【2023盆ベトナム旅打ち】ベトナムトナメ武者修行⑪ミステリーおかわり!
8/20 午前11時
トナメ武者修行の実質最終日です。
キックオフはデイ1で敗退してしまったのですが、サイゴンポーカールームは同じ時間に始まるデイリートナメの他、毎日何かしらの特別なトナメが計画されています。安いものならスーパーハッピーゲームという2デイイベントが約100万ドン(約6000円)から、高いものだとざっと調べる限りではスーパーハイローラーの3300万ドン(約20万円!)までよりどりみどり。週の後半になると来週のトナメ一覧がfacebookに公開されるので、それをもとにどのトナメに出ようか事前に計画しておくことができます。私の軍資金は今回30万。旅の序盤でクレカのICチップが死んで使えなくなったので現金のみの戦いを強いられたので、今回は日本円で1~4万のトナメがメインのウィークで本当に助かりました。
話をもとに戻しますと、今日は11時から、今度は660万ドン(約4万円)のミステリーがあります。心理的にはちょっと予算オーバーなのですが、Xを眺めていると、「ベトナムではバウンティトナメも摘発対象となった」という情報が流れてきました。恐らくはトナメに参加時点で金銭的価値のあるチップを奪い合うのって賭博じゃない? ということなのでしょう。このミステリーは「インマネ時点でくじを配る」という形で現時点では回避しているみたいですが、今後はどうなるかわからないため、ちょっと無理して出ることにしました。ホーチミンでは生き残っているのはここ、サイゴンポーカールームだけですし、ここが難癖付けられてつぶされることはありえても、新しいポーカールームができる可能性は絶望的でしょう。
とはいえ前回のミステリーはレジスト終了時点ではチップが初期とほぼ変わりありませんでした。ならレジスト終了直前に参加して(通称ギリギリレジスト)、最初からプリフロオールイン1本で戦った方がいいのでは? ということで16時半のレジスト終了前にルームに向かいます。
じゃああと5時間どうするの? ということで、
駐在員さんのお昼ご飯についていきました!
(こいつ駐在員さんにおんぶにだっこだな)
ここはバインセオという米粉のクレープ屋さん。バインセオと検索すると、サジェストで46Aと出てくるぐらい有名なお店だそうです。
バインセオにはクレープ記事の上にエビ豚肉もやしなどが載っており、箸でパキパキと割ってそれを葉野菜で巻いて食べるスタイル。お好みで細切り人参や大根の漬かった酢や唐辛子もどうぞ。事前に少し調べてきたのに野菜をバインセオに置いてそれを無理やり閉じようとしてたのは内緒。このバインセオは通常サイズですがそれでもかなり大きいです。葉野菜のサイズもそれほど大きくないので、必然的に細かく割ることになります。となると当然野菜の消費も増えます。バインセオを焼くために油が敷かれているのもあり、色んな要素の相乗効果でお腹にたまるたまる。朝ごはんは少なめにするか、通常サイズを二人でシェアして、足りなかったらサイドメニューで調整というスタイルがよさそうです。
ビールもちょっと嗜みまして、部屋に戻って一眠り。気力も体力も万全に充電したら、さぁ最後のトナメに出陣や!
30分で飛びました!!
いきなりプリフロオールインというルールを破るも5000チップゲットと幸先のいいスタートを切ったものの、
引き続きTTでもルールを破ったらワンオーバー落ちてる状態のレイズに無謀にもオールインで突っ込んだら案の定Q持ってて終わり。
終わりません。私がポーカーにここまでハマった理由の一つに「人生を仮想体験できる」というのがあります。
チップは生命力、ブラインドは寿命。ハンドはチャンスであり、ボードは出来事です。プレイヤーは様々なチャンスと出来事を経験しながら年を重ね、ブラインドという寿命に追い立てられ、ただ一人を除いていずれ死を迎えます。すべての人間が何かを得て死ぬわけではなく、一部の人間以外は何も残せず死んでいく。満足のいく死に方を迎えられるわけではなく、判断ミスにより非業の憤死を遂げることもあるでしょう。今までが「不運には見舞われ何も得られなかったものの、まぁまぁ満足のいく死に様」で、今回は「格上の相手に無謀にも喧嘩を仕掛けた結果、無様に殴り殺された」。それだけの話です。自分への怒りのあまり帰って飲みかけのコーラ全部捨てたけど。
反省はすれど後悔はありません。現実世界ではバンクロールに少しきずがついた程度です。お金はまた社畜として消耗して稼げばいい。
今回トナメ武者修行は大小さまざまなトナメに出たものの、うち一つがインマネ直前まで行ったぐらいで全滅という散々たる結果に終わりましたが、人生どころかこの旅もまだ終わっていません。まだ午後五時ですし、一通りXとLINEで友人に愚痴を吐いたら晩御飯を物色しに行きました。
タンディン市場が閉場した後、そのシャッターが閉まったところに陣取って開かれる、カエルのお粥専門店です。19時の開店ジャストに行ったつもりが、すでに座れそうになかったのでテイクアウト。実は角を曲がったところにも席はあったんですが今更座って食わせろなんて言えないねぇ!コミュ障だから!
お粥側は隣のカエルのスープの味が濃いので味付けはされていません。スープ側には恐らくカエルが丸々一匹。75000ドン(約450円)。辛味は注文時に追加できますが、「ホットを選ぶとえらいことになる」と聞いていたのでノットスパイシーで。確かにえぐい量唐辛子ペースト入れてましたからね。
よく「カエルは鶏肉に近い」とはよく言われていますが、食べてみると確かに味と食感は完全に鶏肉です。鶏と比べたら流石に身が小ぶりなので、「これ鶏肉だよ~」とうそをついて食わせても違和感を覚える人が多いと思います。水生生物なので「膜」のような部分も多いですしね。手羽先ですら食べるのが下手な筆者は食べやすい部分だけ食べ、膜などは廃棄しました。ごめんね。
スープそのものは醤油ベースにショウガなどの薬味の聞いたご飯の進む濃い味付けで、量は若干少なく感じたものの(じゃあ膜も食えや)、スープとご飯を交互にあっという間に完食。ただリピートはしませんね。食べるの下手なのでカエルに申し訳ないですし。ただ手足なら問題なく食べられるので、日本政府はコオロギよりカエルに力を入れるべき。
さて、明日の便で帰国となります。明日はもうお土産買って帰るだけですが、もう1話だけ続くんじゃ。