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12月1日 金山叙情
台湾の東北海岸でみるマイナーコード進行の何ともうら寂しい景色にはいつも、ひどく心を惹かれる。
福建省泉州からの移民で街が栄えて300余年。長らくこの地域と海を見守ってきた媽祖廟。お旅所では「三将軍」「三太子」「千里眼と順風耳」がお支度してゾロリと並ぶ。緑が千里眼。赤が順風耳。
鴨肉を求める観光客でごったがえす目抜き通りをはずれ、脇道に入ると惚れ惚れする朽ち加減の民家。老街の魅力は裏道にあり。
5月22日 晩春のひるの闇
七爺八爺的故事。多少的台灣人知道這種話?非常有意思。
洪水警報が出るほどの豪雨と地下鉄通り魔事件と地震に見舞われた禍々しい昨日の台北。禍々しい、というので思い出した。このまえみかけた神様たちの行進「廟會(ミャオフェイ)」の「七爺八爺(チーイエ・バーイエ)」。
台湾では一般的に「七爺八爺」と呼ばれているけれど、正式名称は「黒白無常」もしくは「范謝將軍」と呼ばれる。
中国、唐の時代。
謝必安(
11月16日 基隆・金山
基隆・金山発、秋風行き。
台湾の山や自然を、長らくすきになれないでいた。季節感や色合いが日本に較べて乏しくつまらないと思っていた。でも、気付くとあら。随分おもしろいじゃない。おそらく先日の台風で倒れた樹の根元から、切り株から、生命がみなぎり吹き出しうったえている、もうすぐ冬だというのに。
いい映画・いい作品・いい人に出会ったあと、こうやって少しずつ、でも確実に人生は変わる。
基隆東北海岸の