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【勉強】CVポート

CVポート=皮下埋め込み型中心静脈アクセスポート
中心静脈カテーテルの一部で抗がん剤や高カロリー輸液の投与に使用する。
前、輸血もした。

CVポートの穿刺
必要物品
ヒューバー針、生食20mlシリンジ、消毒、滅菌手袋、滅菌ガーゼ、ドレッシング剤、薬剤、ルート
①生食20mlシリンジと接続したヒューバー針内を薬剤で満たし、クランプする。
※2.5〜5mlシリンジでは高圧になり、ポートやカテーテルを損傷するリスクあり
②刺入部を消毒し、CVポート周囲を触り中心位置を確認する。
③⦅かなり大事⦆皮膚を伸ばしつつヒューバー針を持って、セプタムに対して垂直に刺し、タンクの底まで進め、コツっとした感覚があるまで針を挿入する。
※刺入状態が良くないと薬剤が漏出することがある。
※ポートの周囲にはカテーテルがあり、ポートから外れて刺入すると事故に繋がる
④1ml吸引して血液の逆流を確認しパルシングフラッシュ、クランプする。
 パルシングフラッシュ
 ・3mlフラッシュ→2秒待つを繰り返し、1ml押しつつシリンジを外す。
⑤穿刺に問題ないか、針の閉塞がないか観察後にルートを接続し滴下確認する。
⑥ヒューバー針の下に針が安定するような厚さで滅菌ガーゼを挟み、翼上部の上から一緒にドレッシング剤を貼る。

薬剤注入
①血液の逆流を確認し、20ml以上の生食でパルシングフラッシュする。
②薬剤を注入する。
③ポートやカテーテル内に薬剤が残ることがある。残った薬剤が他の薬剤と混ざるとポートやカテーテル内で結晶化し閉塞する可能性があるため20ml以上の生食でポートとカテーテル内をフラッシュしロックする。
※脂肪乳剤、血液製剤(血液の逆流確認後)の投与後はすぐに生食20ml以上でパルシングフラッシュする。

抜針
①使用中のヒューバー針をヘパリン入り生食でパルシングフラッシュする。
②ドレッシング剤を針が抜けないように剥がす。
③ヒューバー針を垂直に上げて抜針する。
④止血確認

CVポートの観察ポイント
・潰瘍:薬剤漏出や低栄養状態、皮下感染によって形成されることがある
 →ヒューバー針固定部、CVポート周囲の疼痛、腫脹、出血、発赤などの局所性
  炎症反応に注意する。
・敗血症:全身性炎症反応、無菌操作ミス
 →バイタルサイン
・血栓症:CVポートの長期間留置によりカテーテル周囲や内部に血栓が生じ、血
 栓症を起こすことがある。
 →CVポートカテーテルが閉塞していないか、
  カテーテル先端の位置に異常がないか、薬剤の滴下に問題ないか、
  ヒューバー針固定部は問題ないか、輸液ポンプは正常に動作しているか、
  輸液セット各部の接続は緩んでいないか、
  ルートに折れや閉塞、血液の逆流や気泡が混入していないか


参考URL

https://www.city.sapporo.jp/hospital/worker/infection_ctrl/documents/38-1.pdf


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