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ヨーロッパが舞台の歴史小説が少ないのは何故…?

歴史恋愛オムニバス短編小説シリーズ「恋愛群像ヒストリカ」は、世界史(特にヨーロッパ史)の中から、作者の気になった恋物語を取り上げてオムニバス短編小説にしたものです。
 
なので、投稿小説サイトのジャンル分けや、ブログのカテゴリー分けなどでは「時代/歴史」や「歴史小説」を選んでいるわけですが…
 
実際に投稿してみて思うのが「“歴史小説(時代小説)”と言うと“日本史”しかない!」ということです。
 
(西洋史ものも無いわけではありませんが、日本史ものに比べると圧倒的に少ないのです…。)
 
ジャンルのランキング上位は、ほぼほぼ日本史(しかも戦国時代がかなり多い(?))だったりしますし…
 
なんだか「自分、ここのジャンルに投稿してて本当にいいんだろうか?」と不安になります。
 
もしかして、西洋だとか中世ヨーロッパだとか、王宮ロマンスだとか王子様だとかお姫様だとかの出てくる小説は、皆さん「ファンタジー」に分類しているのでしょうか?
 
しかし、少なくとも自分の書いているこのシリーズは、魔法要素異世界要素があるわけでも何でもないので「ファンタジー」にカテゴライズするには、あまりにもビミョウ過ぎるのです…。
 
(むしろガッツリ実際の歴史を参考にしていますし…。)
 
西洋の歴史を題材としながら(しかも、最終的にかなりハードな時代を舞台にしているにも関わらず)世代や時代を超えて人気のある「ベルサイユのばら」のような作品もありますし、「ダウントン・アビー」など時代ものの海外ドラマが人気を博していたりもしますので、ニーズが無いわけではないと思うのです。
 
それなのに歴史小説と言うと日本史ばかり多いのは、単純に資料の調べやすさの差からなのでしょうか…?
 
自分も資料調べをしていて思いましたが、海外の歴史は日本史に比べて資料が少なくて大変です。
 
しかもその資料にしても著者によって情報の食い違いがあったりして苦労させられます。
 
しかし、世界史には世界史特有のダイナミズムがあります。
 
鎖国時代が長くて海外との交流があまり無い日本に比べて、世界史では国と国との間で王族の結婚が頻繁に行われたり、争いが起こったり、文化の衝突や融合があったりして、現代の世界情勢につながる何かが垣間見える気がするのです。
 
…まぁ、ダイナミックであるがゆえに、余計にややこしいと言えばそうなのですが…
 
普通にドラマチックな物語がてんこ盛りですので、もっと世界史(特に西洋史)の歴史・時代小説が増えれば良いのになぁ…と思います。
 
…まぁ小説の題材として“ドラマチック”な恋物語を選んでいくと、自然と悲恋が多くなってしまったりはするのですが…。


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