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音に敏感なこども


小さなころ、私のお気に入りの場所は テレビの下だった。

このようなテレビ台の下

そう・・・テレビ台の足のところに 
頭を突っ込んで。
もちろん テレビは点いている。
時にはそこで眠っていた。
3歳くらいから 
小学校の低学年くらいのころ。

思い出すたびに ふしぎだった。
わたしは なぜ、
ここが落ち着いたのだろう?

最近になって 繊細さん と言われる
気質なんだと知った。

それで。

なるほど。

腑に落ちた。

たぶん・・・両親のけんかの声が
わたしの心に
見えない剣をつきたてていたんだ。

ざくっ!ざくっ!!と。

わたしは無意識でその剣を
受けないように。

じぶんの心をまもるために。
テレビの音を盾にしていたんだね。

そのことに気付くと もうひとつ、
思い出した。

家族旅行。

自家用車が主流となりだした時代に
父は、車を買った。

「これで 家族旅行にたくさん、
          行こう!」

両親は、夏休みや年末年始に
家族で旅行に行く計画を立てた。

温泉。
海。
山。
遊園地。
動物園。
水族館。

たのしいはずの旅行。
こどもは、ウキウキ♪

でも・・・
現実は 違うものだった。
理想とかけ離れすぎていた。

家族4人。目的地まで。

ーせまい空間で逃げ場がないー

渋滞になると 
運転者の父はいらいら。。。

道路地図を持ったナビゲーション役の母もイライラ。。。

イライラの感情は、伝染病だ。

それで
やっぱり。
夫婦喧嘩が始まる。

だから。

わたしは、いつも車に乗り込むと
すぐに寝る。
もしくは
寝たふりをしておく。

たっぷりと夜、眠って
ぜんぜん眠くなくても
楽しみな気持ちで興奮して
たくさん話をしたくても。

本当は、いつもと違って時間があるから
学校のはなしや友達の話、
どこに行くか?とか、
日頃、話さないことを
聞いてみたいのに。

いい子でなければならない。。。
母に認めてほしかった。
「いいこだね。
  生まれてきてくれて ありがとう」

眠っておかないと
心に傷がたくさんついて
くるしくなるから。

その行事は、4歳年上の兄が
大学に通うために
家にいなくなっても 続いた。
3人になると 
余計にくるしい時間になった。

でも それなのに。

わたしは親になって 
こどもを旅行に連れていくことが
いい親みたいに 
考えるひとになっていた。

あんなに辛い空間にしたくなかったから
ぜったいに夫とは けんかしないように
快適な運転を出来るように
こどものワクワクを こわさないように
頑張って がんばって。。。

今になってみたら
必要なかった努力
だったのかもしれない。

それは
きっと

理想の家族をつくるための
リベンジのような行動だったから

いい母親
って、そんなことをすることではない

そう、気づいたの

自己満足

いい母親だねって
だれかに認めて
ほしかったのかもしれない。

いま・・・

わたしは
私のために

わたしがわくわくする、楽しめることを
優先してみようと。

笑顔でいたら
こどもの笑顔も見れる。

仕事も 趣味も
じぶんがやりたい!と思うことを
やっていきたい。

そのために勉強や休息の時間も
たいせつにする。

すきな音楽を聴いて

行ってみたいところに行って

一回しかない人生を
思いっきり 楽しんですごそう。

読んでいただいて 
ありがとうございます!
楽しいことがみなさんにも
たくさんありますように。

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