【17】オーストラリアで免許を取得したお話

さて、前回の記事でサラッと言ったのですが私は車の免許をオーストラリアで取得しました。日本での運転経験は皆無です。

私は高校卒業と同時に親元を離れて京都に引っ越してしまったので車の免許を取るタイミングを逃してしまいました。また父親が車関係の仕事をしていて運転をするなら親元でと言われ続けて面倒になってしまったのと、公共交通機関が充実していたので全く必要ありませんでした。

オーストラリアに来て思ったのは、「なんで免許とらんかったんやーーーー!」でした。本当に車がないと、生きていけないとまでは言いませんが、本当に不便です。
車がない時は20分かけてスーパーまで歩き、重い荷物を抱えて20分また歩いて家まで戻らないといけませんでした。夏は本当に暑くて、汗だくで歩いていました。今思うといい運動になっていたなと思います。タリーにはなかったのですが、シティに行くとバスやトラムがあります。日本のように時間通りには来ないので、予定が詰まっている時はかなりストレスにもなります。

オーストラリアでの免許の取り方は日本と違いますが、ワーキングホリデーで来てる国外の人間でも免許は試験を受かれば簡単に取得できます。州によって、取り方のプロセスが違う場合もあるのでご注意ください。私はクイーンズランドで取得したので、クイーンズランドでの方法のみお伝え致します。

ちなみに私は日本でのプロセスを全く知らないのでところどころおかしいところがあるかもしれません。笑

-STEP1 Learners licence(以下LL)を取得する
日本で言うところの仮免許に値するでしょうか?オンラインで道路のルールを学習し、オンラインテストを受けます。合格すると、メールが来るので身分証明書などを用意してCourt houseと言う日本で言う役場のようなところで手続きをします。オンラインには、出生証明書やらなんやらもってこいと書いてあったのですが、私は市民ではないのでパスポートと銀行のカードで身分証明をしました。あとBank Statementをプリントして持って行きました!(Bank Statementは必ず現在の住所が載っていることを確認してください)
その場で顔写真を撮られ、仮免許に代わる証明書を発行してくれます。後日カードが自分の住所に送られてきます。発行代もろもろで$100ほど支払いました(今は値上がりしていると思います)

画像検索で画像を引っ張ってきましたが、
このような感じで道路のルールをオンラインでまず理解します。
曲がる際はどちらが優先か、このサインの意味は何か、などです。


-STEP2 スーパーバイザーを率いて路上運転を始める
日本には自動車免許講習場のようなところに実際の道路を真似た練習場があると思いますが、こちらにはそんな親切なものはなく、初回から実際の道路で練習をします。
その際に自分は練習中ですよ、間違いを犯すかもしれませんよ!ノロノロ走っていても理解よろしく!という意味を込めてLearner Markを車の前後につけます。
最悪の場合、マークをつけないで練習していると罰金を課されるのでご注意ください。

磁石型のものと吸盤が付いているものがあります。磁石のやつをつけていたら走行中に何回もどこかに吹っ飛んでいきました。中につける吸盤型に変えました。

教習所はありませんが、先生は存在しています。電話をすると、教習車で家まで迎えにきてくれます。ただ一回$60-80とお高めです。

こちらには免許の段階があり、P1-P2-Open license の三段階になっています。
もし身近にOpen licenseを1年以上保持している人がいる場合は、先生を雇わなくても練習が可能です。ほとんどの人が両親に教えてもらっているようです。その場合、教習車のように助手席側にはブレーキなどがないので、ご両親はヒヤヒヤしながら教えているんだろうなあと思います。

私は7回ほど先生をオーダーして練習しました。多分$1000ほどは授業料に使いました。基礎を覚えた後は、友人にお願いして何度か練習をしました。元カレから逃げたいんだと皆んなにお願いすると、変わりばんこに運転を教えてくれました。皆んなの優しさに泣きました。

ちなみに地元の方は、16歳からLLを取得できます。1年間保持しなければいけません。また25歳以下の場合は100時間(20時間の夜間運転)の練習を要求されます。私は25歳以上だったので、20時間もほどしか練習していなくても1年経過した時点で試験を受けることができました。(こんな人間が運転しているなんて恐ろしいですよね、でも2年経った今も無事故ですよ!)うまくいけば、10万前後で免許が取れるので日本よりはお得なんでしょうか?日本ではもっと高いイメージです。

-STEP3 試験を受ける
上でも言っているように、LLは1年間保持しなくてはいけません。テストを受けたのはちょうどLLを取得してから1年した時でした。

***時系列で??となると思うので、追記しますが、元カレと交際している際にLLは既に取っていて、半年ほど何もしていませんでした。別れ話がごたついている間に猛練習して取ったという流れです。あのタイミングでLLを取っておいてよかった!

テストの場所まで車を運ぶのも1人では運転できないのでお願いしてついてきてもらいました。(本当にあの時は色んな友人に手助けしてもらって感謝しかない)

テストでは、スピードを出し過ぎていないか、ラウンドアバウトでの優先順位を理解しているか、ストップサインできちんと止まっているか、などをチェックされました。すごく緊張したけど、友人が同じ場所で試験を受けたのでポイントをたくさん教えてもらい、一発合格することができました!人生で一番嬉しかったMomentでした!

免許は1年,3年,5年,10年保持のどれかを選べました。すごく高いのでとりあえず3年を選んで$160ほど支払ったと思います。

元カレには免許を取ったことは伝えず、車に全てのものを詰め込んで町を出ました。彼の母や叔父からも電話がかかってきましたが、心を鬼にして全て着信拒否にして彼の目の前から消えることに成功したのです。

***ちなみに25歳以上で免許を取得した際は、P1を飛び越えてP2の資格がもらえます。
P1は規制が多く、レンタルカーをオーダーできません。P2は規制が緩和され、レンタルカーをオーダーできます。どちらの免許もアルコールは0%でなければいけません。
Open Licenseになると0.05%までのアルコールが許可されます(パブで1、2杯飲んで帰れる感じですね)日本の方がアルコールに関しては規制が厳しいのでしょうか?

兎にも角にも車を運転できるようになり、行動範囲が広がりました!



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