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『Billboard JAPAN』が大好きすぎる『アイドルオタク』が思うこと


こんばんは~、Susanです。


今回は宣言した通り、『Billboard JAPAN』について語ります。

まずはじめに、私が『Billboard JAPAN』を好きになったきっかけは、奇しくも『アイドルオタク』をガチでしていたからです。

2021年11月。その当時応援している(もちろん今も応援している)、日本の某ボーイズグループのデビューがありました。

私は根っから『アイドルオタク』思考なので、せっかくならば推しにとって一生に一度しかないデビューを華々しいものにしたい!!!

私が推している、こんな素敵な『グループとデビュー曲』をどうしても知ってもらいたい。どんな方法でも良いから知ってもらうきっかけが欲しい。そのために、私は一体何ができるのだろうか?

そうだ、『Billboard JAPAN Hot 100』で1位をとれるように応援しよう!

はじめは、そんな思いから、私は『Billboard JAPAN』そのものに興味を持つようになりました。

そもそも『Billboard JAPAN』って?



そもそも『Billboard JAPAN』ってなんぞや?というところから入ります。

まずは、Wikipedia先生に聞いてみましょう。

Billboard JAPAN(ビルボード・ジャパン)は、アメリカ合衆国の音楽チャート『ビルボード』の日本版。
各種音楽チャートを発表しており、代表的なものとしては総合シングルチャートであるBillboard Japan Hot 100がある。本家の米国Hot 100と同様、多様な音楽の視聴スタイルを反映した複合チャートであり、CD売上枚数・ダウンロード数・ストリーミング再生回数・ラジオでのオンエアによるポイント・CDDBへのアクセス数により推定されるCDの稼働回数・歌手名と曲名のツイート回数・動画再生回数・カラオケでの歌唱回数により構成されている。チャートは毎週水曜日に更新される。

Wikipedia

また公式サイトのお問い合わせFAQページにて、このように言及されています。

CDセールス、ダウンロード、ストリーミング、ラジオ再生、動画再生、ルックアップ(PCへのCD読み取り数)、ツイート、カラオケの8種類のデータからなる総合ソングチャート“Billboard JAPAN HOT 100”。

以下、【チャート全般について】より抜粋

⑤複数データを用いた総合チャートの意義を教えて下さい。
「市場」といえば、すぐ「売上」と捉えられがちですが、音楽がその他の商品と違うのは、メディアで使用されるなど副次的な「接触」によって、「所有」=「売上」を生み出すエコサイクルが確立されていることです。
 1958年から始まった米国Hot 100は、ジュークボックスとラジオ、セールスの総合チャートとしてスタートしました。つまり当初よりビルボードでは「所有」と「接触」を合算する総合チャートを作っていたのです。
 日本では遅れること50年、2008年からJAPAN HOT 100が始まり、米国の経験や算出方法を参考にしながら、日本国内特有の市場を反映する指標としてルックアップやTwitterなどのデータを加え、世界でも類のない総合チャートを作ってきました。
「所有」と「接触」を組み合わせた総合チャートによって、ユーザーの多様なアクティビティを複数のデータで描き出すことで、リリース前の新曲やロングヒットの曲も混在し、ユーザーにとって共感性の高い「楽しいヒットチャート」が生みだされると私たちは考えています。
「所有」と「接触」を組み合わせた総合チャートによって、ユーザーの多様なアクティビティを複数のデータで描き出すことで、リリース前の新曲やロングヒットの曲も混在し、ユーザーにとって共感性の高い「楽しいヒットチャート」が生みだされると私たちは考えています。

⑦ヒットチャートって必要ですか。
チャートがなかったらカオスだ、とは米国チャートディレクターの言葉ですが、ヒットチャートは新しい音楽との出会いを可能にします。好きなアーティストの楽曲の順位を確認するだけではなく、他の楽曲も聞いてみて下さい。どんな曲にもヒットするには必ず理由があります。

<新しい音楽との出会いが世界を変える>
そんな経験があなたを待っています。

【Billboard JAPAN Chart】よくある質問
https://www.billboard-japan.com/special/detail/2374

ちなみに、オリコンについてWikipedia先生はこのように書いています。

オリコンチャート(オリコンランキング)は、オリコングループのデータサービス事業会社であるオリコンリサーチ株式会社が発表する音楽・映像ソフトなどの売り上げを集計したランキング。

Wikipedia


ざっくりとこういうことです。(どういうこと?)

