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人類はできそこないである 失敗の進化史(本紹介)

こんにちは
hikarumです。普段、海外SF小説、ミステリー、人文、理系の教養書を多く読みます。

今回は、生物史(人類進化)についての本です。

まず手始めに、私の中では、
新書
という出版の業態のイメージは、
完全な学術書とは異なり、

必要最低限の先行研究やエビデンスを上げながら(この量は多ければ、人によっては読みにくく、人によっては信頼性が上がるという面がありますね、塩梅が大事ですね)

作者の書きたいことを、(編集者の寛容度に影響を受けながら)書いて出版していくのかな

と、素人なりに勝手に思います。

なので、

結構この新書という出版業態は当たり外れが大きいですが、作者(研究者)が自由に書いてて面白いな

と、感じるときもあります。

前置きが長くなりましたが、今回紹介するのが

 「人類はできそこないである 失敗の進化史」


です。

主に
1,2章までが

表題に直接関わるような内容だと思います。

作者の意見では
大きな所では

✖︎人類が森を出て、サバンナで住むようになったのはら2足歩行になって遠くまで見渡せるようになり、生存に有利だった(現状優勢な説)

ではなく

○森にいた頃から人類の一部は2足歩行をした集団があり(勿論木にも登ったりしていた)、しかし、チンパンジー達との生存競争に敗れた人類はサバンナに出ざるを得なかった

と、作者は主張しています。
 →失敗の進化 につながります。

注)✖︎ ○ としましたが、どちらが正しいというのはまだはっきりしていないようです。
便宜上○を作者の意見にしました。

また、人類同士での生存競争に敗れたグループは大陸から離れ、ポリネシアなどの島嶼部に移動するしかなかったとあります。
これが、人類の拡散にも繋がったと。

などなど、
他には猿人から新人への進化
ネアンデルタール人についてなど

この1.2章が作者が1番書きたかった部分だと感じました。

3章からはどちらかというか
オムニバス形式でつらつらと雑学的なことを書いてる感じがしました。

3章
人類が進化の過程で失ったもの
腰痛
高血圧
出産
体毛がなくなったなど

4章
人類に残るガラクタDNA

簡単に言うと、進化の過程で人類に残った、今は使われていないDNAがある

という話し

5章
人類の進化に「完成形」は存在しない

色々のトビウオや人類のこと書いててまとまりがない気がします。


総括として

人類史入門の本で、他、気になる分野が
あれば読み進めたらいいと思います。


個人的にはこの本が面白くて
もっと、人類史のこと知りたいとか思ったら

サピエンス全史(エビデンスが少し弱いが)


銃・病原菌・鉄


などに挑戦するのもありだと思います(この2シリーズはかなり長いですが、めちゃくちゃ面白いです。)

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