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心を軽くしてくれた息子のひと言

シングルワーママ、15年。
子育てと仕事、親の問題などを背負いながら無我夢中で過ごしてきた。

気がついたら子どもは17歳。
幸いなことに、元気に育ってくれている。
私よりずっと大人びているくらい。

私は子どもが2歳になるころに離婚。
ずっとフルタイムで助産師をやってきた。

生活のために正職員でいることはマストだった。

転職を機に夜勤をやることになってから、子どもと過ごす時間が減ることへの罪悪感をなんとか打ち消すために、自分の休養を後回しにして時間を作ってきた。

自分のキャリアと子育てと生活、親問題の多重課題を背負いながら駆け抜けた30代だったと思う。
おかげで、40になるころには体力も気力も限界がきていた。

息子も無事、第一志望の高校に入学。
大学進学も視野に入れたらあと数年で自立する。マラソンでいえばもう、後半。
大学進学するとなると、費用もかかるし、まだまだ気が抜けないと、鼓舞しながら働いていた。

でも、職場での裏切りや、ギスギスした人間関係、私生活への詮索、そして何より夜勤の辛さ、それらが重なりこれまで以上に精神的に堪えてしまった。家でも愚痴が出てしまっていた。

とりあえず、一旦休みたい。
自由時間が欲しい。
そんなことを言っていた。

そんな私をみて息子が一言
そんなに辛いなら辞めたら?

何気なく言ったんだろうけど、それでも共感してくれる一言を言ってくれただけで、とても救われた。
急に「そうか、辞めてもいいか。他に働く所みつければいいか」って、楽観的に思えた。

そんなことが言えるようになっていて、驚いた。

若いから思えるのかもしれないが、
来るか分からない老後を心配しすぎて、いまが楽しくなかったらつまんなくね?」と言われた。

そうです、はい。

「DIE TO ZERO」という本でも、山崎元さんも同じ事を言っていた。

人生100年時代というけれど、いまの体力気力が続くわけではない。
自分にあてはまるわけでもない。

もしかしたら、病気になるかもしれない。
それは誰にも分からない。

そんな会話から、息子の自立は近いような気がした。そうしたら、自分はこれからどう生きたいのか、それを考えるようになった。

さて、どんな働き方がしたいのだろうか。
そしてできるのだろうか。
まずは、そこからだ。

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