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猫と暮らす

我が家には、2匹の猫がいる。
1匹は2008年にやってきて、もう1匹は、2013年にやってきた。
2匹とも偶然キジトラ猫で、まるで兄弟みたいだ。
ただ違うのは、尻尾の形。
2008年二来た猫は、短いカギ尻尾でハート型をしている。
カギ尻尾の猫は、幸運を連れてくると聞いたが、彼女が家に来てから、私は孤独ではなくなった。
悲しいことがあると、まるで心が読めるかのように、いつもそばに来てくれる。
「どうしたの?」とでもいうように、顔を見上げて鳴く。
私たち夫婦二は子どもがいない。
ほしくて治療もしたけれど、子どもはできなかった。
猫を抱いている夫を見ると、子どもがいたらこんな風にあやすのだろうな、と切ない気持ちになることがある。
猫は猫であって、子どもではない。
元々夫は猫アレルギーで、猫より犬派だった。
でも、最近は、私より猫の扱いが上手い。
抱かれることの嫌いな猫を上手に抱いている。
猫が子どもだったらいいのに、と思ってしまうのは、私のエゴイズムかしら。2人姉妹(メス猫です)と暮らす私達だったら、どんなにいいだろうと思ってしまう。
そう思うのも、子どもがいないことについて、夫ときちんと話をしていないからだと思う。
子どもがほしくて治療をはじめたのだし、終わりの期限も話して決めたのだけれど、子どもがいない現状についてどう思っているのか、埋めなかった私についてどう思っているのか、聞いたことはない。
彼は、「しかたないでしょ。」と言って、何でも受け入れてしまうタイプだ。
猫から話がそれた。
猫たちは、昼間、自分たちで暖かい場所を探しては、幸せそうな可をして寝る。たまに2匹が同じポーズで寝ていて、笑ってしまう。
仲がいいわけではなく、縄張り争いをしたり、人間の愛情の奪い合いをしたり、けんかもよくするけれど、幸せそうな顔をして寝ていると見ているこちらもあたたかい気持ちになる。
猫の寝顔は、いつまででも見ていられるし、ずっと見ていると、ついこちらまで眠くなってきてしまう。
猫と過ごす穏やかな時間も、悪くない。

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