もちろん生産者側からすれば売れなかったもの、使われなかったものは死んでいるのかもしれませんが、服自体は死んではいません。なので私は、「Sleeping  Stock」、眠っている在庫と勝手に考えることにしました。(笑) 
眠っていた服を長い時を超えた先の誰かが着ることによって、起こしてあげているわけです。その誰かに自分がなれちゃう。凄いことだと思います。

最後に

長々と語ってきましたが、一言でまとめると、古着はほんとに奥が深いですし、学べることがたくさんあります。今回はミリタリー古着のことばかり語ってしまいましたが、他にも色んなジャンルの古着があります。みなさんも好きなジャンルを見つけ、古着の沼に飛び込んでみてはいかがでしょうか。私はまだこの沼から、抜け出せそうにありません。

最後に私がおすすめの古着屋さんと、最近注目しているYouTubeの動画を紹介して終わります。
古着屋さんはこちら。

高円寺にあるmilitariaという古着屋さんで、店名からもわかるようにミリタリー古着を主に扱っています。通販もやっているので、この機会にぜひ覗いてみて下さい。ミリタリー古着にも色んな種類があることがわかると思いますし、日常的に取り入れやすいアイテムが多いので、初心者の方にもおすすめです。

YouTubeの動画はこちら。

俳優の光石研さんが古着屋さんを訪れ、買い物をするという内容です。この動画コメント欄にもありましたが、「孤独のグルメ」の古着バージョンみたいな感じで、現在は第3回まで配信されています。第1回ではミリタリー古着がたくさん登場し、Dead Stockの魅力も紹介されていますので、興味のある方は是非見てみてください。私は光石さんみたいなおじさんになりたいなと、このシリーズを見る度に思います。(笑)

まだまだ古着について語りたいことはたくさん有りますが、それはまた今度記事にしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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