ネット断ちをしてから、テレビニュースを眺める時間が増えた

 ネット断ちをしてから、テレビニュースを眺める時間が増えた。

 相変わらず嫌なニュースばかりだと思うし、政治の話も気分が悪くなることは多い。

 ただ前よりも、耐性が付いたように思う。鈍感になったわけじゃない。ただ不愉快になっても、吐きそうになっても、回復するまでの時間が短くなった。

 「どうしようもない! もういやだ!」と頭を抱えて嘆く時間が短くなり、気分が素早く切り替えられるようになってきた。

 何というか、素直に感情を吐き出すことができるようになった。吐き気を堪えたまま生活するのではなく、いっそのこと喚き散らしてしまった方がいいのだと分かった。
 その場に、誰かほかの人がいるのが問題なら、私ひとりなら、どんな間違ったことを言ったり、感情に任せたことを言っても、なんの問題もない。私自身は、私自身の愚かさを全て許せるようになった。
 だから、私は、どんな嫌なことも苦しいことも、そこに他の人がいなければ、耐えることができる。うまく処理することができる。そういうことに気が付いた。

 私は政治に対して思うことが多い。悩むことが多い。

 自分にできることなど何もないと分かっていても、私は、この現実世界を変えるもっとも有用な手段である政治に惹かれずにいられない。
 私には、変えたいと思うことがたくさんある。吐き気を感じることが多いから、この吐き気を感じずに済むような世界に変えたいと思っている。

 私は、逃げることができない。現実から逃げ出して、夢や空想の世界の中だけで生きることができない。
 私が好きな作家はユゴーだ。彼は、優秀な政治家でもあった。

 私は金儲けには興味がない。人気取りも嫌いだ。小説を書くのは好きだけど、あまり才能がないかもしれない。
 言葉で人を動かすのが好きだ。ものを現実に即して考え、具体的な答えを出すのが得意だ。

 選挙はおそらく苦手だと思う。だが実際に法案を作ったり、現場を指揮したりするのは、好きだと思う。責任をもって決断をするのも好きだし、何よりも立派な人間として生きていくのが好きだ。

 私は昔から、政治家になりたいと思うことが多かった。そんな夢を持ったことはないけれど、私の魂が、そういう立場に惹かれているのを感じていた。

 可能かどうかは分からない。無謀かもしれない。いや……無謀だと思う方が、自然ではある。
 でも意思というのは、どのような無謀さの中にも突っ込んでいける。分の悪い賭けに、自信満々で向かっていくことができる。
「失うものなど何もない! ここにあるのは、私の人生と運命だけだ!」

 私はまだ悩んでいる。自分の進むべき道が、現れたり消えたりを繰り返している。

 運命に導かれるように生きていこうと思う。

 私の全ての経験は、必ず私の為すべきことに全て役立つ。

 私は確信している。私には、為すべきことがある。

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