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入社3ヶ月のUXデザイナーから見たMutureの姿を語る

こんにちは!Mutureの三宅(みや)です。
公式noteは初めての登場となります。皆さま、はじめまして!
2023年9月からMutureにUXデザイナーとしてジョインし、丸井社のDX推進クライアントワークに携わっています。

この記事では、私がこれまでのキャリアで経験してきたクライアントワークを通じて感じた、Mutureの特徴やユニークさについてお話したいと思います!

プロフィール

三宅 隼斗(みやけ はやと)
2017/4 ~ 2021/12 株式会社ビービット
2022/1 ~ 2022/5 株式会社カンカク
2022/7 ~ 2023/8 株式会社ビービット
2023/9 ~ 株式会社Muture

UX/CXコンサルタントとして、toB/toC問わず、数多くのデジタルサービス改善、新サービス立ち上げを支援。その後、マネージャーとしてユーザーの行動データを活用したグロースハックの並走支援に従事。

これまでのキャリアについて

一番キャリアの長いビービット社では、UXデザインという領域を専門として、toB, toC問わずデジタルプロダクト(Webサイト、Webサービス)の改善、新しくサービスを立ち上げるときのコンセプトから、具体的な画面や機能に落とし込むまでをプロジェクトベースで担当してきました。プロジェクトマネジメント、UXデザイン、調査の実務のところをワンストップで担当。調査・画面を作る・企画書提案・MTG進行・プロジェクト進行管理をすべて一人で担当していました。

ビービットは「ユーザーを見て、そこから何かを考えるべき」という思想が強い会社でした。今でこそUIやUX、ユーザビリティという観点は浸透しているけれど、当時はじめてこの概念を日本に持ち込んだ会社とも言えると思います。ビジネス成長のためには使ってくれるユーザー視点での改善、よいものをつくることが本質的であり大事なことであるという考え方です。これは今でも自分のなかに強くあります。目の前のユーザーさんたちが困っていることを解決できるようなものをつくる。仕事を通じて学んだこととも言えます。

実行者としてプロトタイピング、調査、必要な作業を実行するプレイヤーとしてのキャリアが4年ほどで、案件のクオリティやプロジェクト進行管理といったマネージャーとしてのキャリアが2年ほど。Mutureに入社する前は、文字通りのマネージャーとして、案件で一緒に動くメンバーのピープルマネジメントもしていました。

転職を考えることになったきっかけ

今でも好きな会社で、いろんなチャレンジができる会社ではあったけれど、結構いろいろやり切った感覚が出てきたのです。事業を成長させるためにはデザインだけではなく経営視点やテック観点などいろいろとあるなかで、自分はずっとUXデザインだけやっていていいのかな?と漠然と考え始めるタイミングが来ました。もっとプロダクトそのものに携わっていきたいという気持ちが湧いて、株式会社カンカクにプロダクトマネージャーとしてジョインしました。そして今振り返ってみると…プロジェクトマネジメントのスキルは持っていたけど、ピープルマネジメントの経験が乏しいという壁にぶつかったのです。プロダクトマネージャーは、エンジニアやデザイナーと一緒に良い成果を出す・パフォーマンスを上げるスキルが必要。これが当時はなかったと感じます。今でこそ言語化できていますが、当時は何が足りないか、自分でもあまりわかっていなかったかもしれないと思います。

そんな学びや気づきを得て、再度ビービットにマネージャーロールで出戻りしました。先述の通り、チームを作って成果を出す仕組みを作るところに自分の中にテーマがあるなと思ったためです。ピープルマネジメント領域では、メンバーの目標設定や達成支援なども担当しました。
組織を牽引する、パフォーマンス高い状態で下支えすることは、言うほど簡単じゃないはずだと。明確に当時、スキルを獲得するためと意識はしていなかったものの、プレイヤーとしてやり切った感覚もあったので、ネクストステップとしてマネージャーロールに飛び込んだというわけです。
ちなみに、この時に転職活動をしていたなかで、実はすでにMutureでの選考にも進んでいました。当時はMutureが設立1ヶ月くらいのタイミングで、この時は設立当初のタイミングでパフォーマンス発揮できるのか確信が持てなかったため辞退しています。

