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京都旅行②嵐山と日本茶カフェと夜の祇園と。

10月の終わり、京都へ短い旅行へいってきました。
1日目の記録は一つ前の記事でご覧ください。

この記事では、その続き、二日目について書きます。

まず、朝起きて、昨日の残りのおにぎりを食べ、車で嵐山へむかいます。
京都の街を車で走るのは新鮮でした。目線がちがうと、こうもちがって見えるんですね。川沿いの道はせまかったり、思わぬところで渋滞したり。
通り沿いにお洒落なカフェをいつか見かけました。

30分くらいで嵐山に到着し、意外と車もすんなり停めれました。
まずは、橋へ向かって歩きます。名前、なんていうんでしたっけ?
今、検索しました。
「渡月橋」でしたね。

渡月橋から見た景色

びっくりするほど観光客でひしめき合っています。
特に橋の東側は、これでもかというくらい人で埋め尽くされていました。
少し、山の木々が紅葉しはじめていて、秋を感じます。
その人混みの流れに沿って、人気スポットの「竹林の小径」へむかいます。

こちらも人、人、人。
外国人ばかり。竹好きですもんね、海外の方達。

竹林の小径

少し驚いたのは、人力車に乗った人しか通れない小径が別にあったこと。
人が写らず写真が撮れるんですね。良い取り組みだと思いつつ、ちょっと恨めしいと思ってしまうのは、なぜでしょう。

来た道をもどり、また渡月橋へ。
橋を渡り、予約していた「儘」(まま)というレストランへ向かいます。
橋の西側は割と静かで、人はいるけどいい感じに散らばっていました。
このくらいがちょうどいいかも。

レストランは入口からもう素敵が溢れています。

この見た目でイタリアンレストランです

室内も広々、シンプルでセンスのいい空間がひろがっていました。
スタッフの方達も気さくで優しく、いい雰囲気です。

お料理は、パスタとピザがメインで、ワインやコーヒーなどのドリンクも充実していました。どれも美味しそうだったけど、2つの味が楽しめるハーフ&ハーフのピザと、ズワイ蟹のクリームパスタを注文しました。セットにはサラダとスープがついています。

素敵な店内

ピザに大嫌いなわさび(正確には和辛子)が入っていることに気づかず注文しちゃって夫に全部食べてもらうというパフニングもありましたが、どれもとっても美味しく、なんと言っても店の雰囲気がとても良かったです。

・・・

この日は午後から雨の予報でした。
だんだんと曇ってきた空をみて、とりあえず一旦ホテルに帰ろうと、走っている間にどんどん雲行きが怪しくなってきて、雨がポツポツ。タイミングよし。

車の中で、夫に
「どっか行きたいとこないの?せっかく京都にきたんだから」
と言われたので、ずっと気になっていた日本茶カフェに行かせてもらうことに。

外観の写真を撮り忘れたのが悔やまれますが、築100年はゆうに経っている立派な古民家が、日本茶専門店「◯間MA」です。読み方は分かりません。

扉を開けて中へ入ったとたん、静かな”気”が漂っていました。
”本物”の古い家具や道具が今もそこにあり、使われています。
まるで異世界にタイムトリップしたみたい。

ちょうど別のお客様がお会計していたので、少し待ちます。
お客様にお買い上げのお茶について説明する女性スタッフの声だけが優しく響くなか、しばらく店内をじっくり観察します。

そのお客様が帰って、お声をかけていただき、
「予約はしてないんですけど、喫茶利用したいんですけど、、、」
と伝えると、タブレットを確認しながら
「ご案内します」
と、奥の部屋へ導いてくれました。

奥へ進むと現れたのは、まるで小説や映画の世界。
古い建具が壁一面に、はるか高い天井まで飾られています。

まるでジブリの世界

案内された大きなテーブルは、テーブルの一部が四角くくり抜いてあって、
そこにお湯の入った素敵な銅の薬缶がありました。
その薬缶から聞こえるシューシューという音だけが響きます。

お茶は一種類、1,650円なり。
高い、けどこの空間なら納得。

馴染みのある緑茶や抹茶から、抹茶になる前の甜茶(てんちゃ)、番茶、和紅茶など沢山の種類から好きなものを選んで注文します。

わたしは三種の飲みくらべ、夫は緑茶一種類と、お茶をかけていただく和菓子を選びました。お店の方が準備のため一度奥へひっこみます。
しばらくすると沢山の湯呑みや器とともに戻ってきて、あっという間にテーブル一面器だらけ。ワクワクします。
茶葉の説明を聞いて、静かにお店の方の所作を見つめます。
テーブルの一角の薬缶からお湯を注ぎ、それを別の器に移し、また別の器へと、
まるでマジックを見ているよう。

所作に見惚れる

お茶は一種類につき3煎まで淹れていただけます。
味や香りの違いを楽しみながら、お菓子を一緒にいただきます。
ゆっくり、静かに、目の前のお茶を味わう。ただそれだけの贅沢な時間。

ちなみに、お店には200種類ものお茶が用意されているそうです。

お茶を飲んでいる途中で、ゴロゴロと雷の音が聞こえてきました。
そして突然、ゴロゴロドーン!!!と割れるような音がして、パラパラと大粒の雨の音が聞こえてきました。

いよいよ本降りだ、と思ったのも束の間、少し音に違和感を覚えました。
なんと雹(ひょう)が降っていました。

タイミングよくお店に着いた(少し早いと満席だったらしい)のも、
まるでアニメ映画のような秋にふる雹をこの店で味わえたのも、
帰りの車からオレンジピンクの鮮やかな夕焼け空が見えたのも、
奇跡のような、運命のような、不思議の連続。


燃えるような夕焼け空

ホテルに戻り、雨が止むのをまって、舞妓ちゃんに会えるチャンスをつかみに
夜の祇園に繰り出しました。
しばらく歩いて、遠くに黄緑色の帯をした舞妓さんを見かけて追いかけたけど
見失ってしましました。

特別な雰囲気がただよう祇園の街。
その場にいるだけで気が引き締まるような気がします。
ぐるりと歩いてうちに、一人芸妓さんとすれ違いました。別のお座敷に向かう途中だったようです。

祇園は諦めて、四条へ向かい、先斗町を歩いてみます。
あの狭い道が人で埋め尽くされています。外国人だらけ。
流れに乗って、石畳をあるいていると、舞妓ちゃん発見!
しかも目の前のグループに一人まじって。
かわいい〜♡
意外とすれ違う人たちは特に反応もなく、わたしだけがストーカーのようにニヤニヤしながら興奮していました。写真撮りたかったな〜。

そんなことしてたら夜ご飯のタイミングを逃し、歩けども歩けども、お店はどこも閉まってしまいました。
帰りのコンビニでカップヌードルを買って、ホテルで食べました。
これもなかなか美味しかったです。

京都は大好きな町。
まだまだ行きたいお店がいっぱい。
最近は特に観光客が増えすぎて問題になっていますが、それだけ京都に魅力があるから。外国人も日本人も京都好きですもんね。
住む人からしたら迷惑なんだろうな。わたしが住んでた10年くらい前は、まだそんな事なかったんだけど。なにか分散するいい方法がみつかりますように。

・・・

長文、最後までお読みいただきありがとうございます🍀
旅行は楽しかったけど、体は疲れました。移動と人混みに疲れたのかな。
次は東京へ行きたいな。
北海道もいいな。
長野も、静岡も。
ああ、どこでもドアがほしい。

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