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「大学院なんて今さら行ってもね〜」への反論

こんにちは。Kiwi PR合同会社の植田聡子です。

大学院も思えば半分が過ぎました。ええ、時期的には半分です。履修科目的には9割です。

でも、ここからの1年で修了のために論文を書かねばなりません。受け身ではなし得ないこと。そして誰かの真似でもありません。

ある教授が「ノーベル賞を取るレベルを目指してるわけではないから」と励ましてくださいましたが、そんなの当然!そもそも6万字なんて書けるのか、そこまでの考えがまとまって、形になるのか、不安ばかりです。

自分にとっては、おそらく非常に難しく、厳しく、悩ましい、それでいてきっと他では得難い貴重な1年になるのでしょう。

高校卒業時は短大卒で十分だった

私は高校時代はずっと経済学部か経営学部を目指して勉強していました。証券会社とかああいう世界に憧れてました。映画「ウォール街」みたいな(笑)→単純!

が、とある方の言葉から、航空会社志望に切り替えました。そうすると、四年制大学より短大の方がチャンスが当時は多いと知り、高校3年秋に急遽短大に志望変更しました。

当時のANAの同期は短大と四年制が半々、かつCAやGHの場合、新卒枠は23歳までという年齢制限があり、既卒採用は不定期かつ高倍率。短大卒での新卒枠ならなら1回で受からなくても2、3回受験チャンスがあると踏んだのです。

その後、20代で結婚、出産、29歳で一生働かねば、と思って都庁に入り、30代半ばで離婚、シングルマザーとなるわけです。そんなこんなで、仕事と育児に追われ、語学などの勉強はしつつも、大学に行きたかった気持ちは封印してきました。

ベネッセの中途入社の同期も、都庁経験者採用の同期も短大卒は私だけでしたが、

✔️大学なんて行かなくても仕事も支障なく、昇進も順調
✔️大卒、院卒の同僚と同等に働いている

だから、あくまで「目の前の仕事を通じて」学ぶスタンスでずっと来ました。

都庁ではいろいろな知識を学んでいるつもりだった

都庁にいると、2、3年ごとに異動があります。私は教育、税務、広報の中でも、ウェブ、報道、出版だったり、その間に文化振興行政やスポーツなどの分野もあります。

異動の度に、その業界の勉強は必死で続けてきましたし、職場から大学や大学院への派遣制度もありましたが、「若い人にお任せ、自分は定年後にゆっくりと」と悠長に構えていました。

で、いろいろな状況の中、「都庁を辞める!」との決断に至りました。

すると、これまで何の不自由も感じなかった
✔️「短大卒」
✔️「50代」
✔️「公務員」
が転職市場でいかに厳しいかを思い知らされることに!

都庁では評価されている軸と、転職市場での軸は全然異なるのです。だったら起業しようと思い立ったわけです。

学び直しで学歴アップデート

そうなんです。学歴なんて関係ない、と言いつつも、そういうフィルターは転職エントリーとなると不可欠なのですよね。私だって逆の立場なら当然そのようなふるいにかける気持ち、十分理解できます。

そしてこのご時世、「学び直し=リスキリング」時代です!

全くの専門外の分野なら、大学の3年次編入からになるでしょうが、社会人で自分のキャリアに関する分野なら、一気に大学院は可能性があります。そのためには「学士卒同等の能力があると認められる」的な審査にパスする必要はあります。

その点において、学士卒程度の能力なら業務で十分身につけてきたという自負もあり、ある程度の熱量とレベルで働いてきた方ならきっといけると思われます。

3年次編入の場合、昼夜開講制(社会人受入)が多くなく、また最低でも2年間で64単位の履修が必須です。
大学院の場合、院によりますが、立教RBSの場合は夜間と土曜日の履修、2年で40単位。仕事との両立に配慮が感じられます。

そして、転職の際の履歴書にも「大学院在籍中」と記載できます。学び直す意欲があることを、取得した資格以外にも伝えることができ、短大卒の転職よりだいぶ門戸が開かれます。

今は転職するつもりはなくても、私のように(そんなにいないか・・・)急遽転職しよう!と思える時に、大学院での学びは学んだ内容も院卒という経歴も心強い味方になってくれると思います。自分の経歴が理由で今の職場に在籍している人には自信にも繋がります。

そしてアカデミックな教員の方々、実務家教員の方々も多くいらっしゃり、学生たちも業界、年齢、幅広く、日常知り合えない方々ばかりがいます。このネットワークこそ大学院の醍醐味だなと日々思っています。

社会人が大学院で学び直すメリット


1)学士編入より仕事との両立がしやすい開講時間帯と履修単位数
2)転職においてのひとつの条件クリア(大卒程度と同等であると言いやすい)
3)体系的な学びによって、思考の幅が広がる
4)学びにおいて前向きなネットワークを得られる

これに加え、厚労省の専門実践教育訓練給付金制度を活用すると、立教RBSの場合、2年間で最大112万円の受給も可能です。そうすると、ざっくりほぼ半額近くは給付金で賄えるので、経済的にも助かりますよね。

私は公務員が長く雇用保険対象外、ということで、これに申し込めず残念です。

もちろん、学びたいことや制度が合うなら国公立の大学院なら元々学費も私立よりはリーズナブルなはず。

そして特にMBAの場合、2年間の学びで年収がアップする可能性もあります。

「今さらMBAなんて」の本当の意味

「今さらMBAなんて取ってもね」という人たちもいますが、その方々は

✔️昔アメリカなど厳しい環境でMBAを取得した人
✔️そもそもMBA持っていない人

です。

つまり
✔️むっちゃ苦労した自分たちより、楽してMBAと名乗るのが許せないパターン
✔️そもそも食わず嫌いの認識不足パターン

そういう人は、「学歴ロンダリング」なんていう強烈な言葉でディスったりもしているようですね。でも、日本でMBAを取得した人たちで、「やっぱり取らなければよかった」という人を見たことはありません。皆、口を揃えて「学んで本当によかった」と言うばかりです。

MBAを取ったら年収が3倍になるわけではなく、あくまで何をどう身につけて、どう自分の人生に役立てていくか、は個人にかかっています。

だから、「今さら大学院なんて」「今さらMBAなんて」は「誰がなぜそのように言っているか」を理解して、そんな言葉と自分が学びたい意欲を混在させなければいいのです。

MBAを取ることが万能ではない、という意味でおっしゃっているわけで、学びに無駄なんて絶対にないですよ。



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