なぜ、結局Mutureにジョインしたのか

出戻ったビービットのなかで言語化できたことは「自分はピープルマネジメントはやってきていなかったんだな」ということ。メンタリングやコーチングや、スキルのティーチングや、組織を牽引することも含め、どういうことが自分に足りないのか言語化できた1年でした。人やチームを起点に「共創していく」ことが大事だという共通認識をもって仕事ができる環境を求めて、もう一度の転職へ踏み切りました。
この時の転職活動では、「人やチームを主語にして大事にする」ということを重要課題と設定している会社を探しました。1年経ったMutureを改めて見つめてみたときに、自分の理想どおり最初のスタートとして「人と組織(チーム)」を設定している。そこに対して何ができているのかフィードバックしてもらえるのだろうという期待もありました。Muture以外の企業でも選考に進んでみたものの、この軸にフィットした企業は当時見つかりませんでした。
とはいえ、Mutureは「よくわかんない会社だな」と思っていました。ビービットの伴走型支援でもベネッセなど大企業へ深く入り込んでいたので、それの丸井バージョンなのかな?と…。でも、メンバーが違うと専門領域も違うはず。きっとMutureなりのアプローチで組織変革しているんだろうな、とは感じましたが、違いがよくわからないな、と。
もうひとつは、何を価値としているか。なにを成果と定義して丸井という会社・組織を変えようとしているのか。Mutureの面接で経営メンバーと話す中で、当たり前のように組織変革について話していて、人や仕組みを変えることを主語にしている。これが、自分にとっては当たり前ではなかったのです。自分のバックグラウンドではROIなどのビジネス成果を求められ続けたので、ビジネスとして成立しないはずだと感じ、謎な部分でした。Mutureは、ビジネス成果も出すけれど、どちらかというと社会的なインパクトといったレベルでの成果を最終ゴールと置いているように見えました。コンサルティングでも事業会社でも、ビジネス成果を求められることが当たり前だと思っていましたね。

そして最終的にMutureへの転職を決めた理由も、「よくわかんない」から。
個人として自分に足りないピースは言語化できていて、ビービットの中の環境だと、自分の成長も環境としてはだんだんフィットしなくなるイメージもあった。環境を変えなきゃいけないな、という意識がありました。プレイヤーにしてもマネージャーにしても、仕事として頭の転換をしなければいけないと感じている時期でした。せっかくビービットから転職するなら、違う力学が働いている会社で働きたいと思ったのです。Mutureは人や組織を重要なイシューにしているところに共感し、そして面接している人たちと一緒に働くイメージは湧いた。納得感があり共感できた。であれば、「よくわかんない」ぐらいの方が自分の価値観も変わるだろうなと考えたのです。
これは後述する自分の今後の展望にも繋がるのですが、デザイナーという役割だけではなく、成果を出すためにやれることはなんでもやりたいと思っています。なのでMutureは “自分を転換する環境” としていいんだろうな、と思えた。端的に言えば、自分の1年後が一番想像できない会社を選んだ、といった次第です。

今、Mutureで取り組んでいること

丸井のデジタルサービスである「ライフスタイルアプリ」の担当チームを支援しています。いくつかあるチームのうち、今はまだない新しい機能やコンテンツの企画を担当するチームで、チームがうまく業務を進められるように伴走をしています。

支援の内容は、大きく2種類。ひとつはいわゆるUXデザインの専門家としての役割です。
そしてもうひとつの方が大事で、Mutureらしいところでもあります。丸井社においては、分析すること、企画を考えること、現場がアプリの改善・開発・運用に関わることがほとんど初めてと言えます。PDCAプロセスや、チームがユーザー視点で分析や企画を回せるような会議体の設計、上司と部下のコミュニケーションの仕方も含めて、うまくプロダクト開発していくための会議やコミュニケーションの仕方、フォーマット、ひとりひとりの能力を活かした成長支援をしています。これはMutureの中だと「組織伴走」という言い方をしています。
一方的に巻き取るのではなく、主体者は現場のメンバーです。UXデザインだけにフォーカスするのではなく、自分たちでうまくやるためにどうしたらいいのか、サポートをしています。

もうひとつ特徴的な部分は、自分自身もプロジェクトのいちメンバーとしてミーティングなどに参加します。KPT(Keep, Problem, Tryの観点でプロジェクトを振り返るミーティング)の場で、メンバーから上がってくるProblemを深掘りして、何が必要なのか考える。それに対してこうしたらいいのではないかと提案したりもしています。そして他部署からの要望に対しての振る舞い方なども、どこまで相手側に踏み込んでいいのか、自分自身がお手本を見せてトライしてもらう側面もあります。

