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『この規模で、書類整理の概念がない会社が、世の中にはあるんだなぁ』ブラック管理部が崩壊するまで7

皆様こんにちは。amamiyaです。
いつも記事にお付き合いいただきまして、ありがとうございます!

最近、元弊社を脱出した元同僚の皆さんに、このnoteを人生の振り返りがてら?ご覧いただくことも増えて参りました…!
ありがたい事でございます。

今後も令和の世に今もはびこるブラック企業その所業を匿名でばら撒くため、完結まで頑張って書いてゆきたい所存です!

どうぞ応援のほど、よろしくお願いいたします…!!!!

さて本日は、ブラック企業での勤務3日目編その②、でございます。

お付き合いくださる方は、いつものように脱力系あらすじからどうぞ!


前回までのあらすじ

(前記事読むのが面倒な人向け↓)

出社2日目の帰り際、今後の過酷な事務仕事を案じたamamiyaは、管理部長へ攻撃力向上(作業効率アップ備品の購入)を願い出る。

無事に決済が下りて安堵するものの、翌朝amamiyaを待ち受けていたのは、総務を担当しているパートの女性からの、謎の激しい叱責であった。

突然牙を剥いたパート女性「美魔女」
彼女は一体何者なのか、そして管理部長が教えるという新しい仕事とは?

次回、「amamiya、ドン引きを超える」

絶対に見てくれよな!!!!


出社3日目(新しいお仕事編)お送りします。

訳の分からない理由で激おこしていた総務パート女性、通称「美魔女さん」は、管理部長へ怒りをぶつけ尽くして満足なさったようです。

彼女がスン、、、とあたかも、『自分、いつでもポーカーフェイスですから』みたいな顔で椅子に座りなおすのを合図に、管理部長が何故かニコニコで私の方へ振り向いたところから、思い返してみましょうかねと。


1.とりあえず、管理部長の切り替えの速さが怖いんですが?

「失礼しました。amamiyaさんは全然悪くないので、安心してくださいね! さ、今日も新しい仕事をお伝えするので、少し待っててください!」

いや、もうほんと、ツッコミどころが多すぎるっすわ…

あさイチから怒鳴られて激萎えのわたくし、笑顔で資料か何かを取りにデスクへ戻って行く管理部長の背中を眺めながら、心でぼやいてました。

ひとまずこの時点で、彼女は管理部長という役職でありながら、管理部をろくにマネジメント出来ていないと確信しました。

しかも美魔女さんとのやり取りの感じ、何か手慣れていらっしゃるご様子。
恐らく管理部長、これまでも散々、彼女から詰められていると思われます。

しかもこの鬼詰め、人事部長の不在を狙って行われていそうな……??
(人事部長、実際この日はアポに直行予定で、朝から居ませんでした)

美魔女さんのイメージ、完全にコレ byいらすとや 

新入社員の私は、いかにこの会社において、美魔女さんの総務事務パート歴が長く、権力を有しているかを見せつけられたような気になりましたね。

見えた力関係を簡潔に表すと、こんな感じ。
人事部長>美魔女さん(総務パート女性)>>>>管理部長>その他大勢

そしてこの最悪な空気の中、新入社員に新しい仕事を教えるべく、明るく元気に振る舞う管理部長の心境とは………………

当時の私、そこで考えるのを止めました。


2.しかしその対管理部長恐怖レベル、まだ序の口だと気づく

「お待たせしました!」

私が自分のデスク上の、ファイルボックスにギチギチに詰まっている謎の書類たちをチラ見しながら、一刻も早い帰宅を望み始めたころ。
(この悍ましい机の状況も、あとでちゃんと突っ込みましょうねぇ)

ようやっと、彼女は資料(?)をかき集め終わったようでした。
笑顔の乗った声を掛けられ、私は手を止めます。

そして、どうでも良いけど、管理部長は毎度資料を探すところから始めるの、やめた方が良いと思うなぁ…などと思いながら、顔を上げたのですが。

「待たせてすみません、多分これで全部揃ってると思うんですよね~」


彼女が両腕で抱えているものを見て、絶句しました。


まぁ、最初見たときは誰でもそうなると思うのですよね。

紙がギチギチに詰まって、形が変わりそうなクリアファイル@10冊程度。
それを全部、一本の輪ゴムで束ねた書類の塊なんて
普通は滅多と見る機会ないですもんね。

ええ。はい。

ゴムバンドとかじゃないです、まじでこういう輪ゴムです byいらすとや

「あれっ、今からお伝えする仕事のマニュアルどこだっけ、えっと、あっごめんなさいamamiyaさん、すぐに探しますんで~~」

更に管理部長、そんな事を言いながら突然ぺたんと床に座り込み。

書類ギチギチのクリアファイルたちを、バラッと自分の周囲に広げるようにぶちまけたのだった………………!!!!!


