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ビジネスで活かすためのTOEIC学習法

元々TOEICは仕事で活かすための英語知識が問われるテスト。

ただ、TOEICの学習をビジネスに活かすためには、それなりのコツというか効果が上がるポイントがあるので、今日はそれをお伝えします。

【リスニング】

Part1は仕事に使える場面が想像できないので割愛。

Part2(短い問いかけに対し適切な応答を3択から選ぶパート)

言われたことを瞬時にキャッチするレスポンス力が鍛えられます。

TOEICはリスニング音声は1回しか流してくれないので、言われたことの意味・意図を捉え、かつその内容を記憶保持(リテンション)することが特にこのPart2では重要。

解いて音声聞いてスクリプト見て復習…でもスコアはある程度上がります。

が、それを実用レベルに落とし込むには、第一話者の発言を(冒頭だけ取るのではなく)一発で全部理解する必要があります。

その力をつけるためのトレーニングが「リピーティング」と呼ばれるもの。

やり方は至ってシンプル、第一話者が喋った後に音声をポーズし、その後にそのまんま復唱。

ただ、これは実際やってみると結構大変です。

それでも、Part2復習の際は、全問題リピーティングに取り組むことをおすすめします。

長い問いかけはなかなか一発でリピーティングするのは難しいので、前後半で区切ったりしてチャレンジしましょう。

TOEIC Part2対策になるだけでなく、相手の発言意図を一発で捉え、適切なレスポンスができるようになります。


Part3,4(会話・トークを聞いて3つの設問に答えるパート)

仕事で海外からの電話に出ると、結構な長さの英語をまくしたてられることがあります。

TOEICテストでは、設問選択肢が印刷されており、それが話の流れを読むヒントになってくれてますが、実務では設問も選択肢もありません。

そこでオススメなトレーニングが、「問題冊子を見ないで問題を解く」というもの。

印刷された4つの選択肢から答え選ぶ問題なのにそんなことが可能なのか、と思うかもしれませんが、十分可能です。

Part3,4では本文の後に設問が3つ英語で読まれます。

その設問を聞いて、会話やトークの内容を思い出して自分で(英語で)答えるのです。

やってみると、意外と難しくなかったりします。

その理由は、文字情報に縛られず聞くことに集中できているから(設問選択肢に目をやりつつ音声聞くというマルチタスクは実はかなり負荷がかかっている)。

もちろん本番ではスコアを取るために設問の先読みが不可欠と言えますが、日頃の学習時に随時「音声だけ解答」をやってみると、長い会話やトークも広範囲で記憶に留める力がつきます。

あとは今さら言うまでもありませんが、オーバーラッピングやシャドーイングなどの音読トレーニングはリスニング力向上にも(ある程度の)アウトプットスキル向上にも不可欠です。

ただ、シャドーイングは必須ではないと私は考えているので、オーバーラッピングをガンガンやりましょう(必ず意味が全てわかる、単語も全部知ってる状態の素材を使うのがポイント)。

リーディング】

Part5,6(短文・中長文4択穴埋めパート)

Part5は単に文法・語彙の知識を問うだけに留まらない、非常に優秀かつ重要なパート。

Part7の文章が早く読めない(早く読むと頭に入ってこない)方は、Part5の文章を緻密に分析しましょう(SVの把握、コアな内容と単なる修飾部分の区別等)。

このPart5の問題で(正解したかどうかにかかわらず)意味取りに躓いた英文は、仕事で出てきてもすらすら読めなかったり書けなかったりします。

そうした問題は、「声に出しながら紙に書く」のがおすすめ(音読筆写と呼ばれるもの)。

1文につき10回もやれば、英文構造が回を重ねるごとに見えてくるし、声に出すことで口と耳も使うので、漫然と文字を見て復習するより遥かに実践的です。

Part7(長文読解問題)

特にEメールの問題やチャットの問題で出てくる定番表現はそのまま仕事で丸パクリできます。

僕が行っている英語のメールのやり取りは、ほぼTOEICで得た知識のみでできてますので、この時点で「TOEICは仕事では使えない」というのはウソです。

ただ、TOEICは問題を作らなきゃいけない関係上、実務よりも冗長な言い回しが多い点には注意。

そこで、特にメール文書の要約を英語で書いてみる、というトレーニングがオススメ。

これは「ざっくりだけど正確に読めているか」という、Part7でミスを最小限にするための重要な指標を確認する作業でもあり、とても重要です。

また、記事問題の第一パラグラフの要約も実践してみましょう。

記事問題は最初に何言ってるかがわかればその後は読むスピードが上がり、それは実際の世界で英文記事を読む時も同じ。

「ざっくり、かつ誤解なく」読むというのはPart7でも仕事においても大切なことなので、是非やってみましょう。


工夫次第で、TOEIC教材だけで十分仕事はできますし、別にビジネス英語本や英文メールの書き方みたいな本を買う必要はないと僕は思っています。

せっかくだから、スコアも仕事力も上がる勉強をしましょう!

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