なんとなく『オリコン』『Billboard JAPAN』も、『音楽の人気ランキング』でしょ?というイメージではないでしょうか。

【Billboard JAPAN Chart】よくある質問の引用内で太字にさせていただいた部分は、『オリコン』『Billboard JAPAN』特に違う点になってくるのかなと感じた部分です。

『オリコン』が集計しているものは、上記でも引用した通り音楽・映像ソフト(CD・DVDなど)の売上枚数であり、それを元にランキングが作成されています。(合算シングルランキングなど、他の要素を取り入れたランキングも近年は作成されていますが、CD売上重視のランキングとなっています)

そのため、『オリコンチャート』は長い歴史のある『音楽媒体の売上ランキング』ではありますが、近年『音楽ヒットチャート(人気楽曲ランキング)』としての機能が失われつつあると考えられています。

なぜなら、『音楽』のヒットには、メディアで使用されるなど副次的な「接触」によって『楽曲』自体に出会い、それをきっかけに「所有」=「売上」を生み出すというロジックが隠されているからです。

この点に着目して、CDが売れているだけが音楽の人気と捉えるのではなく、Youtube動画やストリーミングの再生回数、ラジオでの放送回数、デジタルリリースされた楽曲のダウンロード数など、様々な指標を取り入れて数値化し、今本当に流行っている楽曲を可視化するために「所有」と「接触」を組み合わせた総合チャート、ユーザーの共感性の高い『楽しいヒットチャート』を目指し、作成したのが『Billboard JAPAN』です。

『オリコン』『Billboard JAPAN』の違いが分かりましたでしょうか?

テレビで放送される芸能ニュースや音楽番組では、未だ『オリコンチャート』のランキングが採用されることが多いのが現状ではありますが、音楽好きの方々から、『Billboard JAPAN』のほうが信頼度の高い『今流行っている音楽のヒットチャート』と評価されているのは、この部分にあるんだと思います。

というわけで、私は『Billboard JAPAN』という面白いチャートの細部まで研究することにしました。

Billboard JAPAN Hot 100 の ポイントの集計方法



Billboard JAPAN Hot 100 のポイントを構成するのは、以下の8指標になります。

🟨CDセールス(フィジカル)
🟪ダウンロード数
🟦ストリーミング数
🟩ラジオ
🟧PCによるCD読取数(ルックアップ)
🔵Twitter
🟥MV(Youtube)
🟢カラオケ

この8指標について、それぞれ素人目線で解説していきたいと思います。

🟨CDセールス(フィジカル)

・CD
💿の売上枚数×7.625%がポイント化

パッケージ売上の85%強を占める小売店とEコマースサイト(Billboard集計対象店舗)
の実売POSデータから、細かく区分されたエリアの平均シェア計測にもとづく「全国推定売上枚数」を算出しています。

ただし、週間で一定の売上枚数を上回った場合にポイントが割合減算(係数処理)される措置が取られています。現状、推定5万枚以上は係数処理の対象とされています。
売上枚数に対して段階的に減算処理がなされているようなので、正確な数値は不明ですが、売上枚数が多いほど大幅な減算処理がかけられています。
(ex:40万枚売上でも12万枚、60万枚売上でも13万枚程度の換算になる)

減算処理が行われるのは、音楽がヒットするという面で『CDの売上枚数との関係性』が薄くなっていると見られているための施策と見られます。

単刀直入に言えば、実際にCDを『音楽を聴くため』に買っている人が減っているということです。


🟪ダウンロード数

・売上ダウンロード数×12%


ダウンロードデータは、国内主要ダウンロードサイト(Amazon、iTunes、mora、mu-mo、LINE MUSIC、レコチョク)の販売実績を、GfKJapan経由で集計しています。特にiTunesでの販売実績はよく反映されるとされています。(網羅できていない市場に対するダウンロード数予測のために、iTunesでの販売実績を参考にしているようです)


