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タロットが読み解けないのは〇〇が決まってないから。

「自分でタロット引いてみたけど、意味がよく分かりませんでした」
「出たカードの意味が繋げられなくて困っています」

そんなコメントがあったので、今回はタロットリーディングをする際に、もっとも大事なことは何なのか、書いていこう。

タロットリーディングをする際に、最も大事なことは、【質問を明確にすること】である。

自分が今、このリーディングで何を知りたいのか、それを掘り下げ、自分の悩みや知りたいことを明確にすることである。


ここで実際に、私が鑑定をするときに、どのように掘り下げていくのかを少しご紹介したい。

お客様が「恋愛運を見てほしい」と相談に来たときに、そのまま「はい、恋愛運ね、分かりました〜」とカードを引き始めるのはアマチュアである。
まずは、“恋愛運”と言っている中身が何なのか、的を絞っていくのだ。

質問①「恋人はいますか?」
まずは恋人の有無を確認する。相手がいるならその相手とのこと(相性や今後のこと、相手の気持ち等)を知りたいのか、それとも、別れて新しい相手と付き合いたいのか…等を質問しながら確認していく。

恋人がいない場合は、
質問②「気になる人はいるか?それとも出会いがないのか」
気になる人がいる場合は、その相手と自分のこと(相性、今後の展開、相手のあなたへの気持ち等)を占うのか、
出会いがない場合は、出会いがない原因や対策を知りたいのか、どのくらいで恋人を作りたいのか、等を掘り下げていく。


“恋愛運”と一口に言っても、ちょっと掘り下げるだけでも、これだけの切り口があるのだ。これを質問しながら、「相談者が本当は何が一番知りたいのか」を掘り下げて、的をしぼっていく。相談者の知りたいことの的をしぼって、具体的にすればするほど、リーディングは楽になり、的中率も高くなる。

多くの人は、自分の悩みを具体的にすることが苦手だ。そもそもそれが得意であったら、悩みは具体的な対策が出来るところまで細分化出来る。そしたら、それはもうほぼ解決の糸口が見つかっている状態である。
だから、相談者の悩みを掘り下げて、明確にしていくところに、占い師の技術が問われる。

上記の例を取って見ると、
「私の恋愛運は?」という質問のままカードを引いた時と、
「恋人が自分をどう思っているのか知りたい」という質問に的を絞って、カードを引いた場合。同じカードが出ても、読み取れる内容の解像度は全く違うものになる。

例えばそれぞれの質問で、同じ「Lovers」のカードが出た場合、
前者は、「なんかとってもいい感じですよ!恋愛運最高です!」という程度の浅いことしか言えないが、
後者は「あなたの恋人は、あなたのことをとても大切に思っていて、ベストなパートナーだと思っているようです。」というように、恋人の気持ちとして、より具体的にカードを読み解けるようになる。
こんな感じで、読み取れる内容がまったく変わってくる。


ひどい場合だと、前者は「なんかとってもいい感じですよ!恋人のカードです。恋人はいますか?」などと、カードを引いてからようやく、相手の状況を質問していく有様だ。そうして何枚も何枚もカードを引いていくことを、深く掘っていると誤認している。

違うのだ。質問の段階で、きちんと相談者の話を聞き、きちんと的を絞っていないから、あなたには問題の本質が見えないのだ。
きちんと最初から相談者の話を聞き、悩みの的を絞っていれば、その無駄な時間を短縮できる。最短で、相談者の知りたいことにたどり着き、最適なスプレッドを使って、そこから読み始められる。

通常、ひとつの質問で何回も占いなおしたり、何回もカードを引き直すことは、真っ当な占い師であればやらない。そんな必要がないくらい、最初の悩みを聞く段階で、的を絞っているからだ。
最初にある程度の深さまで、悩みを掘り下げて明確にすることで、そこから得られる鑑定は、より実用的になり、より深く相談者に響くものになる。
占い師側も、最初に的を絞ることで、出たカードの読み解きをする際に、余計な可能性を排して、明確に答えを出すことができる。

しかも、こうして的を絞っていれば、使うスプレッドも迷わないで済む。恋人との相性を知りたい時と、恋人との今後を知りたい時とで、それぞれに最適なスプレッドを選べるようになる。



余談ですが、この「的をしぼる」という行為を、専門用語だと「占的(せんてき)」と言います。読んで字のごとく、占いの質問の的を絞ることです。タロットが読み解けないのは、占的が決まってないから。ぜひ覚えておいてください。

この話は大事なことなので、次回に続きます。




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