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キャリアコンサルタントとしての基本的態度

キャリアコンサルタントの基本的態度の根底の3つ。

・相手への敬意

・無知の知

・限界の自覚

どれも奥深い。

「相手への敬意」は「持っているつもり」になってしまうことがある。いつの間にか相手を否定していたり、認められなかったりする。例えば部下に責任を押し付けてしまう管理職の方。つい、「あなたが悪いんだよ」と批判非難してしまいたくなる。でもその人がそのような行動をする理由はいつだってある。なぜそのような行為をするのか、じっくり丁寧に、素直な関心を持って聴いてみると、その人なりに苦労していることや、報われない思いや、孤独や、いろんな情景が見えてくる。それを無視して「あなたが悪い」「上司なんだからあなたが変わらなきゃ」と言ってしまう無謀さに気づいた時、キャリアコンサルタントとしてと言うより自分の人と向き合う姿勢の悪さに辟易してしまう。

「無知の知」もそう。つい知識がないと支援できないと思いがちであるが、そうではない。そして知らないということを認められず、あさはかな知識でクライアントにいい格好をしようとしてしまう。また目の前のクライアントの一番の理解者、プロフェッショナルはクライアント自身であることを忘れ、指示的態度になってしまう。

知識に依存してしまうとクライアントと向き合うことを疎かにしてしまう。そしてクライアント自身のことはクライアントから教えてもらわないと何もわからない。何を自分を守ろうとしているのだろう?「キャリアコンサルタント」はクライアントより優れていると言いたいのか?自分は目の前の人とどう向き合いたいのか?

限界の自覚。これも本当に難しい。クライアントのためになると思って、侵害してはいけない部分にまで自身で介入してしまう。それは悪気があるわけではないので逆にたちが悪い。

基本的態度くらいみんな大丈夫と思いがちだけれど、本当はとても難しいものだと思う。そしてクライアントは敏感なので、少しの機微で自分を尊重してもらえていない、バカにされているということを感じ取ってしまう。

そんな繊細な仕事をする上での基本的態度。

難しいけれど、改めて突き詰めてみると、日常の自分の態度も省みることができる。そうすると意外に人間関係に変化が生じたり、より幸福感が増したりするものだと思える。

キャリアコンサルタントという職業は自分自身と対峙することを余儀なくされるからこそ、自分に変化があるかどうかも振り返りとして大切にしたい。


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