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日本とどう違う?インドのLGBT事情【LGBT】

なますて!
日刊書くメシU30'sマガジン火曜担当のYuri(@yuri_nkmr)@Indiaです。

今回の書くメシのテーマは【LGBT】
社会的にも注目されているテーマですね。

今回はインド事情を織り交ぜつつ、
【LGBT】について綴ります。

▼目次
・そもそも「LGBT」とは?
・気になる!インドのLGBT事情について
・LGBTに対するインド人の反応は?
・「LGBT」私はこう思う

■そもそも「LGBT」とは?

そもそも、LGBTとは何でしょうか?

■ LGBTとは?
性的少数者の総称で
【L】「Lesbian(女性同性愛者)」
【G】「Gay(男性同性愛者)」
【B】「Bisexual(両性愛者)」
【T】「Transgender(性別違和)」
の頭文字をとってつけられた名称で、北米・ヨーロッパで誕生。今では日本だけでなく全世界に浸透しつつある名称。

ちなみに、2012年に国連開発計画が発表したレポートによると、「300人に1人はトランスジェンダーである」こと、世界の割合としては、約3%~4.5%のLGBTがいると言われています。

ちなみに、日本のLGBTの割合は約8%(日本人口の13人に1人がLGBT層)と世界的にも高く、これは左利きやAB型の割合とほぼ同じとのこと。そう考えると、私たち日本人にとってかなり身近な存在であると言えますね。

■気になる!インドのLGBT事情

日本では同性婚は認められていないものの、渋谷区をはじめ一部の自治体にて「同性パートナーシップ宣誓」制度が導入されつつあるなど、ひと昔と比べ積極的な動きを見せています。

一方、インドにおけるLGBTの現状とは?

■ インドのLGBT割合について
日本のように、正確な調査結果(データ)という出ていないものの、Quoraの調査データによると、2012年時点で約250万人のゲイがいると発表されています。

There are no official demographics for the LGBT population in India, but the government of India submitted figures to the Supreme Court in 2012, according to which, there were about 2.5 million gay people recorded in India.
ーQuora「What are the percentage of homosexual people in India (estimation)?」より抜粋

当時(2012年)のインドの人口は12億1057万人、つまりゲイの割合は人口に対し約2%となります。他の属性の割合は分かりませんが、LGBTで見るともう少し割合は増えそうです。

■インドはどこまで認められているの?
インドも日本と同様、同性婚(Same-sex marriage)は認められていません。しかし、2014年4月にインド最高裁判所がトランスジェンダーの人々に対し「サードジェンダー(第三の性)」を認めるという事例をはじめ、2018年9月6日に、インド最高裁判所が刑法第377条において「同性同士の性行為を禁じる部分を違法とする」判決を下したという事例があります。

これまでインドでは「同性同士の性行為は不自然な違法行為」とされていました。また、同性同士の性行為を違法とする法律としては世界最古のひとつであり、インドはこれまでこの法律の撤廃に消極的でした。

まさにインドにおいて革命的と言えるこの判決、この判決が下された日はインドの各メディアは大きく報道し、その注目度の高さを感じました。私自身、この報道が出た時は非常に驚き、職場のインド人達をはじめ町中でインド人みんなが拍手喝采している姿が印象的でした。

■インドにおけるLGBTの主な動きって?
インドにおけるLGBTの主な動きとしては以下。

・2006年:最も古い王族・マンヴェンドラ・シン王子がゲイである事をカミングアウト
・2014年4月:インド最高裁判所が「第三の性」を認める
・2018年1月:シン王子が宮殿をLGBT支援施設に改装
・2018年9月:インド最高裁判所が「同性同士の性行為を禁じる部分を違法とする」と判決
・2018年11月: 首都Delhiにて、LGBT過去最大のパレード実施

近年でこそLGBTを認める動きが強くなってきたものの、2006年の時点で自身がゲイである事をカミングアウトしたマンヴェンドラ・シン王子。
また、今年には宮殿をLGBT支援施設に改装するなど長期に渡り、積極的な動きを見せています。

■LGBTに対するインド人の反応は?

では、実際にインド人はどう感じているのか?
インド人の友人に質問してみました。

👦🏽インド人(34歳/男)愛妻家で一児のパパ♪
👩🏽インド人(24歳/女)UNIQLOがお気に入り♪

ー突然だけど、LGBTについてどう感じてる?
👦🏽「特に何とも。パーソナリティの一部だと思ってる」
👩🏽「私も!個性のひとつだと感じてるわ」

ーへぇ!ちなみに、LGBTの友人っている?
👦🏽「数人だけどゲイの友達ならいるよ。
彼らはオープンで自分からゲイって事を打ち明けてくれた。
ゲイだからといって友人である事には変わらないよ」
👩🏽「私には(LGBTの友人は)いないわ。
ただ、私が知らないだけかも。インドではまだタブーという傾向が強くで言えない人もきっと多くいるはず」

ーちなみに、インドにおけるLGBTってどう?
👦🏽「僕たち30代や若手層はオープンになりつつあるし、抵抗感なく理解ある人が多いよ。ただ、40代や50代の親たち世代では、正直まだまだ強く抵抗感を持つ人が多いかな」
👩🏽「そうね。あと、地域にもよるわ。
DelhiやMumbai、BangaloreのようなBig cityでは比較的オープンかつ理解が進みつつあるけど、small cityや田舎(rural area)ではまだまだ抵抗感が強く消極的な印象ね」

※これは一部のインド人の意見です。地域により意見は異なる可能性も大いにあるため、参考までに。

今回のテーマを通じインドのLGBT事情について調べましたが、若手層を中心にLGBTへの理解が進んでいる事に驚きました。

また、インドと日本の共通する点として

・若手層を中心にLGBTへの理解が浸透しつつある
・ただし、地域により理解の深さや反応は異なる傾向にある


という2点が挙げられると思います。

■「LGBT」私はこう思う

LGBTをはじめ、ある問題について考える時
「もし私だったらどう思われたいか」とまず相手視点で考えるようにします。

今回だと「もし私が当事者(LGBT)だったら?」

もし当事者だったら、個性のひとつとして快く受け入れて欲しいと願うでしょう。
まさに、今回インタビューしたインド人のように温かく。

その人が誰を好きであろうが、その人である事に変わりはない。
むしろ、ひとつの個性なのでは?

今の時代、ひと昔に比べ世界への垣根も低くグローバル化が進む中、性という枠組みも超えて、皆が自由に自分らしく生きられるオープンな世界を目指すべきだと思っています。

日本でもインドでも「みんな違って、みんないい」ことが認められ、誰しもが生きやすい世界となりますように。

最後までご覧頂き、ありがとうございました!

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また次回、チャロ🙌🏻
(ヒンディー語で”行こう!バイバイ”という言葉です♪)

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