3.管理部長の言動全てに、まったく理解が追い付かない件

私は椅子に座ったまま、呆然と彼女を見下ろすことしか出来ませんでした。

輪ゴムで束ねられたクリアファイル(無色)でさえ理解不能だったのに?
土足で歩く地べたに座り込んで?? 資料広げて探し物とな??? 

何で????????????????

「ああ! ありましたー! いつも待たせてすみません、これでやっと説明できそうです!!」

そうして暫しの間、ペタンコ座りで床に広げたクリアファイルをとっかえひっかえし、パラパラと捲って中身の確認を繰り返していた管理部長。

お望みの物を発見したらしく、ホッとした顔で私に差し出しました。
その姿勢のままで。

「あ、、、、、ありがとう、ございます」

一方、混乱の極みでありながら、何とか平常心を装い受け取る当時の私。
もう本当に、何からツッコんでいいのか、寧ろお触り厳禁なのか……??

まさか管理部長、こんな感じなん???(錯乱) byいらすとや

とにもかくにも、毎度こんな風に資料探しに時間を使うのは、お互いにとって無駄極まりないことは間違いありません。
特に彼女、既に残業時間がえぐそうな予感もしていることですし。

「えっ、と。管理部長、なんかすごい量の資料ですけど、それ全部、マニュアルだったりするんですか?」

ここでは敢えて地べた資料探しには触れまい。
そう心に決めた私は、何とか笑顔を作って彼女へそう尋ねました。

「そうなんですよ~! 減らしたいなとは思ってるんですが、これ全部セットにしておかないと、何かあったときに不安なんですよね~」

膨大な書類をセットにする為に、ごく一般的な輪ゴムを選ぶセンスよ……
私は頭痛を覚えつつも、笑顔を維持しながらこんな提案をしました。

「あの、、、私の為に探していただく時間も勿体ないと思いますので、今後はその資料、クリアファイルの色分けやインデックスシールで整理してみるというのはどうでしょうか……??」

しかしやっと立ち上がった彼女の答えは、こうです。

「いえっ、大丈夫です! ずっとこれでやって来てるんで慣れてますし!」

「あぁ~~~~~……そうなんですね~~~~~~」

私は大丈夫じゃないと判断したから進言したんですけどね???????


4.急上昇恐怖レベルやばいほど帰りたい(名曲に乗せて)

振り返っている今でこそ、冬の名曲のメロディに寄せてこんなおふざけタイトルを付けておりますが……

当時の私、繰り広げられる管理部長ワールドを前に、割と本気で恐怖しておりました。

「あー! すみませんamamiyaさん、今後資料入れようにも、引き出しに前任の人の資料いっぱい詰まったままですよね! これもすぐ片付けます!」

しかし管理部長はどこまでもマイペースで、次は私にあてがわれたデスクの引き出しをガラッといきなり開けたかと思うと、中に詰まっている資料をごっそり取り出し、机の上にズンズン積み上げ始めたのでした。

そこにも書類が…??と突っ込む気力は、
当時の私には既に残されていませんでした。

引き出し内は当然のように、

  • 例の限界クリアファイル(無色透明)で埋め尽くされている

  • 期待を裏切らない、NO付箋、NOインデックス、NO見出しの書類たち

  • つまり紙を一枚一枚捲るまで、何が入っているのか確認しようがない

状態です。見ているだけで正直しんどい。

「わ~、2018年の年賀ハガキとかまで入ってる……本当嫌ですよね、申し訳ないです! これ全部要らないんで、避けときますねー!!

管理部長としては渾身の自虐ギャグだったのかも知れませんが、私にとっては恐怖感が増しただけでした。いやそもそも、笑える要素は皆無だが??

まず平成時代の年賀ハガキを、令和になって数年過ぎてる今なお、束で引き出しに入れてた前任者 is 何???????????

数年前の書き損じの束、保管する必要あります? byいらすとや

「これ全部邪魔だと思うんで、ちょっとあっちの方置いて来ますね! そのあと、ちゃんとこれからやるお仕事お伝えしますしね!!」

管理部長は書類の山を抱えると、自分のデスク後ろの物置スペースみたいなところにダッシュで持って行って、せっせと積み上げていました。

その姿を視点の合わない目でボーッと見つめつつ、私が心の中で他人事のように呟いていた感想が、今回のタイトルでございます。

『この規模で、書類整理の概念がない会社が、世の中にはあるんだなぁ』


次回、ブラック企業での勤務3日目編その③へ続きます。
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amamiya@令和ブラック転生の人
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