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映画『12ヶ月のカイ』成長記録|2021/05/10

こんなご時世でも企画は求められているのかもしれない

 ふと、思ったことがあります。

 日本では今、首都圏等で緊急事態宣言が布かれ日常生活が不自由になっている反面、「Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ」や文化庁の「ARTS for the future!」「ndjc若手映画作家育成プロジェクト」のように、企業や国が制作資金を援助する形で作家に企画を求めるプロジェクトがいくつか進行しています。ARTS〜以外は、コロナ禍以前もここ数年よく見かけたような企画コンペ・クリエイターの育成事業です。それが、こんな状況下でもまだ続けられているということが、今更ながら少し不思議に感じられたんですね。

 海外の状況はあまりよく知らないので、他の国・企業だと今どのような支援が行われているのかは不明ですが、もしかしたら日本は作り手にとっては比較的優しいところなのかもしれない…?とも、思えてきました。とは言え、映画館が理不尽に休業要請を食らっていたり、関連して宣伝・配給会社も逼迫しているという切実な状況もあるので、一概には安心できませんが。

 アーティスト・クリエイターに単にお金を流すだけの理由であれば「給付金」の形で良かったはずです。けれど、しっかり「作品を作れ」「企画を書け」と言われている。これは、お金を渡す以上の意味が存在するんだろう、と。

 なんか、あまりにも当たり前なことを言っているような気もしますが…。

使えるものは最大限に使って面白くしたい

 とにかく、「技術の継承・育成」とか「文化芸術の維持」とか大義はあるんだと思いますが、それよりもこんな今でも「物語が求められている」ということそのものの意味をしっかり噛みしめて、企画開発を続けていきたいなと思った次第です。その支援目的と予算に見合った「面白いものを提供する」のが私たちの役目なので。シンプルに。

 時代が変われば観客の感覚も変わる。それを念頭に、まだ企画が求められ続ける限りは、私たちも考え続けられるんじゃないかなと、思って、願っています。

 走り続けよう。

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