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悲しいため息

今日とても嫌なことに、気が付いてしまった。僕は誰かを駅まで送った時にその人が改札を通り、ホームまで消えていく時まで見送ることにしている。そういう設定になっている自信に気が付いた。とても不思議に感じた。男でも女でも、その人が振り返らなくても、先に帰ったりしない。そして、考えていくうちに答えが出た。元カノの影響だ。まあ、これ自体は何も珍しいことじゃないと思うが気が付いた時涙が出そうになった。気が付いた時、僕は歯の治療中で有難いことに目隠しをしていてくれたのでなんとかバレずに過ごせた。

元カノとは別れて2年ほど経つがその影響で無意識の内に行っている行動は沢山ある。まあ、元カノ元カレに限らずだと思うが。今回の場合は僕の元カノが絶対に改札を通ってノームの階段を登ろうとする顔が見えなくなる手前で絶対に振り返ってもう一度手を振りかえすとても可愛い子だったから、そのもう一度振り返す姿を見たくて僕は絶対に見送る体になってしまっていたことに気が付いた。

この行為を男女ともに僕はするのだが恋人関係でもないし、ましてや男同士だったりもするので振り返る人はいない。ただ、知り合いの後ろ姿を見ている人になっているのだ。なんかでも、この癖はなかなか抜けない気がする。見送って姿が見えなくなってから悲しい気持ちになり軽くため息をついて帰路に着く。まるで、誰かといる時に無理をしているように思える。いや、そんなことはない。だって僕は人と話すことが好きだから。人と2日連続で話さないともう僕と話してくれる人間はいなくなるんじゃないかと不安になる。慌てて誰かに電話をして無理に喋るほど人と話すことが好きだ。

じゃあ、このため息の原因はなんなのだろうか。振り返ってくれることは期待しているのだろうか。そうだとしたら我ながらキモすぎる。でも、逆の立場になった時にこの悲しいため息をつかせたくはないから僕はたとえ男であろうが見送り続ける。

あ、あと「君の後ろ姿」という曲は名曲なので聞いてみてください。アーティスト名はここでは一応伏せておきます(笑)

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