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真に受ける間抜けさを抱えて生きていくから借金玉氏を支持しているんだよ。

ところで毎度noteを書く際に「こんにちは、お身体に気をつけてくださいね」と下書きに書いてあるのはなんなんだろう。

そういう、まあ「何事も真正面から受け取ってしまう世界で生きてしまう人間の話です。

詐欺や犯罪を儲かると言われて信じたことはないし、犯罪に加担しませんか?と言われたら拒否するし。問題はさ、これらが仲間内の「冗談や露悪的なもの」とわからないで、警察に通報するべきか、とか、自分にも充分にオイシイならば、本当にノッてしまおうか…と悩んでしまうことなわけだ。それを、本当に冗談か或いは計画倒れかは知らんが「あんなこと冗談だともわからないの?」と小馬鹿にされた顔をされた時の、お前らふざけんなと共に、こんな話に真剣になるべきじゃなかったな、という己への自己嫌悪とか。

これならまだぬるいというか怒るのは自分自身なんだけれど、小学校3年の夏の自治体主催の4泊5日のキャンプで、2日目の朝ふと目が覚めると、コテージの中でリーダー格の女の子が「むつきちゃんって気持ち悪いからみんなで無視しよう?」と提案して皆が合意して、それから先本当にありとあらゆる行事が私を参加させず進むもんだから、ぽつねんとする私にスタッフがつきっきりで。それはそれで彼女たちはお怒りで「なんでむつきちゃんがスタッフを独り占めするの!?」と5人くらいで詰問されたのはさすがに号泣せざるを得なかった。しかしああいう時の大人の上っ面だけの対応も酷いもんだな。何で親へのリポートに「もう少しグループに溶け込めばいいと思いました」って書かれていて私が親に説教されなきゃなんないんだよ。

私からしたら「自分が変に見えるから、そう言われて当然なのかな?」みたいなことは言われまくった。表情の作り方とか喋り方が変とか、歩き方やバナナの食べ方がバカみたいとか。今ならバナナくらい好きに食わせろと思うが、その当時は、私はバナナすら普通に食べられないんだと大層落ちこんだ。まあそれが生まれてから積もりに積もって、小学校卒業くらいには

「私は社会的落伍者だ」

くらいには思うようになり、学生をするのが終わり、働かなきゃいけない段階になった時に、ホームレスになることも視野に入れていた。

12才でホームレスになることを考えなければならないほど、私は自分への誹謗中傷を真に受けていて、それは中学卒業まで続いた。幸いにして、高校は品の良い子の集まりの進学校だったから、嘲笑や変な視線くらい…まあこれも嫌だったが、仲間ができたことにより、恥ずかしい言葉だが青春を謳歌できた。大学に進学して卒業までのカウントダウンも進んだけど、勉強やサークル、人間関係のすったもんだ…これも人々の話を真に受けて頭を抱えた、は楽しかった。

結局私は、何もかもを真に受けて傷つくし、それを即興で返せないから就職活動が怖くてしょうがなくてやらなかったんだけど、それもまた正解だったように思う。当時は圧迫面接が当たり前で、誰もが面接で一度は泣くご時世。きっと精神科の扉を叩くことになっただろうから。結局数年後に精神疾患を患うにせよ、21才で発症するよりかはまだまだマシだ。


私は無名の一市民だから、大人になってみたら誹謗中傷もそんなになかった(2ちゃんねるでウォッチされた時以外は)訳だけれど、それでも今も人づてに私のことを悪く言う人はいたし、いる。

そして「誹謗中傷をスルーできない、むしろ真に受ける」というのは、スルーできる派から見れば「そんなこと忘れちゃいなよ」なんだろうけれど。保育園の年長の時に砂遊びをしていたら、担任のタケイアヤコ先生と年中担任のキムラカヨコ先生が雑談をしていて。互いの受け持ちの園児の悪口を言っていて、その中に私の名前が出てきたのを忘れろと言うのか?あれ5才児で大人への信頼感を木っ端微塵に砕いたんだけれど?

と、5才のその経験をベースに、お前のそれは忘れてねぇぞとか、あの経験は理不尽だったとか、あの言葉は私にマウントを取るための言葉だったんだね、とかが、私の頭の片隅にある「そういうもの専用の部屋」に雑然と積み上げられていたり、散らばったりしている。幸か不幸か、私はどうやら他者より相当の記憶の良さや、その細部まで覚えている方らしくて、それはなんのメモも持たずにスケジュールをこなしたり、5つくらいの品物ならメモを持たずに買い物ができたりするが、代わりにその部屋に仕舞うものは増えていく一方だ。人から見て凄い、というか酷い記憶力の良さも特性なのかもしれない。

最近だと、子どもの授業参観に行ってだな、子が同級生に言われたっていうんで 

「ぼく、○○くんのお父さんとお母さんって頭悪そうだよねって××ちゃんに言われたんだけど、お父さんお母さんたち頭悪いの?」

と息子(彼も発達障害だ)に聞かれた時の、同級生自身と彼女の親御さん(の育て方)の悪意のワンツーパンチと、その悪意を全くわからず、怒りもせずただ純粋に真顔で聞いてくる息子の落差に、何とも膝から崩れ落ちるしかない気分になったりしたりもする。

お母さん、××ちゃんの親御さんより最終学歴上なんだけどね…

そういう、ものごころついた時からの傷つけられ方とか、真に受けてる自分の苦さとかさ、そういうものも借金玉氏を支持する理由でさ。

自分がふと言った言葉やった行動が悪意に取られるのは、言い方とか相手とのコミュニケーション不足でごめんなさいで済ませればいいとこをさ。何故か悪意や全くの空白の余白を読んで、お前は私に危害を加えた!とか、お前のその思考はサイコパスだ!社会的に危険だ!とか言われても困るんだよなあ。だって自分は自分のこと、まるでそう思ってないし、殆ど家から出ない(こういう目を避けたい部分もある)から、現実的には社会に影響を及ぼさないと思うんだけど、ネット越しで匿名だと、もう向こうが自分で解釈して言いたい放題なんだよね。Twitterだと強い言葉と多くのフォロワーがいれば拡散しちゃうし。

という、借金玉氏が今回、一斉に情報開示請求をしたい理由が、自分の人生と今を照らし合わせて、ぼんやりわかる気分なのも、私が借金玉氏を指示する理由の一つです。

みんな自分は小石を一つだけ投げただけだよ、って言ってても、ノーガードで複数人から投げられりゃ、身体も心も怪我するもんなんだよ。



※超余談だけど、やっぱり「EDEN」は名作だと思います。特にソフィアが好きです。手首を切りつけながら過ごした少女が、居場所を見つけたはいいけど、自身が自身であるために子を何人も産み捨てた後、若い女性の機械の身体になるって、自分の女性性を最高に高めつつ最悪に傷めつけてるよね。



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