タロットが読み解けないのは〇〇が決まってないから。②
さて、前回に引き続き、「タロットを読み解けない」というコメントに対して、私なりの考えを書いていく。
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「自分の金運どうしたらいい？」とカードを引いてみたところ、「愚者」のカードが出ました。まだ意味がよくわかりません。
今回はこのコメントに対して、掘り下げていこう。
前回、恋愛運の中身を掘り下げてからカードを引けば読み解きが簡単に出来ることを書いた。今回はそれの金運バージョンだ。また、初心者がやりがちなセルフリーディングの落とし穴について触れておきたい。
まず、“金運”と表現した悩みの中身を見ていこう。
質問① お金の何に関する悩みなのか？
例えば「お給料が上がるにはどうしたらいいか？」「もっと自分の商売の売り上げを上げるには？」という方向の悩みなのか、
それとも「お金が貯められない」とか「散財を止めるには？」という方向なのか、あるいは、「この前買った宝クジ、当たる？」「臨時収入が入るには？」のような即金的な話なのか。
自分のお金の悩みがどのような悩みなのか、掘り下げた方がいい。
質問②知りたいものをさらに明確にする
そして、収入アップや売上アップの悩みなのであれば、「現在、停滞している原因は？」とか、「お給料を上げるためにどんな行動をしたらいいか？」など、問題の原因や解決策を探るようにするといいだろう。
お金が貯められない、散財系の悩みも同様に「お金が貯められない原因は何？」「どうしたら変えられる？」と解決策を探っていくといいだろう。
最後の宝クジや臨時収入と言った類のものは、あまり占うものではないが、セルフリーディングでやる場合は、試しに占ってみて、結果を観察するのもいいだろう。「宝クジ、どのお店で買うと当たるかな？」とか「臨時収入はどこから来そう？」とか。リーディング練習として、ゲーム感覚で楽しむ分には、おもしろい題材だと思う。（ただし、自己責任の範疇で！トラブルになりかねないのでこのテーマで他人を占うのはオススメしない）
話を戻そう。この場合の「愚者」のカードが読み解けないのは、占的が曖昧だからだ。
愚者の意味としては、
《基本的なキーワード》
自由。何にも囚われない。自由を謳歌する。無限の存在。無鉄砲。先がどうなるか分からない。
……などの意味があるが、それをもう少し、抽象度を落として、具体的にしてみる。
《現状》
新しいなにかがスタートする、なにが起こるか分からない⇔明確な指針がない、なりゆきまかせ
《人の気持ち》
新しいアイデア、嘘や駆け引きがない純粋さ⇔まだ決めたくない、現実を直視したくない
《問題の原因》
考えがまとまっていない、具体性がない、責任感がない⇔自分の都合ばかり考える、身勝手、その場しのぎの対応をしている
《未来》
新たな始まり、束縛からの解放⇔先が見えない日々、意志薄弱で周囲に流される
《アドバイス》
型にハマらない発想、もっと気楽に、周りを気にしすぎない⇔きちんと責任感を持たないと周りが離れる、自分に嘘をつかないで、現状から目を逸らさないで
※正位置⇔逆位置 の順番で表記
「金運どうなる？」という質問でカードを引いた場合、この中の、どれが今の自分に当てはまるのかをあとから考えなくてはならない。これでは、意味がわからなくて当然だろう。
また、セルフリーディングの落とし穴として、「何となく分かった気になってしまう」というものがある。
質問を設定するのも、カードを引くのも、読み解きをするのも自分自身なので、曖昧なまま何となくカードを引いて、好意的に解釈して終わりにすることが出来てしまう。
今回の愚者のカードも、本当は「ちゃんと責任感を持って、計画的に考えないといけないよ」というアドバイスなのかも知れないのに、自分で「新しい何かが始まるんだ！ラッキー！」と自己解釈して問題と向き合えないままで終わりにすることも出来る。これでは、せっかくのタロットからの情報を取りこぼしてしまうかも知れない。
このような曖昧なリーディングでは、何回カードを引いても上達しないし、カードの意味が読み解けるようにはならない。
占的をきちんと設定することがどれほど大事なのか、少しでも伝わったら嬉しい。
次回は、効果的なセルフリーディングの方法について触れていきたい。
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