実際にUXデザイナーがこんなことまでするの?という声も聞こえてきそうですが、これは印象に残っていて、大事だなと思うところ。メンバー自身がうまくワークするために必要なことはすべてやります。
組織伴走したデザイナーの成果がどう出せているのか?という声も聞こえてきそうです。自分たちのアウトプットが何かというと、自分自身の現場とのコミュニケーションや発言そのものがアウトプットだったりもします。アウトカムは、メンバーが先週できなかったことができるようになること。主語はどこまで行ってもメンバー(現場の担当者)です。自分はここが面白いなと思っています。課題が組織やチームのプロセスの部分にあり、そこをどう良くしていくか。デザイナーが職人として強いところをただやるだけでなく、事業・サービス・それを継続的に成長させるチームそのものをアップデートさせることが重要だと認識しながらやってきました。デザイナーのいちプレイヤーとしてやることに加えて、それを一個上、二個上のレイヤーまで考えて行動していきます。なのでMutureは、視座をあげることが強制的に必要な環境だと感じます。これが自分の成長機会にもなっている。事業やサービスを成長させるために、より多角的な視点を強制的に持つことが必要になります。

チームとして全体でワークした結果出てくるアウトカムが一番のゴール。その先にはチーム単位では解決できないような、丸井全体の組織課題が見えてきます。それを浮かび上がらせて解決していくのが、自分単体ではなくMutureとして一体になってやっていくところかなと感じています。

他社とMutureのクライアントワークの違いは

Mutureの組織支援の特徴は以下だと考えています。

  • チームの1メンバーとして組織に入り込む

  • アジャイルなプロセスを回す・ユーザー視点で企画/検証を行う際に生じる組織・チームの課題を特定し、解決策を考え、実行まで支援する

大切なことは、支援者ができる範囲で考えるのではなく、等身大で組織と向き合い、本質的な課題を特定することです。通常のクライアントワークだと、ビジネスの構造上、長くても半年〜1年の期間(実際は数ヶ月単位)でわかりやすい成果・アウトプットを出す必要がある。この構造に引っ張られると「限られた期間で、かつ支援者が得意分野でできること」という制約の中で解ける課題を設定し、支援することになる。しかし、Mutureは課題設定の段階で制約をかけない。本質的かつインパクトが見込める課題を設定し、解き方をデザインし、実行まで支援する。

ここまでの話を聞くと、Mutureはジョイントベンチャーという立場だからできることと考える方もいるかもしれませんが、汎用性のある取り組みだと考えています。短期で成果が見込める課題に取り組み続けるよりも、組織やチームの深刻な課題解決に最初から取り組むことで、半年〜1年の単位で見ても大きなインパクトを創出できる可能性がある。これを実証することがMutureの挑戦の魅力の一つです。「汎用性のある取り組み」と言った理由は、Mutureの挑戦が成功事例として世の中に発信されることで、Mutureに限らず、他の企業でも真正面から組織変革に取り組む活動が増えていき、社会の変化にもインパクトをもたらすことができると信じているからです。

今後Mutureでやっていきたいこと

今の自分がUXデザイナーという専門家としてよりチャレンジングなプロダクトを作りたいというよりも、組織やチームを作っていきたい。組織やチームを根本的に変えていくことに貢献したいと考えています。最初に書きましたが、ゆくゆくは「UXデザイナー」という肩書きでなくてもいいかもしれないと思っています。世の中になかったキャリアとして、自分としてモチベーションが上がりつつ組織に貢献できるような新しい事例に自分自身がなれたらいいな、とも思います。自分の肩書きが取っ払われている状態だったり、自分が先陣を切って新しいカタチを見つけられたら良いな、と。

今は大企業の変革を主にやっているMutureですが、そこに留まらず今のままだと成長が打ち止めになる・課題を抱えているような組織に対して働きかけていきたいです。大きなプロジェクトを担当している主体者や組織をアップデートしていくことで、壮大なプロジェクトが実行されていくアプローチを広げていきたいです。

Mutureは共に働く仲間を探しています!

いかがでしたでしょうか。
拙い文章とはなりましたが、入社間もない自分の視点が、未来の仲間になってくださる方にとって少しでも参考になれば幸いです。
一緒にMutureの組織作り、組織支援に取り組んでいただけるメンバーも絶賛募集中です。特にPdMや、これから共に成長していくアソシエイトPdMの採用に注力しています。ぜひご連絡ください!

✍️この記事を書いた人:みや/UX Designer


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