見出し画像

宝塚という泉の淵で踏みとどまっている話

ご無沙汰しております。
今年の初めに宝塚宙組さんを観劇した話です。

日本のアナスタシア

2019年7月2日 こんなツイートが世に出ました。

女性が主役のミュージカルが上演されるらしい。
更に、月末にツイートがありました。

は!?!?!?!?

実は、私の第一の推し・ご贔屓は山本耕史さんなのです。
彼は映像も舞台もなんでもこなすマルチ俳優なのですが、所謂グランドミュージカルと呼ばれる作品にはあまり出ないのです。
これは偏見ですが、やはりグランドミュージカルの方が多くの人に興味を持ってもらえるし見に来てもらいやすい。

そんな作品にずっと応援している俳優さんが出演される。
お昼休みに職場で叫んだのを覚えています。

その後宝塚でも上演されるというニュースも出ました。

詳しい日程も出始め、梅芸版は2020年3~4月、宝塚版は6~8月に上演されることがわかりました。

コロナ禍での梅芸版公演

※コロナに対する恨みつらみなので、読み飛ばして頂いても結構です。

新型コロナウィルス

2019年末頃からそんなものが流行し始めました。
一昔前にSARSというウィルスも流行りましたが、実際それほど日本には影響なかったような気がします。

コロナもそんな感じで、対岸の火事で終わるだろう。

この時はそう思ってました。
しかし、流行し始めてから1年以上経ってもこのウィルスは衰えるところを知りません。

開幕直前の2020年2月末。発表がありました。

初日の延期

職場の更衣室でずーっと泣いてました。

もしかしたらこのまま上演されないかもしれない。

先の見えない不安と苛立ちをずっと抱えていました。
その後1週間遅れで開幕。上演と中止を繰り返し、なんとか東京のみ14回公演が行われました。

その後エリザベートやミス・サイゴン等、4月から7月に上演予定だった作品のほとんどが中止となりました。RENT等開幕してもその後全公演が中止になってしまうものもありました。
感情はほとんど麻痺状態で、中止の発表があっても「これもダメか」程度にしか感じませんでした。

専用劇場を持つ劇団である宝塚は、ほとんどの公演に対し「延期」という処置がとられ、宝塚版のアナスタシアは年末から翌年2月までに日程が変更されました。

「宝塚の公演はどれも人気で、チケットは非常に取れにくいと聞いたことがある。行けたらいいな。」
そんな風に思っていました。

宝塚版の上演

無事に上演されることになった宝塚版ですが、かなり様子が違うようでした。

まずはチケットの販売方法
有料の宝塚友の会や各種プレイガイド等チケットの取り扱いは色々ありました。
しかしこのコロナ禍でいつ上演が中止するかわからない。おそらく、何かあった時に対応がしやすいためなのか、取り扱いは友の会と直営のWebチケットサービスのみでした。
当日券も無し。たまに「始発で行って、数時間並んで、無事に当日券ゲット!」というツイートを見かけたことがありますが、それが無いということ。三密を防ぐ為と、何かあった際に連絡しやすい前売券だけにしようということなのでしょう。

友の会に入っていない私が購入できるのは2020年12月27日の一般発売のみ。

なんとか購入することができました。
2階席16列。
確かこの列の席は普段当日券として販売している座席。
そして先着に弱い私が無事に購入できたという事実。
おそらく観劇を諦めた、辞めた宝塚ファンの方々が大勢いたんだと思います。

その後2回目の緊急事態宣言も発令され、ギリギリまで行くかどうか悩みましたが、思い切っていくことにしました。

観劇当日(開演まで)

※この章から徐々にテンションが上がるので文体が変わっていきます。ご注意ください。

2021年1月9日 観劇初めです。

宝塚の公演を見るのは実は3回目でした。
最初は2016年の宙組エリザベート。2回目は星組のロックオペラモーツァルト。
(そのロクモで極美慎さんに惚れるのですが、その話は割愛します)
どちらも友人と観劇したので、1人で観に行くのは初めてでした。

大劇場に入ると、ピアノの自動演奏。『Journey To The Past』が聞こえてきた瞬間泣きそうになりました。

緊急事態宣言も発令された直後でロビーは比較的静かな方だったように思います。

扉には貼り紙。
「東京宝塚劇場は20周年記念ブランケットをプレゼントします」的な。
きちんと立見席にも。

でもさー、こういう無料でくれるようなブランケットってペラペラのやつでしょ?
家に帰って、開けてびっくり。
ふわっふわでした。今職場で使わせてもらってます。

観劇当日(上演中)

緞帳の撮影がOKなのでパシャリ。
開演前↓

画像1

二幕前↓

画像2

席番がわかりそうな写真ですが気にしないでください(笑)

何曲かは訳詞者が違うため歌詞が違いましたが、ストーリーは一緒。
エリザベートの時は東宝版に比べて宝塚版は何曲かカットがありましたが、アナスタシアは逆にシーンや曲が追加されてました。やはりディミトリが主役だから?

プロローグが終わりいよいよディミトリが出てくる歌『A Rumor In St. Petersburg』。
その途中でヴラドも出てくるのですが、第一印象は

このヴラド、薄着だな……?