🟦ストリーミング数

・Billboardが公式発表しているストリーミング再生回数×0.055%


GfK Japanが提供するストリーミングサービス(Amazon Music unlimited、Apple Music、AWA、HMVmusic、KKBOX、LINE MUSIC、Rakuten Music、RecMusic、Spotifyのストリーミング数とプレイリスト型ストリーミングサービス(dヒッツ、うたパス)のストリーミング数、ニールセンが提供するYouTube Musicの再生回数のデータを取得、それぞれ2タイプのデータに市場規模やシェアを勘案した係数を掛け、ポイント化し合算しています。

現在、Billboard JAPANがHot 100で発表するストリーミング再生回数は、実際に再生された回数が完全に反映されているわけではないことをぜひ知っておいてもらいたいです。これはオリコンと比較してもらえば分かるのですが、実再生回数で言えば首位を獲得していた楽曲が Billboardでは2位、3位に留まる可能性は大いにあります。その理由は以下参照。

変更点①
2022年4月20日発表分より、一部サービスの再生数に対し、市場シェアに応じた係数処理(減算)を行い再生数を算出する方式に変更されました。一部サービスと言及されていますが、現在市場シェアを鑑みた係数処理が行われているのは『AWA』のみです。

こちらは、AWAのラウンジ機能によってファンダムで加熱していた『チャート上位獲得を目的とした』大量再生に対策したもので、該当した楽曲は再生数が減算処理されるようになりました。

変更点②
また2022年5月11日発表分より、一部サービスの施策によって、再生回数が市場全体の平均バランスから大きく乖離した楽曲に対し、個別に係数処理を行いHot 100のポイントに換算する方式に変更されました。

これは『LINE MUSIC』『Rakuten Music』で主に行われている、再生キャンペーンによる、過度な再生回数の上昇への対策といえます。現状では、『LINE MUSIC』の再生キャンペーンは多くのアーティストが取り入れていますが、原則ストリーミング首位の楽曲のみに個別係数処理が適用されています。

そのため、ストリーミング首位かつ『LINE MUSIC』における再生キャンペーンの対象曲に該当した場合は、再生回数は認められるものの、Hot 100においてストリーミングの獲得ポイントは減算されます。(市場全体の平均バランスと大きく乖離した場合とあるため減算の基準は、各楽曲によって異なると予想しています。)
なお、CHART insightで表示される順位はこの施策後の順位が表示されます。


🟩ラジオ

・不明(ポイント比率高め)

株式会社プランテックが提供しているラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング
を参考にされているようです。

調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。

『Billboard JAPAN』におけるラジオ指標については、オンエア1回につき、そのラジオ局の聴取可能人数、ならびに番組平均聴取率を考慮してポイント化しています。

ポイント数でいうと、1位で2,000ポイント近く獲得することもありますので、構成比で考えると重要な指標といえるでしょう。


🟧PCによるCD読取数(ルックアップ)

・CD
💿のポイント×25%が基本pt?(詳細不明)
※売上枚数に対して、ルックアップ率が低ければ減算、高ければ加算される仕組みがありそう

CDをPCで読み取る際などにアクセスする、楽曲やアーティスト名などを表示するためのデータベース「グレースノートメディアデータベース」へ接続した回数を集計します。

パッケージ(CD)に対するユーザーアクティビティをフォローするデータとして、また日本特有のレンタル動向をフォローするデータとして有効とされています。すなわち、流通しているCDが『本当に音楽を聴くために消費されているのか』が分かる基準となるといえます。

