【おしえて!妊娠】 情報に左右されない病院選びの極意 ◆前編
母子手帳をもらったら、次にしておきたいこと。
それは出産する病院をえらぶこと。
はじめての出産だったらなおさら。
後悔しない病院えらびをしたいと思って口コミみたり、情報収集に奔走しますよね?
まずは情報収集する前にして欲しいことがあります。
❝ 私はどんな出産をしたいんだろう ❞
どんな出産をしたいのかを自問して欲しいのです。
選ぶのはそれから。
自分の中で思っていることを書き出して整理してみると、ぼんやりしたものが見えてきます。
あなたとお腹の赤ちゃん、ご家族にとって大切なことだからこそ、情報に左右されず選択できるように、助産師ゆかりがナビゲートします。
準備するもの
・A3くらいの紙2枚(1枚はポストイットを貼る用、1枚はグループ分け用)
・ポストイット(3種類くらい)
・蛍光マーカー(2種類くらい)
・筆記用具
①どんな病院がいいか
今現在、どんな病院で出産したいと持っているのかをポストイットに書き出します。友人から聞いたとか、口コミをみたとか、なんでもいいです。漠然としていて良いので書き出します。
たとえば
・自宅の近所
・里帰り
・有名な医者がいる、女医
・評判がいい、人気がある
・料理がおいしい
・個室があってキレイ
・立ち合いができる
・母児同室や母児別室
・無痛分娩
などなど、とりあえず今持っている情報の中から、どんなに無茶苦茶な理想でもかまわないので書いてください。
無事に産めればどこでもいい?そう思っている方もいますよね。
では、質問です。
あなたの考える「無事」とは何なのでしょう?
何かあった時にすぐに対応できる病院?ということは手術室がある病院かも知れませんよね。
そんなことも含めて掘り下げてみます。
思い浮かばない方は、快適という視点や、安全・安心という視点をもつと書きだせるかも。深く考えずにレッツトライです!
書き出したポストイットは、ポストイット貼る用の紙に貼っておきます。
②どんな出産・子育てがしたいか
次に、「どんな病院がいいか」と同じ感じで、今現在「どんな出産・子育て」がしたいと思っているのかを漠然とでかまわないので、違う色のポストイットに書き出します。
たとえば
・痛みがこわいから無痛
・自然分娩(極力医療行為がない)
・立ち合い出産
・助産師が必ずそばについてくれる
・カンガルーケア
・母乳で育てたい
・混合栄養で育てたい
などなど、できる・できないではなく、今現在のイメージで良いので書いてみて下さい。
良くわからない、イメージがわかない場合は、無理に書かなくても大丈夫です。「特に希望なし」でかまいません。
書き出したポストイットは、ポストイット貼る用の紙に貼っておきます。
③パーソナル情報
次にパーソナル情報を、違う色のポストイットに書きだします。
・持病、病歴、家族歴
・婦人科系の病歴や不妊治療
・月経の状況がどうだったか
・身長、体重、年齢
・パートナーや自分の仕事(通勤時間、仕事内容など)
・実家情報
分かる範囲内で大丈夫なので、こんな感じで書いてポストイット貼る用の紙に貼っておきます。
④グループ分け
さぁ、グループ分けの紙の出番です。
紙の上に、出産できる場所をグループ分けします。
出産できる場所のグループはこんな感じで分けてみて下さい。
グループA:個人病院(産院・クリニック)
グループB:総合病院
グループC:大学病院(国立・公立などの公的病院含む)
グループD:助産院
グループE:自宅
そして①~③で記入したポストイットを、あてはまるグループに貼っていきます。
このように整理することができます。
自分自身が何を望んでいるのかを言語化・視覚化すると、自分自身が望んでいること、大切にしたいことが見えてきます。
おわりに
いかがでしたか?イメージできました?
文章だと伝わりにくく、分かりづらいですよね。
実はこのワーク的病院選びは、オンライン相談で実際に行っているものなんです。イメージがわかない、もっと詳しく聞きたい、質問したい方は、ご連絡くださいね。こちらからどうぞ。
今回はここまで。
次回、後編では、グループ分けする出産場所の特徴をご紹介します。
大学病院・総合病院・個人病院・助産院ではたらいた私の経験からのアドバイスなのでお役に立てるかと。お見逃しなく~
後編までに①~③を準備してお待ちくださいね!
実際にポストイットを貼っていくグループ分けは出産場所の特徴を知ってからの方がスムーズです。
それでは後編でお会いしましょう。
パラレルキャリアをもつフリーランス助産師です。歩くパワースポットと呼ばれるくらい幸運体質な私が、妊娠/出産/子育て/女性の健康/の情報発信と日々のくらしのよしなごとをエッセイでつづっています。サポートしていただけたら最高にうれしいです!