曖昧さを曖昧なまま定義する
Z世代を中心にジェンダー、セクシャリティ、関係性、価値観、働き方やライフスタイルなどが多様化する中、複数の状態を行き来したり、はっきり状態を定めない曖昧さへの注目が高まっている。その背景の一つには、パンデミック以降浸透した「セルフラブ」「セルフケア」といった自分を大切にする概念や特定のコミットメントを避ける風潮があるようにも感じる。パンデミックや気候変動、紛争や政治経済の低迷など、先の見えない未来や社会や暮らしの変化といった不安と共に生きる中で、不確定な未来ではなく、今にフォ