よって、CDの売上枚数に対してルックアップ率が極めて低い楽曲は、『音楽を聴く』という目的ではなく、『パッケージに付属する特典』が目的として消費されていると位置づけられます。そのため、売上枚数に対して、ルックアップ率が低ければポイント減算、高ければポイント加算されるような計算式が採用されていると予想しています。


🔵Twitter

・不明(ポイント比率低め)


毎週月曜午前0時から日曜日午後11時59分まで、「アーティスト名」「曲名」両方をつぶやかれているツイートを計測しています。ハッシュタグの有無は影響しません。また、リツイートやリプライも集計の対象です。

ただし下記ツイートは集計対象外です。
・国外アカウントによるツイート(ただし、国内ユーザーによる当ツイートのリツイートは集計対象となります)
・凍結、非公開、削除済みアカウントによるツイート

獲得ポイント数でいうと、1~10位でも200~300ポイント程度になります。順位に大きく影響を与える指標とはいえないでしょう。

しかし最近は、この指標のポイント獲得のために『Billboard JAPAN』対策用のアカウントを作成し、意図的に「アーティスト名」「曲名」をつぶやく対策をする人が増えました。


🟥MV(Youtube)

・Youtube再生回数×0.04~0.05%


Youtubeで公開されている公式のミュージック・ビデオの再生回数のみをカウントしています。公式動画の基準は、「国際標準レコーディングコード」であるISRC(International Standard Recording Code)の登録を受け、それを附番された動画です。ISRCの附番があれば『Dance Performance Video』や『Dance Practice Video』など、同一楽曲の関連動画も再生回数の対象となります。

なお、YouTube Music Premium会員による再生の方が、無料会員の再生より比重が高くなるよう集計しています。また、動画の再生であってもバックグラウンド再生の場合は、オーディオストリーミングとして集計しています。


🟢カラオケ

・不明(ポイント比率も不明)

カラオケ歌唱回数を元に独自のランキングを作成、ポイントが算出されているようです。

『アイドルオタク』Susanが『Billboard JAPAN』(とそれを取り巻く人々)について思うこと

※ここからが本題です


さて、ここからが本題です。これを書きたかったのだ。


このように『Billboard JAPAN Hot 100』を構成する8指標の詳細と、それぞれどのような基準でポイントが加算されるのか、この仕組みさえ分かってしまえば、最初に考えた『Billboard JAPAN Hot 100』で1位をとれるように応援しよう!というのは、とても簡単なことなのです。

何をしたら一番ポイントを獲得しやすいのか、8指標に優先順位をつけて、それに則って、ポイントを獲得するための行動を起こせば良い。私にできることは、たったそれだけです。

それを一人でやっていれば、随分熱心な『アイドルオタク』がいるんだな、それだけで終わったのです。しかし、その情報を共有して同じ思いの人達が集まって、『ファンダム』として一定の影響力を持った時、『Billboard JAPAN』に大きな順位変動を与えてしまうようになりました。


8指標の中でポイント獲得には有効的ではないものの『Billboard JAPAN』の特性について情報を共有し、拡散するのに有効活用されたのが『Twitter』指標だと考えます。

Twitterという指標が存在したことで、『Billboard JAPAN』対策用のアカウントを作成しているファンが増え、『何をしたら一番ポイントを獲得しやすいのか』を知らなかったり、理解できていなかったファンのみならず、そこまでBillboardに興味を持っていなかったファンにまで、『Billboard JAPANでポイントを獲得するための行動指針』が届くようになったのです。このことは、該当アーティストの『ファンダム』のみならず、様々なアーティストの『ファンダム』にもその情報が広がるきっかけになったのではないでしょうか。


そして、情報共有として使った場所が誰でも見ることができるTwitterであったことで『ファンダムによる、意図的かつ具体的なポイント獲得への行動』は完全に可視化されてしまいました。この事実は、純粋に音楽好きな方々にとっては『自分の好きなアーティストの楽曲が上位(ファンが望む順位)に入るように、意図的にチャートを操作する(チャートハック)』行為であり、良いイメージを持たれるものではないでしょう。

そのような背景があって、音楽好きなチャート分析者からは『アイドル』要素のある『アーティスト』(また、それを応援する『ファンダム』の行動)に対して、比較的厳しい意見が多く飛び交うのではと思います。

『健全な応援』ってなぁに?


