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キャリアコンサルタントとして言葉と向き合う

日本語って美しい。

例えば色を表す言葉。英語などではとても表現しきれないような色の名前がある。紅梅色、灰桜、瑠璃色、藍色、夏虫色、、、、。耳にするだけで、目にするだけで季節の移ろいを感じられたりしてとても楽しい。

同じ赤だけでも多数の色名があるのは、似ているようであってもそれぞれに個性があるから。

言葉は心を全て表現することはできない。心の一部が表出してきたものでしかない。

とは言っても一つ一つの言葉にその言葉を使った意味がある。

例えば「10年仕事をしてきたけれども転職を考えていて」とクライアントが言ったとする。この「10年」という発言にはどんな意味があるのだろう?「転職を考えていて」と話せばすむものを、わざわざ「10年」という言葉を発しているのは「10年もやってきた」という自負があったりする。だからこそそんなキャリアを積んできた会社を辞めるとはどういう思いなのか?

すこしの言葉もクライアントにとってはそれを言う意味があるからこその言葉。その言葉を確実に受け止める。それをする先生に初めてお会いした時はその丁寧さに圧倒され、天才のように思えた。
だけど少しずつ努力をしていると、ほんの少しずつではあるけれど、クライアントの小さな言葉にもアンテナを立てられるようになっている自分に気づく瞬間がある。

近道はない。地味にコツコツ積み重ねること。それしかないけれど面接はコツコツの積み重ねで必ず変わる。その努力をしていくということはキャリアコンサルタントを職業に就くならば、責任として日々向き合っていくことになるのだろう。

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