むつみち

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台北物語 Taipei Story http://taipeimonogatari.blogspot.tw/

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最近の記事

ブログに統一します☆

興味本位でnoteを使ってみましたが、今のところまだブログの方が使いやすく、そちらに絞ることにしました。 台北物語~Taipei story   http://taipeimonogatari.blogspot.tw/ フォローしてくださっている皆様すみません。今後とも宜しくお願いします。

    • 12月1日 金山叙情

      台湾の東北海岸でみるマイナーコード進行の何ともうら寂しい景色にはいつも、ひどく心を惹かれる。 福建省泉州からの移民で街が栄えて300余年。長らくこの地域と海を見守ってきた媽祖廟。お旅所では「三将軍」「三太子」「千里眼と順風耳」がお支度してゾロリと並ぶ。緑が千里眼。赤が順風耳。 鴨肉を求める観光客でごったがえす目抜き通りをはずれ、脇道に入ると惚れ惚れする朽ち加減の民家。老街の魅力は裏道にあり。 春の学生による国会占拠から始まり、通り魔事件のなかった台湾で初めて起こった地下

      • 5月22日 晩春のひるの闇

        七爺八爺的故事。多少的台灣人知道這種話?非常有意思。 洪水警報が出るほどの豪雨と地下鉄通り魔事件と地震に見舞われた禍々しい昨日の台北。禍々しい、というので思い出した。このまえみかけた神様たちの行進「廟會(ミャオフェイ)」の「七爺八爺(チーイエ・バーイエ)」。 台湾では一般的に「七爺八爺」と呼ばれているけれど、正式名称は「黒白無常」もしくは「范謝將軍」と呼ばれる。 中国、唐の時代。 謝必安(白無常・七爺)と范無救(黒無常・八爺)は、日本の江戸時代でいう与力や同心のような

        • 8月16日 台北発京都行

          京都五山的送火。看「妙法」「大」的字、想一想這一年去了那一邊的人。 16日の晩は五山の送り火。 前夜からの大雨で開催をあやぶまれたぶん、余計にひさびさの嬉しさが胸にこみあげてきた。どきどきする。 点火。 目の前の暗いひくい山であかあかと燃える「妙」の字を眺めながら 、この一年のあいだに逝ってしまった人たちを想う。 そして日本の夏の美しさの正体は闇にあるかもと考える。あかいちょうちんの境界線。じりり、ぽたり。線香花火の燃えつきたあとのしずけさ。どんな季節よりからだが夜にや

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        • にほんのたのしみ
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          6本
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        記事

          11月16日 基隆・金山

          基隆・金山発、秋風行き。 台湾の山や自然を、長らくすきになれないでいた。季節感や色合いが日本に較べて乏しくつまらないと思っていた。でも、気付くとあら。随分おもしろいじゃない。おそらく先日の台風で倒れた樹の根元から、切り株から、生命がみなぎり吹き出しうったえている、もうすぐ冬だというのに。 いい映画・いい作品・いい人に出会ったあと、こうやって少しずつ、でも確実に人生は変わる。 基隆東北海岸のいつも暗く波の高い岸辺には、ちいさな惑星やレースが打ち上げられている。

          11月16日 基隆・金山

          6月9日 玉荷包

          玉荷包〜ユイへーバオ 每這個季節覺得而第一次叫"玉荷包”的人很厲害。又香又甜,時機很短,所以可認為是夏初的寶石。 この時期に出回るライチをそう呼ぶらしい。和名をドラゴンライチ。 鎧のような皮を剥くと、半透明のしろい粒がツルリと出てくる。この瞬間「玉荷包」なんてよくぞ名付けてくれた、と毎年おもう。 「陰陽」でいえば「陽」のこれを、たべすぎると吹き出ものが出たりするのは、中国医学で謂うところの「火気が大きい」から。 ヒンヤリした玉を噛むとはじける甘酸っぱさと修道院で作られ

          6月9日 玉荷包

          8月31日 鳳凰木

          日向夏の「生蜂蜜」をいただく。 むかし宮崎の母の郷からおくられてくる日向夏が楽しみだった。 1センチはある厚い皮の白いぶぶんを残してスライスし、砂糖を少々まぶしてたべる。フカフカした白皮に柔らかくすがすがしいレモン色の果肉とツブツブざらざらのあまさ。他のどんな柑橘よりも太陽の薫りがして、幼心にもすごく贅沢なものを味わっているかんじだった。実家を離れてからはもう何年も口にしていない。そんな日向夏の花から採られた日向夏色の生蜂蜜は、かつて食べた日向夏そのモノの味がする。色は薄く

          8月31日 鳳凰木

          軍中楽園

          監督・鈕承澤/2014年公開 台湾映画 日本人があまり知らない、台湾の魅力が詰まった映画。日本でぜひ上映してほしい。 「事前多喝水 事後要小便」 這個標語不是於現在的腳底按摩店裡的,就是民國60年代的金門,於軍隊茶室門口才被寫的。看完「軍中樂園」後,不得不喝金門高梁酒。好片! 見終わって、矢も盾もたまらずグラスにトプトプ。。いぜん呑んだ高梁酒はきつかった。すごく癖があった。でも、この映画を見た後は何とも言えずおいしく感じる。 舞台は1969年の金門島軍隊慰安所。 金

          10月24日 ギンモクセイ

          あまいかおりに鼻をくすぐられて深呼吸しながら歩く、銀木犀のシーズン。虫歯が疼きそうな金木犀のそれとはちがう趣きで、二度寝のおフトンの温もりのように、慕わしいあまさ。

          10月24日 ギンモクセイ