ここでいきなりですが、ちょっと話を変えます。


『推し』の『健全な応援』ってなんだろうか?ということです。

これには、明確な基準があるわけではないので、絶対的な正解もないと思います。ただ、私が最近感じていることを書いてみようのコーナーです。

私の中での『健全な応援』の基準は、いかなることに対しても『見返りを求めない』ことです。

『見返りを求める』ようになった時点で、その応援の仕方は『健全ではなくなりつつある』という危機感を持ったほうがいいと考えます。


『こんなにたくさんCDを買ったのに、特典会の抽選に当たらない』
・『いろんな対策をしているのに、Billboard JAPANの各指標に(満足のいく数値な順位が)反映されない』
・『グッズやCDで事務所にこれだけお金を貢いだのに、カムバ(楽曲/MV制作)にお金かけてくれない』
・『こんなにいつもコンサートに行ってるのに、ファンサをしてくれない』


このようなことで、モヤモヤ、不満を抱えていませんか?ということです。
『のに』という言葉が出た時点で、私達は見返りを求めていて、今の見返りに納得できないでいるのです。

CD・ダウンロード楽曲を買う、ストリーミングを聴く、YoutubeでMVやコンテンツを観る、ライブに行く等の全ての応援は『自分自身の意志で選択したもの』であることを忘れないでいてほしいなと思います。

私もたまに運営について言及したり、こういう方針はどうなのかな?と言ったことをぽつぽつとぼやき程度に呟くこともありますが、基本的には日々楽しく、自分が納得した応援の形をとって過ごしています。

もし本当に不満を抱えている場合、『応援の仕方や心持ちを変える』もしくは『自分自身が離れるしかない』です。

もちろん、彼らの職業の性質上『楽曲を好きでいてくれる人』『応援してくれる人』がいなければ成り立ちません。しかし、だからといって自分が『応援したいと思う形』に変わるように『推し』に求めるのはおかしいのです。 

『推し』という存在は『夢に向かって進んでいく生身の人間』です。たまたま、その『夢を叶えていく物語(ストーリー)』を奇跡的に見せてもらえているだけであって、私が思い描く理想の夢を代わりに叶えてくれる存在でもなければ、思い通りに動く操り人形でもないし、自分の『承認欲求』であったり『支配欲求』を満たすために存在するものではありません。

本人達が『なりたい姿』と、オタク達が『なってほしい姿』が一致していることが一番理想ですが、オタクも十人十色なので一致しない場合も多くあります。

この時に優先されるべきは『本人達がなりたい姿』であり、そのために『どんなことが必要なのか』を近くにいる運営やマネージャーが判断し、様々なキャンペーンを打ち出したり、プロモーションをしているのです。結局のところ、どんな楽曲、MV、キャンペーンやプロモーションが来ようと、私達は享受する側でしかないのです。

『Billboard JAPAN』と『キャンペーン・施策』の話


ここまで話して、『Billboard JAPAN』の話に戻ろうと思います。


『アイドル』要素を持つ『アーティスト』の楽曲が、ストリーミング指標を上げるための『LINE MUSIC 再生キャンペーン』の施策であったり、フィジカル指標を上げるための『付属する特典を各店舗によって変える』また『形態の種類を増やす』ことで同一楽曲のCDの売上枚数を上げる施策を打ち出すのは、運営自体が『Billboard JAPAN』の上位獲得を意識しているといえます。また、公式YoutubeのMusic Videoに対して『MV再生公約』があることもあります。(1000万回再生したら、〇〇の動画が公開される、的な)

