#3 リクルートへ転職することになったきっかけ
ソフトバンクに新卒で入社し3年目にもなると
マーケティング戦略本部での働き方にも慣れてきた。
ソフトバンクのCMのクリエイティブの調査であったり、料金プランの需要予測であったり、2020年は楽天モバイルが参入してきたことによる競合の分析であったり、数え切れないほどマーケティングリサーチ業務を実施してきた。
多少仕事ができるようになり、スピードが上がっても、その分あたらしい案件にアサインされるため激務であることに変わりはなかったが。
ただ、心情的には仕事が段々と楽しく感じてきていた。最初は責任感に押し潰されそうで苦しかったが、1つ1つの仕事が、会社というか社会全体に与える影響が大きすぎてワクワクするように変化していった。
そんな社会人3年目にして、とある一冊を友人や会社の先輩から紹介された。
それは森岡毅さんの「苦しかった時の話をしようか」
P&Gに新卒で入社された森岡さんの社会人経験、そこで培ったビジネス感を背景に、就職を控えた森岡さんの娘さん宛てに、失敗しないキャリアの考え方を綴った本。
この本がリクルートへの転職のきっかけになった。正直、あまり読書をしてこなかったというのはあるが、今まで読んできた本の中で、人にお勧めしたい本No1だと思う。
その中で1番胸に刺さった言葉が、「居心地が良くなったら転職をしなさい」だった。一字一句あっていないかと思うが、そんな感じの表現だった。
私自身、ソフトバンクでの最初の1年半はかなりきつかった。日曜日のテレビ番組は見れなくなっていた。日本一サザエさんが嫌いになっていたと思う。
そんな苦しい毎日だったけれども、振り返ってみると、辛い記憶を薄れていき、成長した自分だけが残っていた。
そうなってくると、ある程度自分で仕事ができるようになり、居心地が良くなってきたが、成長実感が薄れてきていることも感じてきた。
つまり、居心地の良い期間は、成長が鈍化するため、居心地が良くなったら転職するベストタイミングだと私は受け取った。
それがソフトバンク3年目の秋頃だった。
次回「成長ってなに?どこに転職しようか?」
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