誰もが自分のペースで幸せに創作できる環境を目指して…
既に周知の事実かと思いますので、わざわざ書くのも「今さら感」があるのですが…
小説投稿サイトでランキング上位を獲るには、小説の「面白さ」や「クオリティー」だけでは足りません。
そこには「戦略」(と運)が必要であり、そんな戦略について、様々な方が様々な考察をネット上にUPしてくださっています。
自分も実際に投稿する前、そんな考察記事をざっと探して、いくつか読んだりしていました。
その中で、強い違和感を覚えたことがあります。
それは「毎日投稿は当たり前」という考え方です。
確かに、投稿(更新)をすれば、その分「露出」――読者の目に触れる機会が増えます。
そもそも毎日投稿を前提としたポイントシステムを採用しているサイトもあります(投稿によって付くポイントが、24時間で消滅する等)。
でも、執筆のペースって、人それぞれですよね?
短い時間で長文を書き上げられる人もいれば、試行錯誤を重ね長い時間をかけて文章を練り上げるタイプの人もいます。
それは、どちらが良い・悪いということではなく、その物書きさんの個性です。
無理をして個性に合わない書き方をしようとするなら、クオリティーは落ち、その物書きさんならではの「味」が消えてしまうのではないでしょうか?
それに、執筆環境も人それぞれですよね?
「執筆に使える自由な時間」を、誰もが豊富に持っているわけではありません。
仕事を持っている人・持っていない人…家にいる時間が長い人・短い人…家族のいる人・いない人…
それぞれの環境により、執筆にかけられる時間は変わってきます。
「毎日投稿」という風に、執筆ペースが画一化されてしまえば、環境や個性の問題でそのペースに合わせられない人は、最初からふるい落とされてしまうことになります。
でも「毎日投稿できる・できない」と、小説の「おもしろさ」「クオリティー」は、全く別の問題ですよね?
時間をかけて、ゆっくり・じっくり書くからこそ生まれる「おもしろさ」は必ず存在します。
(実際、プロの人気作家さんでも、新作出版ペースが「ゆっくり」な方は大勢いらっしゃいますよね?)
投稿ペースで作品がふるいにかけられるということは、その種の「出るペースは遅いけれど、とんでもなく面白い小説」の可能性を、みすみす潰してしまうということです。
あるいは「遅筆な物書きさんに無理をさせて『最適なペースで書けたなら名作になるはずだった小説』を駄作に落としてしまう」ということです。
あるいは、家族の介護や苛酷な労働の合間、無い時間を必死にやりくりし、命を削るようにして少しずつ少しずつ書かれた作品が、ただ投稿ペースが合わないというだけで、読まれもせずに埋もれてしまっているかも知れないということです。
…しかしながら、実際問題、現在の小説投稿サイトが「誰もが自分のペースで自由に投稿して、それが平等に評価される」という仕組みになっていないことは確かです。
露出の少ない小説は、読者に読んでもらえるどころか、存在に気づいてもらえることすらありません。
(読者の目に触れていないのですから、もはや「あらすじ」の出来がどうこうですとか、タイトルがキャッチ―かどうか以前の問題です。)
かと言って毎日投稿したところで、そこはあくまでスタートラインであり、そこから先にはまた別の「競争」が存在します。
こんなことで良いのだろうかと、投稿する前から既に絶望しかけたのを覚えています。
そして、考えました。
「誰もが自分のペースで自由に創作ができて、それがちゃんと読んでもらえる仕組みができないだろうか?」と。
そもそも自分自身が、仕事での拘束時間が長く、執筆の時間をそうそう取れないということもあり…
「自分にとっての『やりやすい』創作環境」を求めるついでに、同じような状況の方々の助けにもなれれば良いな…と思ったのです。
まず1つ考えたのは「無理な投稿をしなくても普通に人気が獲得していける戦略」を探ること…なのですが…そちらはちょっと苦戦しています。
(自作品を使って、いろいろ「実験」しているのですが、そもそも操作方法をちゃんと分かっていなかったせいで、みすみす露出チャンスを逃してしまっていたり…。)
もう1つは「作品と読者が出会う(作品が読者の目に触れる)機会を増やす」ということです。
そもそも「毎日投稿が当たり前」と言われたり、人気を得るのに戦略が必要とされるのは、作品と読者が「出会う場」が少なかったり、分かりづらかったりするためです。
そんな「出会いの場」が、無理をせずとも得られるなら…誰もが自分のペースで、作品に全力を注ぎ込めるのではないでしょうか?
…そんなわけで「とりあえず、小説を『検索する』読者が増えれば、出会いが増える」と考え、現在進行形で小説の検索方法を研究中です。
自分の小説執筆の合間にちょこちょこリサーチしていますので、そちらの「研究」もペースはゆっくりなのですが…。
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