すなわち、『ファンダム』が主体性を持ち、ポイント獲得に向けて熱心に対策しなくとも、ある程度のポイントは獲得できるような施策は存在しているのです

そのため、私達『オタク』に『自分の好きなアーティストの楽曲が上位に入るように、意図的にチャートを操作する(チャートハック)』行為をやめるべきだと言ったとしても、純粋に特典が欲しければ手に入るまで何枚でもCDを買いますし、LINE MUSICのキャンペーンに参加したければ応募資格を満たすまでストリーミング再生はするし、MV再生公約が達成されるまでMusic Videoを観るということです。

これって個人の自由ですよねっていう。私は見返りを求めないなら『健全な応援』だと思ってますので。

各店舗(タワレコ,HMV,楽天,Amazonなど店舗ごとに違う)特典を全種類集めたいと思ったならば、CD100枚でも200枚でも買えば良いと思います。
LINE MUSICの再生キャンペーンも『再生回数上位10名に〇〇』や『3,333回以上再生したら全員〇〇』などと提示されているならば、1万回でも2万回でも再生しようと思うのは、ごく自然なことじゃないでしょうか。

それを『Billboard JAPAN』のチャート順位に影響するからやめろなんて言われるのは、そちら側の願望を押し付けられていると感じるのです。

もしも、本当に『純粋な音楽のヒットチャート』を作りたいから、そういうことをやめて欲しいならば、そもそもアーティストやその運営側は、特典を一種類にするべきだし、再生キャンペーンやMV再生公約は廃止すべきです。

また、私が気になっているのは、その他の『アーティスト』であっても、同じような施策を行っている点です。おそらく固定された『熱狂的なファンダム』を持っていないため、その施策が目立ちにくく、チャートにも大きく影響を与えることが少ないんだろうと思いますが、その施策がプロモーションの主流になっていること自体に異議を唱えていくべきなのではないでしょうか。

しかし、『アイドル』要素を持つ『アーティスト』の『ファンダム』は、とても熱心で、結束力も高く、強大な影響力を持っています。それゆえに、先程述べた上記のような施策がなくとも、ポイント獲得に向けて+αで行動を起こしているのも事実です。

もしも音楽好きな方々が『+αで行動を起こしている部分のみ』に批判をしているならば、気持ちは十分に理解できますが、『アイドルオタク』のSusan的には何とも言えないなというのが正直な気持ちです。


だって、もう少しCD買えば、もう少しストリーミング再生すれば、もう少しラジオリクエストして放送されれば、もう少しYoutubeでMusic Video観れば、『Billboard JAPAN Hot 100 1位になるかも』と分かっていたら、行動したくなるのが『オタク』だと思うのです。


私なら我慢できないです。絶対に再生しちゃう。それを義務的だったり、労働だと思って、行動しているわけではないということです。これは、私にとってごく自然に生まれた感情に従った『健全な応援』なのです。

ここで一番伝えたいのは、個々のファンがそれぞれ『自分の意志で、自分がやりたくてやっている』ならば、別に良いと思う、ということです。逆に言えば、『別にそこまでして上位にこだわらなくてもいい、やりたくない』と思うのも自由です。それぞれの考えを否定したり、どちらか一方に強制する権利は誰にもないと考えます。


だからこそ、現在Twitterで『Billboard JAPAN』対策アカウントとして作成されて、情報共有されている内容が『ファンダム』として『こうあるべき』という同調圧力になっていたり、やりたくないファンが『強要されている』と感じることがないか、ということは常に気遣うべきであると思います。

そして、私達『オタク』も本来の目的を忘れてはいけないな、と思います。

最後に



ここまで読んでくださった方、お疲れ様です。ありがとうございます。
ようやく最後のまとめに入ります。(ここからまだ長い)

私が最初に書いた『Billboard JAPAN』好きになったきっかけと、その目的を覚えていますでしょうか?

私が推している、こんな素敵な『グループとデビュー曲』をどうしても知ってもらいたい。どんな方法でも良いから知ってもらうきっかけが欲しい。そのために、私は一体何ができるのだろうか?

そうだ、『Billboard JAPAN Hot 100』で1位をとれるように応援しよう!

