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【イベントディスプレイ①】什器や布の色とテイストは揃えよう!

最近、自分も頻繁にイベントや展示で対面販売をするようになって、他の出展者様の展示やディスプレイを目にする機会が増えたのと同時に「もったいない」と感じるディスプレイを目にすることも増えました。
商品はいいのに、見せ方で失敗しているひとが結構いるな…と感じます。作品を作るのは本当に上手なのに、売り方や魅せ方にまで気が回っていなくて売れていないのは、本当にもったいないです。

自分は別に、その作家さんたちと知り合いでもなければ、アドバイス出来るような立場でもないのですが、一応これでも雑貨店で接客販売やディスプレイ、POP作成を5年ほどしていたことがあり、その時の経験が、今の自分のディスプレイには確実に役に立っているので、今回はその経験を踏まえて「もったいないディスプレイ」とその改善案を書こうと思います。

ここでは、ハンドメイド作家さんや、絵描きさんで、ある程度の規模のイベント(デザインフェスタや地方都市のハンドメイドマルシェ等)に出展する方を想定しています。

ここで書くのは完全に初心者向けの話です。ディスプレイを考える上での基礎の基礎。「自分らしさ」とか以前の、ファッションでいうなら個性的な着こなしというより、無難だけど大失敗もしない、いわゆる「普通」に見られるレベルを目指す話なので、ある程度経験値があって更に上級者を目指す人には物足りない内容かも知れないです。

逆に、この基礎をおさえておけば、あとは自分の作風やコンセプトに合わせてアレンジを加えていけば、自分らしいディスプレイを作っていけると思うので、それは各々の作家さんが考えて育てていくところだと思うので、ここでは本当に基本的なことだけ書いておくことにします。
少しでも参考になれば幸いです。


①什器やテーブルクロスの色を揃えよう

什器や布の色味がバラバラだと、統一感がなく、見ていてチグハグな印象を受けます。自分の作品やブランドのコンセプト、見てくれる客層などを考慮して、素材感や色味、テイストを決めるといいです。

基本的に色数が増えるとごちゃごちゃして見え、反対に色数が減ると洗練された印象を与えます。なので、什器や布の色は1〜3色以内に収まるようにするとセンス良く見えます。

【例】テーブルクロスが派手柄の場合


【例】テーブルクロスが無地の場合


よくテーブルクロスがテーブルや棚ごとにバラバラだったり、やたらと派手柄の布だったりする人を見かけます。柄布がすべてダメということではないのですが、主役である商品よりもテーブルクロスの方が派手で、布に埋もれて商品がよく見えないことが結構あるので、それはもったいないです。
柄布は結構センスが必要なので、初心者は単色の無地とかで揃えておいた方がいいのかなと。色が違ってもテイストが合っていて、全体の統一感がある場合はokなのですが、自分でテイストが合っているか自信がない場合は冒険はしない方がいいです。


②什器同士の色やテイストも揃えよう

よく見かけるもったいないディスプレイは、木製の什器がメインなのに突然プラスチックのカゴが登場したり、全体は黒系でまとめているのに突然白いワイヤーネットが登場したりしてます。異素材がダメということではないですが、テイストがバラバラになるのはもったいないです。

最近は100均やホームセンターでいろいろと便利なグッズが出ていますが、手当たり次第に買うのではなく、自分の使用する色やテイストを決めておき、それ以外はどんなに便利そうでも安易に買わないようにした方がいいです。(便利そうだから、あれこれ使用したくなる気持ちはとっても分かるんですけどね……!)
テイストが揃っているだけで、作品がきれいに見えるんですよ。本当に。

例えば、天然石アクセサリーのショップで、高級感を出したいならば、石の色が引き立つような白や透明のガラスやアクリル板を使用したディスプレイにするとか。
ナチュラルテイストの刺繍雑貨のお店なら、アースカラーと木製の什器でまとめるとか。
木製にも、白、ナチュラル、焦げ茶、マホガニーなど色々な色味があるのでそれも揃えておいた方がいいです。市販品で好みの色がなければ購入後に塗料でペイントしてしまうのもアリ。

什器の素材も雰囲気やテイストに大きく影響します。
基本的に、高級感を出したいなら木製や金属製、ガラス製の方がいいし、逆にポップな印象や安価な印象にしたい場合はプラスチックやアクリルなんかもアリだと思います。
ここら辺は自分の作品のテイストにかなり左右されるので、よく吟味して選んでください。自分と同ジャンル、同系統の作家さんがどうしているかを参考にするのもいいと思います。



ワイヤーネットとコルクボードは避けた方が無難。

あと、ワイヤーネットやコルクボードは一見、使いやすそうで便利そうなのですが、使用した途端ものすごくチープに見えるので、かなり注意が必要です。

難しいアイテム ワイヤーネット


白いワイヤーネットは、本当に安っぽく見えちゃう。安いものを展示しているならまだいいんだけど、ピアスとか引っ掛けると作品そのものまで安く見えちゃうので、もったいないディスプレイですね。たまにワイヤーネットに造花(葉っぱとか)を付けて安っぽさ回避しようとしているのを見かけるけど、そこで使用している造花も安っぽいと逆効果なので、本当に難しいです。
どうしてもワイヤーネットを使用するのであれば、ワイヤーの色は白じゃなくて、黒の方がいいと思います。ただ、ワイヤーが黒なのにワイヤーに付けるフックやスタンドの色が白とかだともうチグハグで見た目が悪くなるので、ご注意を。
あとは、黒いワイヤーネットが自分のテイストに合うのかよく検討して使用した方がいいです。


難しいアイテム コルクボード


そして、コルクボードは使用した途端に、ご近所のフリマ感が出てしまう。作品の見本を展示するのであれば、コルクボード以外でも色々な方法があると思うので、基本的には使用しない方向で考えた方がいいです。

この2つはどんなに頑張っても安っぽくなるアイテムなので、頑張ってこれをアレンジして使用するより、そもそも違う什器を使う方がいいのではないかなと。


長くなったので記事を分けます。
次回は100均の小物の使用について。

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