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オンライン焚き火Meetup「withコロナ時代のコミュニティ/サードプレイス」参加レポ

オンラインイベントが目白押しの今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。私はというと、自主ロックダウン当初はオンライン疲れも経験していましたが、最近では自分なりのバランスが掴めてきて快適です。


今夜は、以前から気になっていた土佐山アカデミーの焚き火Meetupに参加してみました。


今夜の焚き火Meetupは登壇者もゴージャスでした。
コミュニティアドバイザー等で活躍されている、高校の先輩でもある(お会いしたことはないけれど…)小島英揮さん(以下、オジマさん)。

「ごきげんでおなじみ」という素敵な屋号でさまざまな企画に関する活動をされている髙木健太さん(以下、タカギさん)。

そして我らがゼミを率いる石山恒貴先生(以下、のぶさん)。

進行は土佐山アカデミーの吉冨慎作さん(以下、吉冨さん)。火の番は同じく下元祥世さんです。


ちなみに、今日の焚き火Meetupは上記4名+焚き火のZoom動画をFacebookのリアルタイム配信に載せて行われました。昼間から吉冨さんがFacebookで様々なテストを繰り返している様子も見えていて、それがまた臨場感につながり、夜の時間が楽しみでした。Meetupの冒頭で、50mのLANケーブルを購入したという話もあり、オンライン配信への気合いが感じられます。


本日のお題は「withコロナ時代のコミュニティ/サードプレイス」です。以下、話題に出たことを私なりの視点でランダムに書き残します。

1. withコロナ時代に感じるコミュニティの現状

今オンラインでうまくいっているところは、ある程度オフライン時代にコンテクストができていたところ。これからは、新しいコミュニティの立ち上げ方が変わるかも。(オジマさん)

「つながりたい」という気持ちと同時に「寛容さの欠如」も発生している。変化には良い点も悪い点もあるが、人間の良いところも弱いところも増幅される。(のぶさん)

自粛は企画する人にとってはオリエンテーションのようなもの。新しい環境の中で、何かを試す人とそれに従う人が生まれている。(タカギさん)

今は大きな変化の真っ最中なので、今こそ新しいフォーマットを仕込む時期だよね、とか、変化が起こっているからこそ新しいことをやりやすいよね、という話も出ていました。


オジマさんは現在横浜にお住まいですが、出身地・高知で「コミュニティリーダーズサミット」を毎年春と秋に主催しています。なぜ春と秋なのかというと、初鰹と戻り鰹の季節だから!「みんな参加するための言い訳を探している」という言葉が印象的でした。

同じものを食べながら過ごす「場」、つまりは共有体験にはコミュニティを動かす力があるのだな〜と、改めて実感。今年はというと、もちろんオンライン開催なのですが、高知から届いたものを食べながら参加できるような工夫がされていました。

うーん、さすがです。参加者がただ目的のために集まるのではなく、そこにワクワクもプラスされることで、持続可能なコミュニティになっていくのでしょう。


それから、「リアルの余白」についても話題になりました。オンラインだと切れ目なく物事が進んでいきがち。例えば飲み会の帰り道なんかに話しながら新しい企画が生まれたりすることもよくありますが、そうした機会はなくなってしまいました。このとき、コメントにTwitterのリンクを投げてくれた方がいて、その内容が「オンライン飲み会は楽しいけど、帰り道に恋が生まれない」というマンガだったのがズバリでした。

ちなみに、今日の2時間の焚き火Meetupには意図的に休憩時間が用意されていたのが素敵でした。


2. コミュニティのあり方・関わる人のあり方

オンライン時代になると、どう生きていきたいのかが大事になる。(タカギさん)

コミュニティの本質は変わらないが、どう存在していくかは変わる。例えば、家から出ずに場をホッピングしやすくなるのはポジティブな側面。ネガティブな側面としては、コミュニティに参画するはじめの一歩を見つけるのが難しいと感じる人もいるだろうということ。(オジマさん)

ダボス会議で弱肉強食・二極化した資本主義になったと話題になり、日経新聞には日本電産の長森さんがこれまでの効率主義から社員第一の経営へ転換すると発言した記事が載った。コロナ禍となり、効果・効率に注力するのではなく、身の回りの自分ができることをすることが重要になってきた。(のぶさん)