導入部分を振り返る


私の目的は、『私の大好きな素敵な推しと楽曲を知ってもらいたい』であり、『Billboard JAPAN Hot 100で1位を取れるように応援する』は目的達成のための手段なのです。

『推し』がどんな『アーティスト』として、音楽好きな方々や世間から見つけてもらいたいのか、認知してもらいたいのか、その本来の目的を忘れてはいけないということです。

このnoteを書いている途中に、とある記事が出たので参考までに載せておこうと思います。


「加熱するファンダムのチャートハック行為」について取り上げ、Billboard運営が警鐘という題目で記事にまでなるようになりました。

私はこの記事を読んで、世間一般からこのようなイメージを持たれるならば、この記事の中で問題提起されている『推しのイメージダウンになるような行動』は公にしたり、堂々と行うべきではないということを強く感じました。


パッと思いついたのは、以下の5つです。

・楽曲やアーティストに関係ない内容のツイートにまで「曲名」や「アーティスト名」を入れない
・『Billboard JAPAN対策』を強要されていると感じるツイートはしない
・音楽関連の記事を『Billboard JAPAN』対策アカウントで引用RTしない
・問題提起している音楽チャート分析者にわざわざリプしない
・『Billboard JAPAN』のチャートポリシーは変わっていくものと理解する

すでに、音楽好きな方々やBillboard運営自体から問題視され、批判されている現状ですから、それぞれが意識しておかなければならない大事なことだと思います。


また先程ご紹介した記事の中で、Billboard JAPAN編集長・高嶋直子さんよりBillboard JAPAN チャートについて以下のように述べられています。

どこにも忖度しておらず、純粋に『楽曲やアーティストの社会的浸透度を表すためのチャートを運営している』というスタンスを維持したいと思っています。

Billboard運営が警鐘「チャートハック目的では、音楽を“聴く”とは言えない」より抜粋


おそらく『Billboard JAPAN』に反映されるべきは、『ストリーミング=ただ純粋に聴きたくて聴いた回数』であるし、『CD=音楽を聴くためとして買われた枚数』なのでしょう。キャンペーンに応募するために再生された回数ではないし、グッズ的な意味合いで購入されたCDの枚数は排除されるべきということだと思います。

そのため、これからも『Billboard JAPAN』が本来の目的から外れることなく、理想とするチャートを作っていくならば、チャートポリシーは随時変更されていくと思いますし、私達の『推し』の応援の一つとして浸透しつつある『Billboard JAPAN ポイント獲得のための対策をして、その楽曲をチャート上位に押し上げる』行動は、次第に意味がなくなってくると考えます。

また、そのようなファンダムの行動が『Billboard JAPANのチャート』の裏側に隠されているということを、世間が認知していくことになるでしょう。(現に、記事になっていますしこれからも攻防戦は続くだろう)


このように、現在の私達を取り巻く状況を全てを知ったうえで『Billboard JAPAN Hot 100 で、今回推しの楽曲が何位になるかな~!』とワクワクした気持ちでチャートを楽しめたら良いんじゃないかなと思います。


最後にぶっちゃけると『アイドル』要素を持つ『アーティスト』の楽曲が、ここまで問題視されているのは、その順位が『楽曲の認知度や実際の評価に見合わない』と思われてるからだと私は思っているので、『この楽曲が1位なら納得だよね』って、純粋に音楽の魅力で捻じ伏せられるような 超・超・超ビッグなアーティスト になって欲しいぜ~!!!


ここまでのド長文を読んでくださった方がいたならば、本当に本当にありがとうございます。

もしも今日の内容で、キツイ言い方するんだなと感じたり、否定されていると感じる部分があったらならば、これは全て一個人の考えであり、これが絶対的に正しいとも思いませんし、何かを強要したり、誰かのことを否定したりするつもりがないことだけは理解して欲しいです。


これからも毎日楽しく『推し活』しようね。


2022.08.07.

いつも優しい心をありがとうございます! 届けてくださった愛は、noteの投稿でお返しできるように頑張ります♡ 感想やコメント、スキ♡だけでも十分気持ち伝わっております(T_T)♡