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『SKET DANCE』が大好きだああああ!ありがとおおおおおお!

 タイトルの勢いそのままに、1番好きな漫画であるスケットダンスへの愛を語っていこうと思います。

最初に少しだけ自分の話をします。すみません。


僕は地元千葉から大学進学のために京都に引っ越しました。親元を離れ、初めての1人暮らしで当初はかなりナーバスでした。「ひとりでナーバス」です。

そんなある日、家電を見るため近くの家電量販店に行きました。エスカレーターでスーっと2階に上がった瞬間、通路の真ん中で男の子が突然泣き出したのが目に入りました。近くには親らしき人はおらず、どうやら迷子のようでした。そして一番近くにいた人間は僕でした。本当に酷い言い訳なのですが、その時は「僕は君に構っていられるほど心に余裕がないんだ」と思って店員が子供に気づくのを頼りにしてその場からなにも見なかったかのように立ち去りました。最低です。僕はその後、家に帰り自分の愚行にうんざりしました。なんてしょうもない人間なのだと。

そう思った瞬間、ボッスンの顔が浮かびました。

もう一度読まなければ、という衝動に駆られ、コロナ帰省という形で実家に帰り、スケットダンスを読み始めました。6周目です。

心が大人になってから読むのは初めてだったので、話のオチは知っていても新鮮な感情で楽しめました。

じっくり噛みしめるように読み、ついさっき最終巻を読了しました。

涙が溢れました。


以下なんの論理もなく、情熱だけでスケットダンス愛を書いてます。

スケットダンスの1番の魅力ってキャラだと思う。キャラがそれぞれ生き生きとしている。だからこそキャラ同士の掛け合いが面白い。例えば、新生徒会のキリとウサミちゃん。この2人は、最初は性格が全然似てないし噛み合わないように見える。さらに2人とも口下手だからなおさらしんぱいになる。だけど2人とも、椿をはじめとする生徒会メンバーによって成長した。自分たちの理解者が現れて救われたのだ。最終巻で、2人が意見を言い合う描写がある。このコマはほんとに小さく、スイッチの葛藤を描くためのコマでもある。しかし、こんなちょっとしたコマでも感動できる。それはキャラが生きているからに違いない。

普段のギャグ回でも、キャラがいいから面白い。もちろん話のプロットも最高なのだが、とにかくキャラがうまく活かされていて面白い。スケットダンスが地味な作風ながらも6年続いた所以だろう。

ヒメコは、紅一点でツッコミ役で喧嘩強くて……と、スケットダンスの主要キャラの中でも特に汎用性の高い特徴を持っている。能力は男っぽいが、時々見せる女の子らしさや、感情表現が人一倍強いところが彼女の魅力につながっている。うーん、好き!

スイッチは、ギャグ回はクスっと笑える重ねボケ要因で、必要不可欠とまでは言えないが、篠原健太先生がどうしても入れたかったであろう、ちょいマニアックボケを代弁するキャラとして重要であったことは間違いない。また、真面目回では、スケットダンスという日常系漫画において、物語の縦軸を背負う最重要キャラである。そして最終巻ではスケダン史上最大の感動をもらった。ボッスンの一番近くにいた男なのに、ずっと一番助けがいのある存在だった。思えば最も早く課題が提示されたキャラであり(一巻1話の冒頭からパソコンで話す変な奴と紹介された)、なおかつ最も遅くに課題を解決したキャラでもある。博識で面白くてカッコいいのに、飾らないオタクなところが好き!

他にも、スケバンから大人気声優に成りあがったモモカや、青春大食い女子キャプテンなど、魅力的なキャラはたくさんいていくらでも語れる。

それでも僕が一番大好きなキャラは、やっぱりボッスンだ。普段は卑屈でだらしないところもあり、デリカシーもない鈍感男。だけど、やるときはやる。この「やるときはやる」というのが最高にカッコいい。罰ゲームで棒人間なるときもあるけど、ヒメコがヤンキーに捕まった時に1人で助けにいくことがあるからカッコいい。正月にだらだらゲーム廃人になることもあるけど、自分にほとんど関係なかった引きこもりの男を全力で外に連れ出そうとすることがあるからカッコいい。派手な特技が無くて卑屈になるときもあるけど、最後の文化祭でリーダーとしてクラスを引っ張り、集中モードで学校を救うことがあるからカッコいい。もう、このギャップが最高なんだよ。自分もこうなりたい。というか初めてボッスンに出会ったころから無意識にそうなろうとしてる、気がする。自分の欠点を無理やり隠さない。だからちょっと舐められるかもしれない。でも「やるときはやる」から凄みを感じる。本当に大好き。

スケットダンスに人生レベルに影響を受けている僕は、将来ボッスンのように人助けをすることを仕事にしようと思ったことが何度もある。今は、漫画などエンタメ作品の影響ではなく、自分の適性で仕事は決めるべきだという気持ちが強くなったので、直接人助けをする仕事をする気はない。

でも、仕事にはしないけど、日常でもし困っている人がいたら絶対に見て見ぬふりをせず助けようと思う。

そして身近な人で悩んでいる人がいたら理解者になってあげたい。

道端で泣いている子がいたら、真っ先に背中をさすってあげたい。

見返りを求めない、ボッスンのような本物の優しさで人助けをしていきたい


最後に、この作品を、そしてたくさんの魅力的なキャラクターを生み出してくださった篠原先生に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました!


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