実感としても、オンラインの時代になって、自分が何をして生きていきたいか、ということに直面している感じがします。私は自称・内省オタクなので、今までもそういうところにはかなり向き合ってきたつもりでしたが、さらに不要なものが削ぎ落とされる感じ。

どんなにオンラインが手軽だからと言っても、やりすぎると疲れるもの。だったら主催する側としても、参加する側としても、本当にやりたいことに注力していくようになるのでしょう。


3. これからのコミュニティ

ここでは、吉冨さんが議題として「コミュニティからフレンドシップへ」という2017年に書かれたブログを挙げてくれました。

この記事によると、コミュニティは関心軸が中心となるけれど、フレンドシップは関心が限定されない ゆるやかな関係性。要するに、コミュニティの持つ課題を、フレンドシップの概念を持ち込んで緩めていこう、という提案です。


コミュニティの持つ課題とは、例えば暗黙の強制力です。例えば今話題の「ブックカバーチャレンジ」だと、知人にバトンを繋いでいきますよね。しかしバトンを受け取りたくない人もいて、だけどその流れに逆らいづらい雰囲気…というような、無言の圧力を感じる人もいるでしょう。そういうことがコミュニティの中でも起こりやすいよね、という話題になりました。

このあたりは上記「あり方」にも関連するように思います。個人的には、やりたくないことはやらない、というシンプルな解決策なのですが、モヤモヤしてしまう方もいるのは理解できます。オジマさんは、コミュニティの中で今何を語る時間なのか、ということを北極星のように明確に示すことで、議論におけるマウンティングを防ぐそうです。


また、コミュニティに入る際のハードルなども課題かもしれません。成熟したコミュニティほど新参者が入りづらい、という話はよく聞きます。オジマさん曰く、仲間内だけでワイワイやっていくのか、新しい人を随時受け入れるのかはどちらでも良く、自分がオーガナイズする場はどちらなのか、ということを持っておくことが大切だとのことでした。


さらに、参加の度合いにも自由度があると良い、という話題にもなりました。新参者はテレビをザッピングするようにコミュニティを眺め、「おっ」と思うところがあれば手を止めます。そこから「コミュニティに足を踏み入れる」というのも一つのステップですし、さらに「運営にまで関わるようになる」のもステップです。

大切なのは、関わり方は「参加者の自由」ということ。人それぞれ、興味関心の度合いも違えば、その時の仕事やプライベートの予定との兼ね合いもあります。新陳代謝の良いコミュニティにしたければ、新しい人がどうやって入ってくるかを計画するとともに、人の入れ替わりも良しとする柔軟性も大切だとのことでした。

結論:オンラインだと見え方が変わるから見えてくるものは変わるけれど、オンラインになったからと言ってコミュニティの本質は変わらないだろう。


4. オマケ:Facebookリアルタイム配信の感想

Zoomのコメント機能がすごくいい!っていうのは以前もワーケーションの記事に書いたのですが、Facebookリアルタイム配信もコメントを残すことができ、リアルタイムな感情の交流ができました。

ただ、Facebookは後から見たときにコメントが関連度に合わせて表示されたりするし、コメントだけ取り出すことができないので、コメントを見ての振り返りはしにくいかもしれません。この記事を書くのにも、「あの時のあのコメントなんだっけ〜」と、調べたいのにうまく調べられなかったのが悔やまれます。

だけど、初めてリアルタイム配信を体験して、こんなことまでできるんだ〜!という驚きの連続でした。何より、焚き火の定点カメラが良かったですね。これもどなたかがコメントしていましたが、焚き火の音が聞こえたらさらに良いね、と。これはもしかしたら、リアルな焚き火音にこだわらなくてもいいのかもしれません。笑


土佐山アカデミーの皆さんの入念な下準備と、刺激的なゲスト3名のおかげで、有意義な2時間を過ごすことができたことは間違いありません。また集える日が来たら、ぜひゲストの皆さんと直接お会いしてみたいと思いました。


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