オリジナルや梅芸版だとかなり厚着でモコモコなんですよ。ロシア帽にクリクリの髪の毛、お髭も長くてコートも着ているので一瞬誰かわからない。
特に梅芸版のMy初日は当日券で入ったので、ダブルキャストとかちゃんと確認せずに入ったら「あれ、これどっちだっけ。賢也さん?いや、声は禅さん…で合ってる?」みたいな。。二幕になるとスーツだけになるので普通にわかるんですが。
宝塚版のヴラドはコートは着てますが他の防寒具はスカーフ位なので割とスリム。
一番大きく梅芸版との違いを感じたのは『Journey To The Past』がディミトリとアーニャのデュエットだったところですかね。

幕間。まさかのフォロワーさんと遭遇。しかも3つか4つ隣の席。
しかし、我々に出来た事は軽い挨拶とトイレの列に一緒に黙って並ぶことだけでした。
早く自由にお喋り出来る世の中に戻ってほしい。

二幕。
物語が進んでいくにつれて、私は重要なことに気付いたのです。

ヴラド、めっちゃかっこよくない???

具体的にどのシーンでそう思ったのかは覚えていないのですが、おじさんなのになんかかっこよく見える。おじさんなのに。
いやいや、落ち着けよ私。ディミトリやグレブならまだしもヴラドだぞ?
……いや、やっぱりヴラドかっこいいな……。

本編が終わりフィナーレへ。
最初に出てくるフィナーレの男(って何か別の呼び方あります?)、すごい。
めっちゃ2階席まで目線送ってくれる。これは目が合ってる。

上演中に気付いたんですけど、タカラジェンヌさん達って2階席奥まで意識して見せている気がする。
以前某グランドミュージカルの感想ツイートで「○○さん(某大御所俳優)以外誰も2階席を意識してない」っていうのを見かけまして。結構な中堅俳優とかもいたのに。その○○さんのファンは2階席でも遠く感じないのだそうです。
今回2階席16列目という席だったにも関わらず、全く置いてけぼり感がなかった。これってすごいことだと思います。

フィナーレでの男役さん達の群舞。
すごくかっこいい人いる。
真風さんに立ち位置が近いってことは番手が割と上の方なのかな。
…。
………。
あれ?
あの人ヴラドと髪の分け目一緒じゃない?
ん!?!?
同じ人!?!?

最後のパレード。
ヴラドに注目。
やっぱり髪型!さっきのかっこいい人と一緒!!!!!!
誰だあの人!?!?

劇場を出て急いでパンフレットのを確認。
キャスト一覧…
あった。

ヴラド・ポポフ:桜木 みなと

いざ、キャトルレーヴへ

と、終演後に行きたかったのですが、その時配られていた整理券の時間帯は19時40分。
このご時世どこかで時間を潰したりウロウロするのは控えたかったのでこの日は諦めました。
ただ、上のコテージでル・サンクは買いました。

その際に『歌劇』という本をチラ見。
桜木みなとさんが載っているページは…
あった。
素のお姿もかっこいい。
全然おじさんじゃなかった(そりゃそうだ)。

公演後のキャトルは混んでいるということを知った私。
「休演日なら空いているのでは?」と思い、公演スケジュールを見て次の休演日に行くことを決意。

公式サイトを確認したら、1月の下旬に舞台写真も発売されると知る。
その成果はこちら↓

諸々の権利のためモザイクをかけてますが、
舞台写真4枚、ポストカード2枚(まかまど1枚・桜木みなとさん1枚)、フォトブックからの写真1枚を購入。
あと写真用のホルダーも。
買いすぎたかなと、恐々としながらレジへ。
5,000円弱。
なんで!?(なんで?)

東宝とかでグッズとか買うとあっという間に10,000円とかしちゃうんですよ。
いや、それは私が買い過ぎてるだけだな。シークレットチャームとか。
でも写真とか2,3枚セットで1,000円弱とかしたと思うんですよ。それにパンフレット一緒に買うとあっという間に5,000円。他にトートバッグとかTシャツとか買うとやっぱり10,000円弱とかになってしまう。
その感覚でいたのでレジで金額言われたときはびっくりしました。
(いや、値段見ながら買いなさいよ)

以前ロクモのお写真を買いたくて先生(フォロワーさん)について行ったことがあるキャトルレーヴ。
極美さん演じるジュースマイヤは出番も多く目立つキャラクターだったこともあり、お写真はそれなりに多くありました。
ただ、桜木みなとさんは3番手。お写真の種類がその比じゃない。
番手が上がっていくにつれ写真とかグッズの種類が増えていくので、そりゃファンの皆さんは購入という形で贔屓を応援したくなよなぁと思いました。

この後アナスタシアのCDが発売されるのですが、ちょうど送料無料になるお値段だったので、一緒にヴラドのブロマイドを購入。

しばらくして、フォトブック(写真集)が一昨年に発売されていることを知る。

ラグジュアリーなパーティーで、素敵な彼に「二人でパーティーを抜け出そう」と囁かれたら!?
ノーブルな魅力あふれる桜木が繰り広げるラブストーリー、ロマンチックなポートは必見です。(紹介文より)

どういうシチュエーションなの???

怖いもの見たさで購入を決める。ただし送料がかかってしまうので店舗で買うことに。
そしたら新しい写真のポストカードが目に入ってしまったんですね。

左側の方。近くにオーシャンズ11でのポストカードもあったのでこれも購入。
ブロマイドの大きさに合うファイルが無く、せっかくならと全組対応のファイルを購入。
レジへ。
3,000円弱。
なんで!?(2回目)
全体的に単価が安すぎる。

まとめ

悲しくも、まだまだ続きそうなコロナ禍。
新たなジャンルを開拓してしまいました。

(実は1年前からツイステッドワンダーランドにもハマっているのですが)
(推しは誰かって、えーまずオクタヴィネル箱推しでしょ。あとはレオナおじたん、ツノ太郎。最近はトレイ先輩とラギーたんと(以下略))

「沼」というワードはすみれの園には相応しくないかなと思ってタイトルには「泉」という単語を使いましたが、沼ですね。

昔から「程々にハマる」ということができない私。
ですが、なんとか淵で留まりたいと思います(震え声)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?