春の種を落とす。
はらはら、ちるちる。
桜の木の下で、一人佇み、あなたを想う。
この桜並木を、あなたと腕を組んで歩けたら。
そんな儚い望みが叶ってしまった、あの日の私を想う。
桜にはあらゆる色の感情があって、圧倒的なんだ。
艶やかで、華やかな反面
地面に吸い込まれそうな、磁場のようなチカラが存在する。
やわらかく包んでくれるとの気の迷いに
危うく水面に叩かれ、共にただ黙って流されていく。
やさしそうでいて、強く、抗えない。
いつだってそうだった。
🌸 桜を見ると、今でも
あなたと、あの時の私を思い浮かべてしまいます。
いつか自分の本を作ってみたい。という夢があります。 形にしてどこかに置いてみたくなりました。 檸檬じゃなく、齧りかけの角砂糖みたいに。