行き急がず、あえて寄り道
ばらかもん
漫画も好きだったのでこのドラマも毎週観ています。
挫折した主人公が、父親から言われて五島に移り住み、島のひとと交流していく中で成長するお話です。
主人公は書道家でとても真面目。言われたことをきちんとする人だったことがまず挫折の原因です。
今週は、そんな主人公のお父さんが息子に遊びごころ、人生を楽しむことが書にも通づるということを伝えたく五島列島に行かせたことに触れられていました。そして実際に主人公は大きく成長した作品が書けるようになっていきます。
私はキャリアコンサルタントという職業ですが、書道でも、医者でも野球でもなんでもこの道を極めよう、と思うとそれに向かってまっすぐ努力をするということは当然大切です。
一方では、その勉強だけにとどまらず、他の体験、経験をすることもまた遠回りのようで、その専門家になるために重要なことを教えてくれることがあるのではないでしょうか。
例えば私のようなキャリアコンサルタントの場合、コンサルティングスキルや、カウンセリングスキル、対人支援スキルなど多くの「技術」が求められます。
それは、人の話を聴くときにこんなふうに聴く、こんなふうに応答する、などというようなものです。
じゃあそういう技術を機械的に「こう言われたからこう言う」と定型的に応対したら相手の人が心を開いてくれるかというとそんなことはありません。
そんなことよりもむしろ私の鈍臭いところを知られたり、無駄話をしている中で心を開いてくれることの方が多いのかもしれないです。
小手先のテクニックやスキルではなく、相手も私という人を見て心を開くかどうかを決めているのだと思います。
ということは、自分がどんな人であるか、どんな考えをし、どんなものの見方をし、どんな経験をしているか、の方がテクニックスキルよりも大切だと考えることができます。
そのように考えると、テクニックスキルを教室の中で磨くだけではなく、いろんなところに行き、いろんなものを見て、いろんなん人に出会い、いろんな体験をし、というような、一見遠回りに見えるようなことが実はとても役立っています。
皆さんが目指す仕事、今携わっている仕事はどうでしょうか。
意外と人生の寄り道をしてみると言うことが、今の仕事にも役立つかもしれません。
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